老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

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交通警察は、信用できない!

2009-09-15 15:57:39 | 社会問題
東京新聞9/12付特報面「捜査不信、冤罪の叫び~白バイ・スクールバス衝突事故」を見て、バイク好きな私は呆れ果ててしまいました。

2006年3月3日に高知県高知市春野町で、片側3車線を横切ろうとしたスクールバスに白バイが衝突し、白バイ隊員(26歳)が死亡した事故を検証した記事です。その核心は①バス運転手は通行車の安全確認をしたか、②白バイは時速何kmで走ってきたか、です。

バス運転手は「クルマが来ないことを確認して車線を横切り、一時停止。そこへ白バイが突っ込んできた」と証言。ところが、警察側は「走ってきた白バイの前へスクールバスが飛び出した。バスは急ブレーキをかけたが止まれず、その最前部に白バイが衝突し、そのまま白バイを引きずった」と現場検証の結果を発表。裁判所は警察側の言い分を全面的に採用したので最高裁まで争った末、バス運転手は禁固1年4ヶ月で2008年8月に収監されました。

ところが、バスの乗客(中学生25名)は「急ブレーキなどなかった」、現場を見ていた校長は「一時停止したバスに白バイが衝突した」、通りかかった人も「白バイが100km以上の速度で走っていった」と証言。

しかし、裁判所はそれらの証言を「ウソをつく可能性がある」などと排除し、対向車線を通りかかった(?)白バイ隊員の「バスは約10km/hで横断、そこへ約60km/hで白バイが走ってきて、バスが白バイをはねた」という証言を採用。その理由は「白バイ隊員は速度・距離を目測する訓練を受けている」でした。

つまり、身内の「プロ」の証言が本当で、第三者の証言がウソ。通常の交通事故は「死人に口なし」でほとんどの場合、警察は生存者の証言を元に処理するのですが。

そして、私が「交通警察は、信用できない!」と思うのは、紙面にある「第三者が撮影した事故直後の写真」を見たからです。それはバス運転手の証言通りに停車していて、その最前部に白バイが激突。その場で前輪・カウルがグチャグチャに壊れたまま、引きずられてなどいないのです。

私はバイク雑誌等でバイク事故写真を多く見ていますが、あの写真は「100km/h前後で走ってきたバイクが急ブレーキも間に合わず衝突」した状態と酷似しています。動いていたバスに引きずられた破損状況ではありません。

それ以外にも事故現場には捏造したような状況証拠があるそうですが、警察は否定しています。バス運転手側の弁護士は国家賠償請求を進めていますが、警察側は「真実は一つ」と自信をもって応じるようです。

私の推論は「3車線の緩いカーブを気持ちよく100km/h前後で吹っ飛んできた白バイ(気持ちはわかります)が一時停止しているスクールバスを発見、急ブレーキをかけて逆ハンドルを切ったが止まれず衝突」です。おそらく、いつも高速で走り過ぎるがバスなど見かけなかったか、たまたま通った通り慣れていない道だったのではないか、と。

白バイ隊員は交通のプロです。交通法規・バイク技術・プライドともに高く、交通警察の現場では最も偉いのです。安全運転に心がける・・・どころか、絶対に事故を起こしてはいけないのが絶対のルールだそうです。しかも、一般人を巻き込むなど、もってのほか。

したがって警察は、「白バイ隊員が原因(スピード超過、前方不注意)」など絶対に認めないでしょう。しかし、マスコミに注目されて第三者の交通事故鑑定人が科学的に事故状況を分析すれば、警察の化けの皮がはがれるはずです。

ちなみに、四国では警察の裏金作りを内部告発した警察官が閑職でイジメ抜かれ、暴走族に追われて転落死したであろう自衛官が自殺扱いになっています。よほど地域のしがらみが強い「警察天国」なのでしょう。
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〔関連記事〕(管理人付記)

http://blog.goo.ne.jp/rojinto_goken/d/20080911
http://blog.goo.ne.jp/rojinto_goken/d/20081205

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
猫家五六助

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