先日のブログで、1月4日に初詣に行った話を書きました。
コロナ禍のため、それまで元旦か2日に初詣に出掛けていたのを、ここ数年は大きくずらして1月10日ぐらいに行っていました。初詣というのは「松の内」に行けばいいとされていますものね。
ところで、その「松の内」というのが、大阪などの関西は15日までなのに、関東では7日までとされているそうです。
地方によって違うというのは、最近まで知りませんでした。
きょう、妻が道明寺天満宮の近くにある藤井寺市民病院へ定期検査へ行ったところ、やはりまだ「松の内」ということで、天満宮には初詣のお客さんが多く来ていたそうです。
さてその初詣のことに関してなんですが、1月4日に知人の女性からいただいたメールに、とても興味深いことが書かれていました。
彼女は1月2日に、4カ所の初詣神社巡りをしたそうです。
〇島神社から〇津神社、そして〇国神社と、てくてく歩いて巡った後、最後に来たのが葛井寺(ふじいでら)でした。この葛井寺は、西国三十三所第五番札所で、ご本尊は日本最古の十一面千手観世音菩薩(千手観音)です。
わが街・藤井寺の地名はこのお寺とゆかりがあり、場所も近鉄藤井寺駅からすぐのところにあります。
彼女は四カ所の初詣巡りの最後にその葛井寺を訪れたわけですよね。
そして彼女のメールにはこう書かれていました。
「最後の葛井寺でパンパンやっちゃいました~。おまけに二礼二拍手一礼フルコースで…。令和五年初失敗!」
とあって、最後に、
「本年も宜しくお願い致します」
と締めくくられていました。
一瞬、意味がわからなかったのですが、読み返してみたら、な~るほど。
神社とお寺では参拝方法が違うのですよね。
神社では、最初に深いお礼をし、そのあと2回柏手を打ち、最後に一礼をして本殿から下がる。いわゆる「二礼二拍手一礼」ですよね。
彼女はそこまで3つの神社を巡ってお参りをしたので、
当然、すべて「二礼二拍手一礼」をしてきたわけです。
ところが最後の葛井寺はお寺ですから…
お寺の場合は仏さまに向かい、合掌して頭を下げます。
そして、そのあと一礼して、本堂から下がる。
つまりお寺ではパンパンと手は叩かないのですよね。
「二礼二拍手一礼」はしない、というのがお寺の参拝ですので。
ところが彼女からは、
「パンパンやっちゃいました~。おまけに二礼二拍手一礼フルコースで…」
という「嘆きのメール」が送られてきた次第です。
しかし、3つの神社と1つのお寺に初詣に行く姿勢は尊ぶべきだと思います。
たとえお寺で、間違ってパンパンと手を叩いても、心は通じているはず。
言われてみれば、僕も以前、このお寺でパンパンと手を叩いたことがあった
のを思い出しました。
僕はそのメールに対する彼女への返事の中で、
「3つの神社を回った後だから、ついうっかりやってしまったんでしょうね~。仏さまも微笑んでいらっしゃったことでしょう」
と書きました。
「お参りをする心」が一番大切なんですものね~
藤井寺市のシンボルでもある葛井寺。
どちらを読んでも「ふじいでら」です。