僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

大阪国際女子マラソンは長居の周回コースで

2021年01月31日 | ランニング

きょう、大阪国際女子マラソンが開催され、僕もテレビ中継を見ました。しかし、コロナ禍のため、コースはいつものように大阪市内をめぐるコースではなく、長居公園の中の周回コースで行われ、観客はゼロというレースでした。

国内の主要なマラソン大会でこれほど短い周回コースでのレースは初めてということでしたが、実はこの長居公園の周回コースというのは、僕のマラソン人生には欠かすことのできない重要な場所だったのです。

僕は30代から50代まで、マラソンが趣味というよりも、生き甲斐の一つにもなっていました。フルマラソンは海外(ニューヨーク)を含め20数回走り、100キロのウルトラマラソンもサロマ湖、四万十川、赤穂の3つの大会に出ました。勤務先の松原市役所ではランナーズというクラブを作り、多くの走る仲間と一緒にレースに参加したり、駅伝チームを作っていろんな大会に出たりして交流を深めました。

そんな仲間たちと、毎週土曜日になれば、必ずと言っていいほど午後から長居公園へ行き、周回コースでランニングをしました。そして、毎年3月にはここでフルマラソン大会が開催されるので、僕も何度もこの大会に出場したのです。

そして、まあ、僕は平凡な市民ランナーでしたから、タイム的には大したことはないのですが、自己最高タイムである3時間27分54秒を出したのも、この長居の周回コースで行われたマラソン大会でした。

そんな思い出深い長居公園の周回コースは、1周が2・8キロ。ですから、15周すればフルマラソンの距離になるわけですよね。当時の自分の「マラソン日記」を読み返すと、「明日は長居で10周をめざす!」などと書いています。長居公園は僕にとって最も心身が躍動する居場所だったのです。と同時に憩いの場でもありました。公園の中なのでトイレもあるし、水飲み場もあるし、売店もある。目の前で多くの人も走っている。なので気持ちよく走れ、心もゆったりと落ち着くんですよね。



 何年か前に長居公園へ行った時に撮った写真です。
 周回コースでランニングをしている人が沢山います


 
 長居公園周回コースでのレース(40歳前後の頃)。
 左にチラッと見えるのが長居スタジアム。
 ゼッケン202番を付けているのが僕です。


というわけで
きょう、初めてその周回コースで大阪国際女子マラソンが行われたわけですが、「国際」と言っても、いつものように外国人選手が出ているわけでもなく、レースは、東京五輪マラソン代表に内定している一山麻緒さんと前田穂南さんの一騎打ちというのがもっぱらの見どころでした。

そしてレースはスタートし、予想どおり2人の選手が飛び出しましたが、テレビ中継では、解説の増田明美を中心に、五輪のメダリストの高橋、野口、有森をはじめ、千葉や渋井など、昔の女子マラソン選手がワイワイと出てきて、レースそっちのけで自分たちの話をぺちゃくちゃとしゃべるので、そちらのほうがうるさくて困りましたわ(苦笑)。

結局、一山さんが優勝しましたが、期待されていた2時間20分を切って日本記録更新、ということにはならず、残念でした。

このコースならフラットで走りやすいし、今日は風もなく穏やかな天候だったし、さらに元「公務員ランナー」として知られる川内ら3人の男性のペースメーカーもついて、これ以上ないほどのお膳立てでしたが、ダメでした。やはり記録というのはそう簡単には出ませんね。

それにしても、長居の周回コースでのフルマラソンは、テレビで見ているとあまり面白くありません。マラソンというのは「旅」のような側面もあるけれど、今回は沿道や街の様子、たとえば大阪城や御堂筋なども出て来ず、ただ周回コースをぐるぐる15周回るだけ。テレビ中継でも「1キロ3分何秒です!」とか「1周何分何秒です!」とか叫ぶだけで、マラソン大会というより、単なる「記録会」のような雰囲気でした。

僕自身は何度も走ったことのあるコースなのでその点では興味深く見ましたが、そうでない人たちには、テレビを見ていても、例年のレースよりも面白くなかったのではないかと思うんすけどね。このコースは、自分が走るにはいいんですけど、「国際マラソン」の舞台としてはねぇ。まぁ、とは言え、これもコロナ禍の状況下だから止むを得ませんけれど。でも、せめて実況中継だけはもう少しマジメにやってほしかったな。

 

 

 

 

 

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