最近気になったニュースは、世界の有名な絵画が、環境保護活動家によって被害を受けたという事件です。まず、ゴッホの「ひまわり」に缶入りのトマトスープが投げつけられた件。
新聞によると、額縁に小さな傷がついたが、絵画はガラスで保護されており無事だったとのこと。逮捕されたのは写真の20歳と21歳の若い女性で、「絵画の保護と地球や人類の保護と、どちらが重要なのか」と叫んでいたという。
ゴッホの「ひまわり」は僕も直接見たことがある。初めてヨーロッパへ行ったのがオランダで、アムステルダムに数日滞在した。その時にゴッホ美術館へ行き、あの有名な「ひまわり」を見たのだった。しかし、帰ってから調べて見ると、ゴッホの「ひまわり」はその1枚だけではなく、6枚か7枚あるということを知ってびっくりした。で、今回の事件はロンドンの美術館所蔵の「ひまわり」が狙われたのだった。
しかし、まぁ、「ひまわり」は何枚も描かれていたとはいえ、ゴッホはオランダ人なので、やはりゴッホ美術館の「ひまわり」を見たのは十分感動に値するものだったと思う。
それにしても、環境保護活動のためにこんな貴重な絵を傷つけようとするのはお門違いだ。他に方法はいくらでもあるだろう、って思いますよね。
そして、そのあとまた同じようなことがスペイン・マドリードのプラド美術館で起きた。そこに展示されていたスペイン人画家・ゴヤの「裸のマハ」と「着衣のマハ」の間の壁に落書きをし、接着剤で額縁に手を貼り付けたりしたという。
左が「着衣のマハ」で右が「裸のマハ」(プラド美術館)
壁の落書きは、
「世界の気温を産業革命前の水準から1.5度の上昇に抑えるというパリ協定の目標を守れ」という訴えだったという。これもやはり環境活動家で、落書きの他に接着剤で額縁に手を貼り付けたりしたそうだ。絵に被害がなかったことが救いだったけれど、これまた、なんで有名な絵画をターゲットにするの? …と疑問に思いますよね。
実はこのプラド美術館にも妻と二人で行ったことがあります。
マドリードのホテルから、プラド美術館まで歩いて行ったのだけど、そこで僕が楽しみにしていたのがこのゴヤの「裸のマハ」と「着衣のマハ」だった。
ところが、広い美術館を歩き回ったのだけど…
「着衣のマハ」は見つかったが、「裸のマハ」のほうが見つからない。
上記の落書きの写真画面にあるように、二つの「マハ」が並んでいるはずだった。なのに、ひとつの「マハ」しかなかった。何故か…?
たぶん、一定期間、どこか他の美術館へ行っていたのだろう。
せっかくここまで来たのになぁ。
仕方ないので、美術館の売店で「裸のマハ」の絵はがきを買って、それを眺めていた僕でしたが、いまだに残念な思いが残っています。
★参考までに、ネットからこの二つの絵を拝借しました。
「着衣のマハ」。これは実際にこの目で見たのですが…
「裸のマハ」は、どこかへ「出張中」でした。まことに残念!
「ひまわり」と「マハ」
そんな思い出深い名画が環境保護活動家の標的にされたとは。
テレビニュースでそれを知った時は、本当に唖然としました。
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