僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

白鵬の休場は 思惑どおり? 稀勢の里は残念

2018年01月20日 | スポーツの話題

テレビのワイドショーは、相変わらず大相撲に関するニュースを流し続けている。日馬富士の暴行事件があったのは今から3ヵ月も前のこと。それからというもの、日馬富士が引退したあとも、現場に同席しながら暴行を止めず、むしろ煽ったとも言われる白鵬や、事件を知ってからも理事会等でまったく取り上げなかった相撲協会よりも、事件を協会に報告しなかったという貴乃花親方にむしろ大きな非があるような協会寄りのマスコミ報道が中心になっていた。

来る日も来る日も貴乃花部屋の前には報道陣が群れ集まり、親方が現れるとマイクを突きつけ「親方、何かひとことお願いします!」な~んていう取材風景をうんざりするほど見せつけられてきた。これまでの状況を考えると、そんな場所で親方が「何かひとこと」を言うわけないでしょ。マスコミも「馬鹿まるだし」の姿をさらけ出していた。

どのワイドショーもそんなことを1時間以上も取り上げていた。「グッディ」の司会の安藤優子などは「私たち、相撲のことはあまりわからないけど、でも組織の人が組織に反する行為をすれば処分もアリですよねぇ~」なんて、事件の本質とは離れた、一部の側面だけ取り上げて井戸端会議ふうな軽い口調でヘラヘラ笑いながら周囲のコメンテーターとおしゃべりしているのを見ていると、チャンネルを変えるかテレビを消してしまう(最初から見なきゃいいんだ!)。

そんな騒ぎが少し収まりかけたら、今度は大相撲初場所が始まり、最近何かと世間を騒がせている白鵬が2連敗して休場し、さらに稀勢の里まで1勝4敗となって昨日から休場した。そこで昨日のワイドショーはまた大相撲に大きく時間を割いていた。元前頭の大至とか、元力士でいまはプロレスラーの維新力という異様に日焼けした男とかが解説者として、毎日あっちこっちの番組に顔を出し、愚にもつかないコメントをダラダラ述べている。事件のおかげで各テレビ局から声がかかり、ホクホク喜んでいることだろう。

ところで休場した白鵬だが、「張り手」や「かちあげ」が横綱らしくないと指摘され、それを封印した結果、立ち合いに攻め込まれて負けたのは明白だ。初日は阿武咲(おうのしょう←読みにくいね)に押し込まれ、何とか土俵際で逆転したが、「やっぱりねぇ」と思った人も多かったと思う。2日目は普通に勝ったけれど、これは相手がモンゴルの逸ノ城だからね。相手が「忖度」した可能性もあるし。そして3日目・4日目と日本人力士に完敗し、あっさり休場届を出した。反対に稀勢の里はまだやる気だったようだが、たぶん周囲から休場を進められたのでやむなきに至ったと想像できる。休みたがっていた白鵬と、最後まで出たかった稀勢の里。稀勢の里はさぞかし無念だったろう。

昨日の朝日新聞朝刊のスポーツ欄を見たら、稀勢の里が4敗目を喫したことに関して、こんな見出しが躍っていた。

負けるは恥だが 土俵に立て

言うまでもなく人気ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」のパロディだったが、記事内容は稀勢の里に対する熱い期待をこめたメッセージだった。でも、やっぱり土俵に立てなかった。本人はきっと立ちたかっただろうけどね~

一方の白鵬は、先場所の判定への抗議や優勝後の「膿を出し切って」発言や、万歳三唱、あるいは「貴乃花親方が巡業に行くなら自分は行かない」などと言って、これはテレビよりも週刊誌で強く非難されている。「最凶の男」とか「モンゴル会八百長の総大将」とか書かれているし、八角理事長、尾車副理事長と並ぶ「相撲界の3悪人」などという週刊誌の見出しも見たことがある。将来は理事長になって相撲界を牛耳るのが白鵬の狙い、とも言われている。まあ、今でも八角理事長や宮城野親方は、白鵬に遠慮して何も言えないようなので、自分ではすでに相撲界を支配している気分なんだろう。だから近頃やたらに傲慢になり、「巡業へ行かない」などと力士として職務放棄のような発言も平気でするわけで。

それと、横綱審議会で「張り手」「かちあげ」が見苦しいと指摘されるという、相撲内容にまで踏み込まれたことが今回の休場につながったことは明白だ。

ワイドショーでは、この「張り手」「かちあげ」は相撲のルール内なので、それを使ってなぜ悪い、というコメンテーターが多い。「勝ちたいと思うのがスポーツの世界だし、そのためには、ルール内であればどんな手を使ってもいい」と言うのだ。ま、それは間違っていないでしょ。でも、それを横綱が、15番のうち13番まで、立ち合いで張り手とかちあげを使っているとなれば話は別である。しかも「かちあげ」に関しては、相手の体を起こすための「かちあげ」ではなく、相手の顎や顔のあたりを肘打ちしている。これは明らかに反則である。さらにその肘には、なぜかサポーターをがっしりとはめている。肘を故障しているからはめているそうだが、故障している肘を「エルボー」の武器に使うって、おかしくない?

というようなことで、白鵬はおそらく今場所は、最初から休んで非難をかわしたいと思っていたはず。でも、何もないのに休場というわけにもいかず、嫌々出場したわけだけど、稽古で右足の親指を負傷していたと言い、四日目にはたき込まれた時に左足の指も負傷したということで休場となった。親方によると、本人から休場したいと言ってきたということだった(ここは稀勢の里と違うところ)。

東京五輪まで現役を続けたいという白鵬は、とにかく今は休みたがっているという。日馬富士の事件にからみ、白鵬に給与カットの処分が下された時、「出場停止処分でもよかったのではないか」という関係者もかなりいた。その際に、漫画家のやくみつる氏が、「いやいや、出場停止処分にしたら白鵬はキャッキャと喜んで休みますよ。別に無理して出なくてもいいや、と思っているんですから」とバイキングという番組の中で言っていた。

これからいけば、白鵬は「負傷」したのは「渡りに船」だったろう。「負けたらさっさと休もう」と思っていたはずだ。とにかく今は「張り手・かちあげ」を非難されている最中だから、とりあえず休んで今後の作戦をじっくり考える、というところでしょうね。来場所あたりになれば「張り手・かちあげ」のことも忘れられていくのでは、な~んて楽観的な見通しをしているのかも。

僕としては、これら一連の騒動に関しては、いろいろ感ずるところがありました。最近、モミィの受験や何やらかんやらで、ブログにこのことを書く余裕がなかったのですが、今日これを書き、溜まっていたものを出すことができて、気持がす~っとしました。

この一文には、僕自身の偏見もいろいろ混じっているでしょうけど、最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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