ハモニカ横丁の外れ、丸いメンチカツが有名な「吉祥寺サトウ」は今日も行列でした。並ばなかったけど、通りかかるとやっぱいい匂いがするんですよね。食欲をそそられるのはそそられる。
そんなメンチカツを後に(?)FF7階にある武蔵野市立吉祥寺美術館に行ってきましたよ。「カガヤクシゴト」棟方志功展。なんたって入場料100円ですよ!!(笑)
もちろん小さな美術館ではありますが(むしろちょっとしたデパートのイベントギャラリーの方が大きいくらいだと思います)、100円で棟方志功ばかり40点以上見られると思えば、ローカル美術館万歳! です。個人的に。よほどのことがない限り休日でも空いてるので、自分の好きなように見たい放題だし。
会場はのっけから、川村澄生氏に影響されたという「星座の花嫁」からの5点。棟方作品に特徴的な、なんとなく仏教画的というかオリエンタル? エキゾチック? なイメージと違って、昭和レトロモダンな感じです。人物の衣装もそうだけど、線も。
こういう棟方作品もあるんだなぁと思うと、その棟方氏がインスパイアされたという川村澄生氏にも俄然興味が湧くわけで、このあと当の川村澄生展@世田谷美術館に行くか、佐伯祐三展@新宿歴史博物館に行くかまだ決めかねていたのが、これでセタビに大きく傾きました。(笑)
「二菩薩釈迦十大弟子」の屏風(六曲一双)にもまた会えました。定番中の定番というか、棟方志功といえばこれの印象が個人的には強いです。
ゴツゴツしたタッチだけど、激しくもあたたかい。命の限り、想いを込めて彫っているのが伝わってくるような。円空・木喰の仏像を見る時の気持ちに似ています。って、棟方作品(特に人物もの)はどれもそういう雰囲気があると思うんだけど。
棟方氏に画家への志を抱かせたという花を擬人化した「沢潟妃(おもだかひ)の柵」は、柔らかくて神秘的で、清潔な色香みたいなものもあって……やっぱり合掌したくなるような絵姿。見事に花の精を描き出していると思わせる1枚です。
蛇の目をさして小首を傾げる女性が艶やかな「紫袂の柵」、「流離抄板画柵」10点、棟方作品らしい彩色の美しさに相変わらず見とれてしまいます。ちょうど近くで「深々の柵」を見ていた、小学校くらいのお子さんを連れたお母さんがそのお子さんに「雪景色なのに青とかピンクとか白じゃない色が塗ってあって、でもちゃんと雪に見えるのって、不思議だね」とおっしゃっていて、そう考えると確かに不思議だ。と思わず目から鱗でした。
多分地が白だから無意識に雪と認識しちゃってるんだろうけど、そこに暖色寒色取り混ぜてのせてありながら雰囲気を損なわないのは素晴らしいなぁと、改めて思った次第です。
それと屏風がもう1点、八曲一双の「美魅寿玖の図」。肉筆で、枝にとまったり枝の間を飛んだりしているみみずくが総勢21羽。どれもちょっとコミカルで、でも棟方氏の筆づかいさながら、色数を抑えた画面の中で生き生きとしています。
誤解を恐れずに言えば「へたうま」の世界ですね。棟方志功にしか出せない味があって、もしこれが自分の部屋にあったら一羽ずつ名前つけて、屏風を眺めながら木々を飛び交うところを思い描くんだろうなーと思います。
こぢんまりした展覧会ではありましたが、100円という入場料なら充分です。はい。ところどころに著書「板極道」からの言葉が紹介されていて、改めてそれを目にすると、もう1回読みたいなぁと思ってしまったので(笑)近いうちに買おうかな。前に読んだ時は図書館だったので。
会場を出て「吉祥寺サトウ」の相変わらずの行列を横目に、その傍の「清水屋」で糠漬け買いました。一昨日試食しておいしかったんだけど、一昨日買ってもアレなんで今日まで我慢したのでした(笑)
今回は1袋600円の、胡瓜・人参・大根・茄子のセットにしましたが(セットはいろんな組み合わせがある)量り売りのキャベツが気になる。また今度。←いつだよ
で、次は(個人的に)未踏の地、世田谷へ!
そんなメンチカツを後に(?)FF7階にある武蔵野市立吉祥寺美術館に行ってきましたよ。「カガヤクシゴト」棟方志功展。なんたって入場料100円ですよ!!(笑)
もちろん小さな美術館ではありますが(むしろちょっとしたデパートのイベントギャラリーの方が大きいくらいだと思います)、100円で棟方志功ばかり40点以上見られると思えば、ローカル美術館万歳! です。個人的に。よほどのことがない限り休日でも空いてるので、自分の好きなように見たい放題だし。
会場はのっけから、川村澄生氏に影響されたという「星座の花嫁」からの5点。棟方作品に特徴的な、なんとなく仏教画的というかオリエンタル? エキゾチック? なイメージと違って、昭和レトロモダンな感じです。人物の衣装もそうだけど、線も。
こういう棟方作品もあるんだなぁと思うと、その棟方氏がインスパイアされたという川村澄生氏にも俄然興味が湧くわけで、このあと当の川村澄生展@世田谷美術館に行くか、佐伯祐三展@新宿歴史博物館に行くかまだ決めかねていたのが、これでセタビに大きく傾きました。(笑)
「二菩薩釈迦十大弟子」の屏風(六曲一双)にもまた会えました。定番中の定番というか、棟方志功といえばこれの印象が個人的には強いです。
ゴツゴツしたタッチだけど、激しくもあたたかい。命の限り、想いを込めて彫っているのが伝わってくるような。円空・木喰の仏像を見る時の気持ちに似ています。って、棟方作品(特に人物もの)はどれもそういう雰囲気があると思うんだけど。
棟方氏に画家への志を抱かせたという花を擬人化した「沢潟妃(おもだかひ)の柵」は、柔らかくて神秘的で、清潔な色香みたいなものもあって……やっぱり合掌したくなるような絵姿。見事に花の精を描き出していると思わせる1枚です。
蛇の目をさして小首を傾げる女性が艶やかな「紫袂の柵」、「流離抄板画柵」10点、棟方作品らしい彩色の美しさに相変わらず見とれてしまいます。ちょうど近くで「深々の柵」を見ていた、小学校くらいのお子さんを連れたお母さんがそのお子さんに「雪景色なのに青とかピンクとか白じゃない色が塗ってあって、でもちゃんと雪に見えるのって、不思議だね」とおっしゃっていて、そう考えると確かに不思議だ。と思わず目から鱗でした。
多分地が白だから無意識に雪と認識しちゃってるんだろうけど、そこに暖色寒色取り混ぜてのせてありながら雰囲気を損なわないのは素晴らしいなぁと、改めて思った次第です。
それと屏風がもう1点、八曲一双の「美魅寿玖の図」。肉筆で、枝にとまったり枝の間を飛んだりしているみみずくが総勢21羽。どれもちょっとコミカルで、でも棟方氏の筆づかいさながら、色数を抑えた画面の中で生き生きとしています。
誤解を恐れずに言えば「へたうま」の世界ですね。棟方志功にしか出せない味があって、もしこれが自分の部屋にあったら一羽ずつ名前つけて、屏風を眺めながら木々を飛び交うところを思い描くんだろうなーと思います。
こぢんまりした展覧会ではありましたが、100円という入場料なら充分です。はい。ところどころに著書「板極道」からの言葉が紹介されていて、改めてそれを目にすると、もう1回読みたいなぁと思ってしまったので(笑)近いうちに買おうかな。前に読んだ時は図書館だったので。
会場を出て「吉祥寺サトウ」の相変わらずの行列を横目に、その傍の「清水屋」で糠漬け買いました。一昨日試食しておいしかったんだけど、一昨日買ってもアレなんで今日まで我慢したのでした(笑)
今回は1袋600円の、胡瓜・人参・大根・茄子のセットにしましたが(セットはいろんな組み合わせがある)量り売りのキャベツが気になる。また今度。←いつだよ
で、次は(個人的に)未踏の地、世田谷へ!
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