僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

4年ぶり2度目の不倫とか 行き過ぎたコミュニケーションとか

2021年01月11日 | 映画の話やTVの話など

このごろのテレビのワイドショーや週刊誌、スポーツ紙というのは不倫報道が多いですね。まぁ以前からけっこうありましたけど、最近ますます多い。これは不倫が多くなったというよりも、マスコミ側の執拗な「追跡」がどんどんエスカレートしてきたということでしょうか。

また今年はいきなり歌舞伎役者・中村芝翫(かつての橋之助)の不倫も報じられました。その見出しが、
「中村芝翫 4年ぶり2度目の不倫」
というものでした。

いやぁ…
スポーツなどでは「4年ぶり2度目の優勝!」とか表現するけれど、不倫行為を「4年ぶり2度目の不倫」なんて言うんですかね~。まるで不倫をした人に「よくやった!」と拍手を送っているようで、思わず笑ってしまいました。

数か月前には元衆院議員の宮崎謙介氏が、これまた2度目の不倫が発覚し、本人は「このたびはご迷惑をおかけしまして誠に申し訳ございません」と謝罪していました。そのときの言いわけというか、説明の内容は、
「女性を励まそうという気持ちがあって、軽率にも女性が指定したホテルに行ってしまい、行き過ぎたコミュニケーションがありました」
ということでした。ハイ。

さてこの「行き過ぎたコミュニケーション」という表現ですが、さすが元国会議員でいらっしゃる。遠回しに、外来語などを使って話の核心をはぐらかすという「議会用語」を連想させる巧みな言い回しでございましたな。
それにしても、「行き過ぎたコミュニケーション」って、
いったい、どんなコミュニケーションやねん。

今はもう、芸能人が不倫報道をされると、当人はこれ以上ない神妙な表情で、
「ファンの皆さまや関係者の皆さま方に、ご迷惑とご心配をおかけしましたことを、心からお詫び申し上げます」
と言って数10秒間、頭を下げるのが「お約束」になっていますよね。

昔、不倫が原因で離婚した松方弘樹が、会見で、
「男は同時に二人の女性を愛せるんですよ」
と言ったのを覚えています。
それでもバッシングを受けたりはしていなかったと思います。

今はもう、芸能人が不倫すると、マスコミやネットから袋叩きにされるので、どうしても神妙な表情をつくって謝罪したり、宮崎氏のように苦し紛れの表現を使ったりして世間に詫びなければなりません。(でもまず奥さんに詫びる言葉を口にしなければならないのにね~)。

それだけ世間は芸能人の不倫にうるさいのですが、林真理子さんが12月17日号の週刊文春の連載エッセイ「夜ふけのなわとび」の中でこんなことを書かれていました。

「不思議なのは、これほど不倫に不寛容な人たち、主に女性が、テレビドラマや映画の不倫話にはうっとりとしていること。以前上戸彩ちゃん主演の『昼顔』、今は『恋する母たち』を喰いいるように見つめている」

ま、そのとおりですよね。洋の東西を問わず、不倫をテーマにした物語は今も根強い人気を持っています。不倫はしないけど、見るのは大好き、って人は多いでしょうからね~

最後に、これは不倫ではありませんが、勝新太郎が、ハワイの空港でパンツからコカインなどが発見されて国外退去判決を受けた事件がありました。記者会見の場に臨んだ勝新太郎は「皆様にご迷惑、ご心配をおかけして申し訳ありませんでした」と謝罪し、深々と礼…とはなりませんでしたね。それどころか、
「なぜ、コカインを持っていたのか?」という記者の質問に、

「機内でファンですという男から紙包みを渡された」と勝さん。
「気がついたらパンツに入っていたでは説明になりませんよ」と記者。
すると勝新太郎は、
「そうだな。これからは、パンツは、はかない」
と答えたという有名な話があります。

まあ、こういう時代がいいのか悪いのかわかりませんけどね。
豪快だったことは豪快です。

昭和は遠くなりにけり、です。

 

 

 

 

コメント
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