連日新聞の一面トップで報じられ、ＴＶのニュース、ワイドショーでも真っ先にこの話題が取り上げられるなど、ある意味、日本中を巻き込む 「チョー気になるニュース」 となった入試問題インターネット投稿事件が、大きな局面を迎えた。 どうやら 「犯人」 の目星が付けられ、任意の事情聴取へと進展することが、明らかになった。
昨夕のＴＶニュースで、「この事件で使用された携帯電話の契約者は東北地方の人物」 という速報が流れた。 「東北…？」 この時、僕たち家族は食事中だった。 僕は、思わず妻や長男に、「東北…といえば、これは仙台に間違いない」 と言ってしまった。 むろん具体的な根拠は何もない。 しかし、なぜか仙台だと、確信に近い予感がした。
美しく、整然とした街並み。 都会美と自然美が調和した素敵な街、仙台。 行政や議会も、仙台市は他の自治体に比べてきわめて先進的で優れた部分が多い。 もちろん、東北最大の都市であり、学術・文化の中心地でもある。
こういうところには近郷近在から高い学力の持ち主が集まってくるものである。 優秀な人材が涵養される環境として、東北では仙台の右に出るところはあるまい、という僕の思いが、今回の、世間を驚かせた入試時間中の問題投稿という 「奇手」 を放った人物と仙台とを結びつけたのである。
そして今朝、新聞一面に大きく 「仙台の予備校生 聴取へ」 という見出しが躍っていた。
京大を受験した山形の浪人生で、仙台の予備校に在籍している19歳の男子だそうである。
案の定か…。 ためいきが出た。 変な予感というものは、当たるものである。 仙台にとっては、その地名が出るだけでも甚だ迷惑な話だろう。 人材が集まってくる場所には、玉石混交というか、いろんな才能が集まってくる。 本当に優れた人もいれば、知恵を働かすことだけ達者で、こんなセコい不正行為をする者もいる。 その予備校も、気の毒なことだ。
で、なぜこの人物をつきとめられたのか。
新聞によると、投稿された「ヤフー知恵袋」 の 「かんたんログイン」 をしようと思えば、携帯の15桁の個体識別番号 （製造番号） を認証に使う仕組みになっているので、警察当局がヤフーに照会してその識別番号を把握した。 そのうえで、ＮＴＴドコモ側に照会した結果、契約者が特定されたという。 ちなみに、契約者は女性で、その息子が京大を受験していた。
僕など、当初、京大、同志社大、早稲田大、立教大の４つを受験した人間などそうザラにはいないだろうから、その名簿を照合すればすぐにわかるのではないか…と簡単に考えていたが、まあ、それには手間がかかりそうだし 「物的証拠」 にはなりにくい。 携帯電話の識別番号というものがあり、「かんたんログイン」 の登録時に使うその識別番号から携帯の持ち主を探し当てるという合理的な方法があったんだね～。
東北、といったのは、やっぱり仙台のことだったか…と、再びためいき。
とはいえ、正確には 「山形県の男子浪人生で仙台の予備校に在籍」 である。
まあ、どうでもいいことかもしれない。
ともあれ、世間を騒がせた入試問題ネット投稿事件は大きく動き出した。
大相撲が八百長問題で存亡の危機にまで至った火付け役となったのも携帯電話。
メールを削除しても、また復元できるというシステムにも驚いた。
携帯電話を使ってあらゆることが可能になったが、ほとんどのことは、緻密に調べれば必ずバレる、ということを、一連の展開を見てわかった。
携帯の悪用は骨折り損のくたびれもうけだと、この問題で世間に広く宣伝してもらいたい。
それにしてもなぁ…
仙台とは… （またまた、ためいき）
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私は、その犯人が（その予備校生かどうか知らないけど）、知恵が回る、とは思えないんですよね～。
だって、最近のんさんもお書きの「八百長問題」やら、海自の映像流出やらなにやらで、
メールの復元ができるとか、
そもそもPCならIPアドレス、携帯ならSIMカードの固体識別番号などで
わりと特定しやすいとか、
多くの人は知ってるはずなのに。
もし、それすらばれずに逃げる手段を何か講じていたとしたら、それはすごいなぁ、と素人の私は思いますが、
結局その子が犯人なんだとしたら、
そんな中途半端な知恵しか回らないならカンニングなんかするなよ、と思います。
でも、私も「東北」と聞いたとたん「絶対仙台だ」と思いました（笑）。
なんでしょうね、「山形」と聞いて、肩透かしを食らった感すらありました（笑）。
それは私が宮城県人だからかな、と思っていたのですが
関西にお住まいののんさんもそう思うのであれば、そんなに間違った感覚じゃなかったのかな。
しらなかった、仙台の予備校生だったんですね。
でも、山形から仙台の予備校まで行かせてもらって（多分一人暮らしをしていたでしょうし…）
受験料だって高いのに、このご時世に4校も（もしかしたらもっと？）受験させてもらって
親名義の契約で得た携帯を、そんなことに使っていたとしたら、
その親御さんはさぞ悲しいことでしょうね。
京大を受験するくらいだから、自慢のお子さんだったことでしょう。
プレッシャーを与えたのかもしれない、自分のせいでそんなことをしたのかもしれないと
ご自分を責めるかもしれません。
そんなことにも頭が回らなかった犯人は、やはり知恵が働くとはいえない、と私は思いました。
まぁ、もし犯人だったら、の話ですけどね…。
その子が犯人にしろ、違う人が犯人にしろ、これで人生舐めたらいいことないと思うので、
本人のためにも早く特定してあげたほうがいいと思います。
いろいろ思うところがあったので、長いコメントになってしまいました。
またお邪魔します！
僕らの世代の大半は（僕もそうですが）、携帯の仕組みがよくわからず、
できるのは電話とメールだけ、他の機能は宝の持ち腐れ…というのが一般です。
中にはメールも一切しない（できない？）同級生も何人かいます。
そんな世代から見ると、携帯でサイトに問題を投稿して回答を得る…
しかもそれが実際の試験中に行われていたというので、びっくりしました。
へぇ～ こんなことってできるんだ、えらい時代になってきたな～
とまあそんな感想ですから、こういう悪魔的知恵には畏怖の念すら抱きました。
でも、やっぱり、わからないと思っていても、特定はされるんですね。 よかった。
これでもし「犯人」が見つからなかったら、これからまたどんな携帯犯罪が起こるか…
ぞぉ～～～っとしますね。
それと、即座に回答を寄せる人間が何人もいることにも、またびっくり。
あらためて、パソコン社会のすさまじさを見せつけられた思いです。
もう、僕らの世代は、こういう流れについていけないです。ぐすん。
大学に合格したい一心でやったのか、世間が騒ぐのをみて喜びたかったのか…
どちらなのだろうと思っていましたが、合格したいというのが本心だったようですね。
まじめにコツコツ勉強を重ねるしか方法はないのに。 初心に戻れ…と言いたい。
予備校生は山形県出身ですが、やはり花の仙台に出てきて勉強をしていたようです。
そういう意味で、東北といえば、真っ先に宮城県の仙台が浮かんだわけですよね。
同時に、じゃいさんやちひろさんのことも浮かびました。
お２人とも秀才でいらっしゃいますからね。
仙台の当の予備校の幹部がインタビューに応じていましたが、とんだ迷惑ですよね。
同じ予備校の女性が、「私たちまで一緒にみられそうで…」と不快感を示していました。
当の本人は、東北の中心で合格を叫ぶ！ とうそぶいていたのかも知れませんが。
それにしても、携帯電話の契約者であった母親はショックだったでしょうね。
おっしゃるように、親の期待に応えなければ…との重圧が動機だったとしたら、
こんな珍奇な手を使って安易に合格を狙おうという知恵は、やはり浅知恵ですね。