僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

天王寺七坂を散策(終) ~天神坂・逢坂~

2018年11月11日 | ウォーク・自転車

    

大阪の中心地の道路は南北が「筋」で、東西が「通り」と呼ばれています。例えば、南北の御堂筋、東西の千日前通り、というふうに。

上の地図の南北にかけて通る道路の右側(東)が谷町筋、左側(西)が松屋町筋です。かつては坂の下、つまり松屋町筋のあたりまで海がきていた、ということです。信じられないような話ですけどね~。

さて、清水寺から南へ数分歩いたら、天神坂に来ました。今度は下りです。

 

2年前に来たときは、「マンション建設反対」の大きな幟が目立ち、ちょっと風情を欠いていましたが、今回はそれも無くなり、しっとりとした良い雰囲気です。う~む。しかしね~。この写真を見たら、左側に新しそうなマンションが建っていますね。近隣の反対を押し切って、建ったのかなぁ。ま、それはいいんですけど。

これをこのまま真っすぐ下って行くと松屋町筋に出るのですが、途中に安居神社(安居天神)があるので、どうしてもそこへ寄らなければなりません。ゆるゆると坂道を下ってゆくと、その途中、左手に天神坂の碑と案内板がありました。


 
向こうから下ってきました。

案内板には「安居天神へ通ずる坂道なので天神坂と呼ばれている」というふうなことが書かれています。この写真右側が安居天神、すなわち安居神社で、碑のすぐそばに神社へ上がって行く階段があります。


 
これがその階段。
何しろこの辺は坂道と階段だらけですさかいな~(笑)

安居神社は、ご存知の方も多いと思いますが、真田幸村が大坂夏の陣で戦死した場所でもあります。2016年の大河ドラマ「真田丸」で一躍この周辺が有名になり、僕も真田丸の出城があった真田山からこの安居神社へ、何度か来たことがあります。


 

森に包まれた神社の境内に入ると、そこに、真田幸村の像と、その右側に鋭角的な形をした「真田幸村戦死跡之碑」があります。幸村公は、なぜか片膝を立てておられます。


   
 


いま来た階段を下りて天神坂に戻り、そこから下っていくと、例のごとく松屋町筋に出ました。しかし松屋町筋もここで突き当りとなり、終点です。そこから、国道25号線を東へ、つまり四天王寺さんのある方に向かって歩くと、右側の向こうの方に母の納骨をしている一心寺さんがチラチラと見えてきます。そして、前方に碑が建っていました。
 

 
国道25号線沿い。歩道の右に碑が見えます。


 
逢坂の碑

しかし、これまでの坂とまったく違って、広い国道沿いの歩道であるうえ、坂道と言ってもゆっくりと上っているだけ。なので「坂」という実感は、あまりありませんね。で、特に感想というほどのものもなく、どう書けばいいのかわからないので、ここは「逢坂」の案内板の写真を出してお茶を濁しておきます(笑)。


 

「逢坂」と言えば、百人一首の10番目、

これやこの 行くも帰るも 別れては
知るも知らぬも 逢坂の関 (蝉丸)

という歌が思い浮かびますが、ここで言う「逢坂の関」は昔の京都と滋賀の間にあった関所だから、天王寺とは全然関係ないと思っていました。でも、この案内板に「逢坂の関になぞらえてよんだものとも……言われている」そうなので、まんざら無関係でないのかも。


 
道路の向こうに一心寺さんが。

これで七坂は終わりました。

一心寺さんの前の信号を渡り、お寺に入りましたが、本堂は大規模改修中でした。でも納骨堂はそのままだったので、亡き母にお線香を上げ、そこから天王寺駅前の方へ歩き、近鉄電車に乗って帰りました。

と、七坂のブログはここで終えるはずだったのですが、家に帰ってびっくりすることがあったので、そのことをつけ加えます。

夕方に帰宅して、郵便受けを見ると一通の手紙が入っていました。
差出人は、

日本ウダウダ会

でした。これまでもウダウダ会については何度も書きましたが、会員数が男女合わせて十数人で、会の名称をみても分かるとおり、面白い顔ぶれが多く、ウダウダ言いながら歩く会とでも申しましょうか、ウダウダ言いながら酒を飲む会とでも申しましょうか。もちろん品格のある方も多くいらっしゃいますが。(いったい、どんな会やねん?)

そのウダウダ会からの通知が郵便受けに入っていたのです。すぐに封書を開けて内容を読んでみると、11月下旬に歩こう会を実施します、という通知でしたが、その行く先がなんとまぁ、「天王寺7坂巡り」と書かれていたのです。


 

何やの? この偶然は。 

コースは逆やけど、天王寺七坂には、
たった今、行ってきたばっかりやん。

本当に、驚きました。

はい。そんなオチで、天王寺七坂テクテクの記、終わります。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました~。

 

 

 

コメント (4)
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