大谷翔平選手に関わる例の問題ですが、水原一平という元通訳が巨額の窃盗疑いで球団を解雇され、大谷選手はそれを全く知らなかった…ということで、先月からテレビのワイドショーで連日大々的に報じられていた騒動も、ここへ来てようやく収まってきたようです。
最初の頃は、大谷選手自身が、水原元通訳のために自分の口座から送金したのではないか、という話も出ており、まさに微妙な空気が漂っていた。
そんな時、テレビのコメンテーターは、この問題に関しては、必ずと言っていいほど意見を言う前に、
「軽はずみなことは言えないのですが…」
という意味の前置きをしていました。
それを言ったあと、ムニャムニャとわかったような、わからないような話をするんですよね(笑)。
僕はそれを聞いて、
「へぇ~。じゃぁ、いつもは軽はずみにしゃべっているのか?」
と思うんですよね。
だって大谷選手問題に関しては、
「軽はずみには言えない」
な~んて前置きをするんだから。
この、ワイドショーのコメンテーター、特に芸人のコメンテーターの発言を聞いていると、八方美人的な発言ばかり。毒にも薬にもならないようなセリフしか言っていないように思えます。本番前に「失言」しないよう、打ち合わせをしているのかどうか知らないけど、とにかくこの人たちのクソ面白くないセリフは不快感にあふれています(なのにテレビを見ている僕?)。でも、特に見たい番組がない場合、ついそんな番組でもつけっぱなしにしていること、ありますよね。
「誰からも突っ込まれない意見、誰からも文句が出ない考えというのは、何も言っていないのと同じ」とある作家が書いていました。
まぁ、鋭い意見というのは、見方によれば「暴論」とも取られる時があり、それが今の社会ではマスコミやSNSなどで批判されたりするので、自由に物が言えない、という側面もあることは事実なんでしょうけどね。
それにしても、お笑い芸人なんかは、もっと芸の修業を積んで、みんなを笑わせてほしいと思っているのに、コメンテーターなんかでギャラをもらい、
「軽はずみには言えないのですが」などと言いながら、何の説得力もない凡庸な言葉を並べている。
お笑い芸人がそんな場所に出て来ること自体が、
「軽はずみなこと」ではありまへんのか?
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