僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

タイトルは大事です ~ 「赤毛のアン」 の続き~

2021年01月26日 | 読書

今日からNHK連続ドラマのアンコール放送「花子とアン」が始まりました。オープニングのキャスト・スタッフを表示したクレジットを見たら、原作は「アンのゆりかご・村岡花子の生涯」とありました。やっぱりねぇ。前回のブログで書いた、僕が読み終えたばかりのあの本が、原作だったのですね。

ところで、村岡花子が「赤毛のアン」を翻訳刊行した時、そのタイトルについての興味深い話があります。

この本の原題は「アン・オブ・グリーン・ゲイブルス」でした。それをどういう題名にするかということで、花子はいろいろ考えました。この小説の原題をそのまま日本語にすると「緑の切妻屋根のアン」ということになりますが、日本人にはなじまない。「切妻屋根」なんてね、なんのこっちゃ、ということになりますから。で、どんなタイトルにするか?

花子は「夢見る少女」か、「窓辺の少女」か、「窓辺に倚(よ)る少女」のどれかをタイトルにしたいと思い、いろいろと悩まれたようです。そして出版関係者とも相談したうえで「窓辺に倚(よ)る少女」にすることに決めた。すると、いったんそう決めたのに、出版社で懇意にしていた男性から「赤毛のアン」にすればどうか、と再提案してきたのです。

「赤毛のアン?」
花子は気に入らなかった。あまりに直接的でロマンチックではない。「絶対イヤです」と断った。しかしその話を聞いた花子の娘のみどり(当時20歳)が、
「絶対にそのほうがいいわ。『窓辺に倚(よ)る少女』なんてのより、若い人ならダンゼン『赤毛のアン』のほうがいいに決まってる!」
そう言われて花子は、若い人の感覚ではそうかも知れない、と思い、明日から印刷に回るのであわてて出版社の社長に電話をして、「赤毛のアン」にしてもらうように伝えた、ということです。「アンのゆりかご」にそう書かれています。

僕らから見ても「窓辺に倚(よ)る少女」とか「夢見る少女」という小説だったら、どこにでもありそうなタイトルなので覚えられない。その点「赤毛のアン」なら覚えやすいし、読んでみたくもなりそうです。

結局「赤毛のアン」は、このタイトルがあったからこそ日本で多くの読者を得て、今の時代になっても、モミィのように「赤毛のアン」を読み、「赤毛のアンと花子」という本も買って読むほど、若い世代の間で人気が持続しているんでしょうね。

やはり、タイトルというのは大事です。

映画でも小説でも、タイトル次第で人気がグーンと上がったりしますから。

ということで

このブログも、最初にタイトルを決める時、何かをもじったタイトルでいこうと思い、いろいろ考えました。以前にも書きましたが、古典文学をもじって、「平気物語」とか「いざ酔い日記」とか「ドサ日記」とか「枕のそうじ」とか「伊豆のココリコ」とかね。えへへ。

結局、芭蕉の「おくのほそ道」をもじって「僕のほそ道」にしましたけど。

次は「赤毛のアン」をもじって、最近抜け毛が多くなったので「抜け毛のノン」にでもしますか(笑)。

いや、ど~も。
相変わらず、まとまりのない文ですみません。

やっぱり、タイトルより中身が大事やで~
という声が、どこからか聞こえてきそうです。

 

 

 

 

 

 

コメント
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