僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

五十歩百歩

2016年01月19日 | ズレズレ草

モミィが宿題をしながら、言葉の意味を聞いてくることが多い。
聞かれたほうは、とっさに、どう答えていいかわからない時がある。

国語の漢字ドリルで、「幸先」という言葉が出てきたとき。
「さいせん」と振り仮名を打ったモミィに、妻が、
「『さいせん』じゃなく『さいさき』と読むのよ」と教える。

「あ、そうなん。ふ~ん。『さいさき』って、どういう意味?」
モミィも妻も、2人して、近くにいた僕のほうを見る。

こういう説明は本当にむずかしい。
「え~っと、前ぶれ…とか、あの~、つまり幸先がいいとか言う…」
と、僕もどう伝えたら10歳の子にわかるかを考えながら、ぶつぶつと。

で、その前に見ていたサッカーの日本対北朝鮮の試合を思い出し、
「あの時のサッカーの試合でね、日本がいきなり1点を取ったよね」
「ふん、ふん」
「それを放送で『日本、幸先のいいスタートです』と言ってたやろ」
「ふ~ん?」
「つまり、勝つという目標に向けて、いい前ぶれということで…」
と、何だかよけいにわけのわからないことを口走る。
しかし「幸先が悪い」という表現もあるので、いいことだけとは限らない。
「え~っと、悪い前ぶれと言うこともあるし、つまり前ぶれということね」
「……」

そんな具合である。

「五十歩百歩」という意味を問われたら、
「五十歩も百歩も、少しの違いだけでほとんど変わりのないこと」
と説明をしたら、
「でもね、テストで50点と100点やったら、えらい違いやで」

そりゃまぁ、そうだけど…。

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
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