僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

やっぱり主夫になれない?

2010年05月07日 | 日常のいろいろなこと

毎日家にいて、いったいあなたは何をしているのですか…?
…と、人からよく聞かれますけど、一言ではねぇ~。
答えられないっす。

「人生いろいろ、毎日もいろいろ」ですもんね。

まあ、実際、いろいろなことをやっているのですが、どうもそれを言葉で表わすのがむずかしいわけで、まあ、何だかよくわからないままに時が過ぎて行くのが退職後1、2年間の生活…と言えるかも知れませんね。

「いろいろ」と言っても、いろいろ遊んでいるだけではありません。一応、家事もしています。中でも、特に僕が分担する家事は、買い物と料理です。料理は昔から好きで、在職中には、自分の弁当は自分で作っていました。最近も、知り合いの女性から、「キャベツもこんなに高値になれば『主夫』も大変ですね」な~んてメールをもらったりしています。

そのメールを読んだ時、そ~か、僕は「主夫」だったのだ…と、それらしい肩書きが出来たことにうれしい気持ちになったものです。しかし、わが家にはれっきとした「主婦」がいて、この「主婦」は掃除や洗濯をしたり、孫の世話をしたり、家計簿をつけたり、近所づきあいをしたり、夫に小遣いを渡したりと、忙しく立ち働いています。その「主婦」と暮らしている僕が「主夫」を名乗るのはいささかおこがましいのではないか…と思ったりもします。まあ、こんなことをだらだら書いているのだから、結局のところ、あなたは毎日おヒマなんですね、と言われそうですけどね。

そんなことで、一応、わが家のシェフという役割を担う僕は、テレビで料理に関する番組なんかをやると、つい音声を上げて画面に見入ってしまう。なかなか面白いし、大いに参考にもなる。

…が、しかし最近、料理番組に関して、こんな出来事があった。

一昨日の「こどもの日」のことだ。

昼食をとりながら、TBSテレビで放映されている「ひるおび」というお昼のワイドショー番組を見ていた時である。「家計仕分け人、時短レシピ」という料理コーナーがあったので、いつものように、ボリュームを上げてテレビ画面を注目した。その中のひとつに、電子レンジを使って2分でゆで卵をつくる…というレシピが紹介された。
「う~む。2分でゆで卵か。これは便利そうだなぁ」
と、僕はしっかり見届けることにした。

作り方は、マグカップのような容器に卵を割り入れて、その上から卵がヒタヒタにかぶるぐらいの水を入れる。それをそのまま、ラップをかけずに電子レンジに入れて、約2分間、まわすだけである。卵を割って入れるので、出来上がってから皮を剥く必要もない。実に簡単にゆで卵が出来てしまうのである。よ~し、やってみよう。

番組を見終えた後、僕はさっそくその「レンジで2分ゆで卵」を、テレビのとおり実践してみた。マグカップに卵1個を割り入れて、そこへ水を注ぎ、レンジの中に置いてタイマーを2分にセットして、スタートボタンを押したのである。
ところが…

1分50秒ぐらい経ったとき(つまり終了10秒前)、いきなり、

バーン! 

と、部屋中に鳴り響く大きな破裂音がした。
妻が、「わっ!」とびっくりする。
もちろん僕も、「げぇっ!」とのけぞった。
すぐに、破裂音は電子レンジの中から出たことがわかった。

「なにぃ? これぇ~」
レンジのドアを開けると、中は無残にも卵の黄身と白身が粉々に砕け散り、マグカップの中は少量の水(お湯?)がチョロッと残っているだけであった。
「うわぁっ、ひどい…」
そのあと、卵の細かい破片がびっしりとこびりついてしまったレンジの中を、キッチンタオルや布巾などを使って、ゴシゴシと拭いて掃除をしたけれど、これがまあ、ずいぶん手間がかかって、とても苦労した。

「なんちゅうレシピやねん」
僕は、こんな作り方を紹介した番組を恨んだ。
何が「レンジで2分間でゆで卵」なのだ。バカバカ。テレビ局のバカ。

そして翌日、つまり昨日のことである。
同じワイドショー「ひるおび」を見ていると、その番組の終了間際に、女性のニュースキャスター出てきて、「ここで視聴者の皆様にお詫びを申し上げます」と神妙な表情で言い始めたのだ。

「昨日、ご紹介しました『レンジでゆで卵』につきまして、レンジの中で卵が破裂する場合がございますので、決してレンジでゆで卵はお作りにならないようお願い致します。申し訳ございませんでした」

…という謝罪の言葉であった。

このレシピは簡単なので、僕と同じように、すぐに試してみた人が大勢いたのだろう。しかも全国ネットの番組だから、相当な数になると思われる。レンジの中の卵が破裂したことで、そういう人たちからテレビ局へ怒りの抗議が殺到したに違いない。それを受けての「お詫びの言葉」だったのだろう。

「やっぱりなぁ…、ウチだけではなかったんだ」
少しは気分がおさまった。

ふだん、料理番組は見ても、すぐに実践するなんてことはなかった。
今回の場合、たまたま卵一個でできる簡単なものだったので、ついやってしまった。それが、このありさまである。妻が横でクスクスと笑っている。

う~ん。こんなことをしているようではなぁ。

やっぱり僕は「主夫」にはなれないのだ。ぐすん。

 

 

 

コメント (4)
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