僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

稀勢の里 奇跡の里!

2017年03月27日 | スポーツの話題

驚いた。「まさか」の出来事が起きた。
年に一度、大阪で開かれる大相撲春場所。
その千秋楽でこんな衝撃のシーンが待っていたとは。
本当に稀勢の里というのはすごい力士なんだなぁ、としみじみ。

一昨日の鶴竜戦。あの痛々しい姿の稀勢の里が簡単に負けたとき、勝てる見込みのない土俵に上がるより、怪我を治すことに専念したほうがいいのでは、と思った人は多かっただろう。それでも、昨日もまた出てきた。う~ん、今場所好調の照ノ富士にはまず勝てないだろう。しかも、優勝をするためには、本割と決定戦の2番続けて勝つ必要がある。そんなことできる? 無理しちゃ怪我がますます悪くなるんだから、やめとけばいいのになぁ~と思っていた。ただ、その気迫、根性、そして横綱としての責任感は、すごい! と感心したけれど。

大相撲は普段は生中継では見ず、NHKで真夜中にやる全取組ダイジェストを録画しておいて、それを見たりしている。しかし千秋楽だけは大相撲中継を見ることが多い。昨日もそうだった。

稀勢の里と照ノ富士が土俵に上がったとき、ほとんどの人がそうだったと思うが、まさか稀勢の里が勝つとは想像できなかった。でも、どんな相撲を取るのか、そして、ひょっとして、ひょっとして、何かのはずみで勝つかも知れない、というような気持ちもどこかにあった。

前日、照ノ富士が琴奨菊戦に立ち合いに変化したことに大阪のファンは激怒し、「勝負せんかい」「恥を知れ」「モンゴルに帰れ」などの言葉を浴びせたが、この日は稀勢の里が勝つには、やはり、変化を含めた変則的な相撲しか策はないだろうと思っていた。そして展開はほぼそのとおりだった。

いやぁ、それにしても、土俵際に後退しながら照ノ富士の頭を押さえての突き落としでまず1勝。次に決定戦ではもろ差しになられ、またも土俵際に追い詰められたのに、強引な右手1本での小手投げで力強く相手を投げ飛ばした。あれが決まるのだから、稀勢の里の力は相当なものである。照ノ富士も参っただろう。

表彰式の君が代斉唱のときに、稀勢の里がポロポロと涙を流していたのも印象的だった。むかし、貴乃花が膝を痛めながら武蔵丸を投げて優勝を決めて以来、久しぶりに大相撲の快感に酔った千秋楽だった。

きのうの稀勢の里はまさに「奇跡の里」でしたね。

 

 

 
  本割では突き落とし。



 
  優勝決定戦では小手投げ。

 

 

 

 

 

 

 

コメント
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