11月23日の祝日。午前9時半に、JR天王寺駅でわがウダウダ会のメンバーが集まりました。前回の春のウダウダ会には、僕は欠席しているので、去年の11月に吉野へ行って以来、1年ぶりの参加です。
この日のウダウダ会は、男女十数名のメンバーで、先日僕が行ったばかりの天王寺七坂を巡ります。ただ、今回は南側の逢坂から北の方向へ歩くので、僕がこれまで2度とも北の真言坂から歩いたのとは逆回りのコースになります。
さて、人数もそろったところで、リーダーのNさんが、開口一番、
「これから天王寺七坂を巡るわけですが、その前に、まずこんにゃくを食べて酒を飲みましょう。うまいでぇ~」
と、例によってとんでもないことを言い出します。
「なんで歩く前からこんにゃく食べて酒を飲まなあきませんねん?」と言って理由を聞くと、実はまんざら「とんでもないこと」でもなく、Nさんは続いてこんな説明をしたのです。
これからまず、四天王寺の南門の300メートル手前にある四天王寺別院の庚申堂(こうしんどう)へ行く、とのこと。
四天王寺庚申堂とは、日本の庚申信仰の発祥の地と言われているところで、60日に一度、つまり年6回だけ縁日(庚申の日)があり、その日は庚申堂でこんにゃくを食べて厄払いをするのだそうです。
「それがね~実はきょう、偶然にも60日に1度のその縁日の日に当たってるんやわ。だからこんにゃくを食べて…」
「あぁ、そうでしたか。でも朝から酒は飲みまへんやろ」
「うん。それはまぁそやけどなぁ、飲んでもよろしいで」
な~んて会話を交わしながら、やって来たのが四天王寺庚申堂。僕はこの中に入るのは初めてです。
四天王寺庚申堂へ入って行く。
写真には写っていませんが、門の右側に
本邦最初 庚申尊 という、大きな石碑が建っていました。
正面が庚申堂なのですが、境内にはNさんが言ったとおり、テント張りの「庚申こんにゃく」の店がありました。1皿にこんにゃくが3個入って300円。ウダウダ会のメンバーは全員それを買って、そばのベンチに座って食べました。こんにゃくは北を向いて食べるということになっており、なるほど、ベンチは全部北向きになっていました。
右奥に北を向いてベンチが並んでいて、そこへ座って食べます。
僕もそのベンチに座って、辛子をかけたこんにゃくを膝の上に置いて写真をとりました。こんな感じですが、味がよくしゅんでいて、なかなかおいしかったです。もちろん、お酒なんか飲んでいませんよ。
さて、こんにゃくも食べ終えて、再び出発。まず、久しぶりに四天王寺の境内を歩き、そこから七坂の最初の「逢坂」へ向かいました。
しかしウダウダ会一行は、ワイワイ言いながら歩くので、四天王寺から逢坂に入っても、それが七坂のひとつとはほとんどの者が気付かず、逢坂の石碑や案内板の前を素通りして行くので、僕は声を張り上げて「待って待って~。ここが七坂最初の逢坂やでぇ」と皆を引き留めなければなりませんでした(笑)。
まぁ、みんな久しぶりに顔を合わせて、「七坂巡り」より雑談しながら歩く方が楽しいのかも知れませんし、またおまけに、逢坂は国道25号線に面している賑やかな歩道で、坂もゆるく下っているので「七坂」の一つとは思いにくいですしね~。
そのあと、右折して、真田幸村が戦死した安居神社を見学。ここは僕も過去5回くらい来ているので、すっかりなじみの場所になりました。
正面の階段を上がったところが安居神社。
そして安居神社から天神坂を上がると、次が清水坂なのですが、手前に清水寺があり、一行は寺に入りました。
しかしなぜか突き当りにある僕のお気に入りの「清水の舞台」まで行かず、途中で左側の階段を降りて「玉出の滝」を訪れ、そのまま西門から出て清水坂を上がりました。そしてリーダーを先頭にそのまま次の場所へ行きかけたので、
「ちょっと待ってぇ。清水の舞台へ行こうよ!」
と、声をかけ、みんなにもう一度清水寺まで戻ってもらい、今度はまっすぐ突き当りの清水の舞台まで行きました。せっかくここまで来て「舞台」を見ずして帰るのはあまりにもったいないですからね。メンバーの中には「へぇ、大阪にもこんな所があったんや」と感心していた人も結構いました。
清水寺へ来るのは4度目ですが、初めて集団で来たので、仲間の1人に頼んで写真を撮ってもらいました。
4度目にして、ようやく「舞台」を背景に写真が撮れました。
このあと「愛染さん」から「生玉さん」へとゾロゾロと、賑やかにウダウダ会の一行は歩いて行くわけですが、それはまた次回ということにさせていただきます。