デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



フェリーニの「甘い生活」を見た。

まいったねぇ…。ローマがあのような町である筈はないのだが、現実に虚構を生み出すフェリーニの映像マジックは、まるでローマが享楽に身を投じた人間ばかりが住んでいる町のような印象を、鑑賞者に与えてしまうように思う。悪い意味ではない。それほど演出が目を見張るようなものになっているということだ。
マルチェロ・マストロヤンニはこの映画で注目されるようになったそうだが、この人は快楽や退廃を追求する役を演じると本当にうまいというか嵌り役だ。いいおっさんが、子供みたいにはしゃぎまわる姿の演技は時々痛ましさを覚えてしまうこともある。けれども、はじめからあたかも体に染み付いたような悲哀を含んだ喜劇的な雰囲気は、彼独自のものだ。
フェリーニの映画はだいぶ前に幾つか見たが、そのころは「監督が有名だからすばらしい作品」という理由だけで闇雲に見た時期であった。いつか時間ができたら、二度目の鑑賞をしたいところである。

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