デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



9:30ごろにルーヴル美術館に着いたと思うが、入場は地下鉄の方の入口からで、有名なガラスのピラミッドの地上入口からではなかった。また入場券を買う前にさっさと絵葉書を買いに走り、見ると決めていた絵画の絵葉書を購入した。閉館間際ではおそらくタイムオーバーで購入できないことを見越してのことだった。
入場券を買うにも四苦八苦した。自動券売機の使い方がいまいちよく分からず、何度やり直してもチケットが出てこなかった。私の後ろでどんどん列が長くなっていたので、人のいるチケットカウンターで買った。断然そちらの方が早かった。(入場は2006年10月現在で8.5ユーロ。再入場可)


某映画でも有名な小さいピラミッド



今ではエスカレーターも

入場し、早速?地下に潜った。
ルーヴルの歴史は鎌倉幕府が誕生するころに遡ると言っていいかもしれない。その歴史が地下にあるのだ。
パリが町として現れたのが10世紀後半で、その頃にはまだルーヴルの面影も無かったそうだ。
時が経ち、パリが第三回十字軍に参加しようとしていたフランス王国のフィリップ2世の治世下(在位:1180~1223年)にあるとき、ルーヴル城は十字軍に参加している間にイギリスから攻められてはかなわんという目的から建設された。つまりはパリ防衛のための出城というのが当時のルーヴル城で、もちろんそんな頃に美術館の機能等は無かった。



シャルル5世(在位1364~80年)は、ルーヴル城を要塞としての機能のみではなく王の住まいとしての城館に作り変えた。↑はその模型。


昔のルーヴル城の堀。美術館の地下にあって、その規模には驚かされる。

地下を歩き回っているうちに、いつしかエジプト展示室にやってきた。


観光の目玉の一つであるスフィンクス像

フランスは過去の外国に対する功罪から、いろいろなものをルーヴルの所蔵品として展示している。北アフリカや西アジアからの発掘品も豊富なのだが、過去のフランスの異国趣味も手伝って、とりわけエジプト美術の充実ぶりは目を見張るものがある。上のスフィンクス像は1828年から展示されているそうだ。


船に何かを積むヒエログリフ?



古代エジプトの神が宿っているような…

エジプト美術は美術館の古代エジプト部門の責任者シャンポリオンが、19世紀前半にイギリス領事の大コレクションから購入し、今なお展示されているものも多数ある。

フランス革命から第三共和制までいろんなことでモメている割には、たとえ政変で作業の中断が幾度もあったにせよ、ルーヴルは増改築を繰り返し、今に至っているようだ。

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