僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

超初級! スペイン語講座

2013年04月01日 | 日常のいろいろなこと

 

     ~ アルゼンチンからのお客さま ~

 

先週、1年ぶりにアルゼンチンからやってきた甥のヒロユキたちと会った。これで2010年(平成22年)から4年連続で、ヒロユキは彼女のソルちゃん(28歳)を連れて日本に「一時帰国」している。その都度、僕と妻とモミィも呼んでもらい、祝宴を開き、そのあとカラオケで盛り上がる、というのが恒例となった。

 

妻の姉の息子であるヒロユキのことは、先日も書いたし、去年やってきたときのことも当時のブログに書いた。あれから1年で、ソルちゃんは25キロやせたという。そういえば、これまでよりほっそりとして、一段と美人になった。「ダイエット、シマシタ~」と、カタコトの日本語で笑うソルちゃんであった。甘いものがとても好きなソルちゃんだったが、それを食べるのを控えたのだろうか…

 

また、アルゼンチン在住の見知らぬ日本人女性の方が、たまたまブログに書いておられたことだけど、ブエノスアイレスでヒロユキがシェフをしているそのレストランへ行って感激され、ヒロユキのことを「私の身近にもこんなに素晴らしく、評判の良いシェフがいたとは嬉しい限りです」とほめてくださった文章があるので、そのブログも紹介しておきます。

 

こちらです

 


 

 
 
 3年半前にアルゼンチンに行った時の写真。
    場所は、ヒロユキが働くレストランの厨房。
  中央にソルちゃん、右下にヒロユキがいる。
  ソルちゃんの隣がヒロユキの母(妻の姉)、
  その隣が妻そして僕。皆さん陽気ですね~。
  


ところで、今回は、ソルちゃんのママも初めて一緒に日本に来るはずだった。そのうえママと仲良しのご夫婦(50歳代)も一緒に来るということを聞いていた。ところが、運悪くソルちゃんのママが病気で来られなくなった。それでも、ママの友だちのご夫婦はやって来た。だから、今回はソルちゃんを含め、3人のアルゼンチン人の人たちとの友好を深めることになる。特に、日本語が全くわからないご夫婦とは、少しぐらい会話も交わして盛り上げたかったので、以前勉強したことのあるスペイン語を、本棚からテキストを引っ張り出し、わずか1週間ほどだが集中特訓をして、何とかカタコトの日常会話を暗記したのである。

 

約束の場所は大阪の京橋である。義姉夫妻とヒロユキとソルちゃん、そして、初めて会うアルゼンチン人のご夫婦と対面して、まずソルちゃんがいつものように僕に顔を寄せ、頬をくっつける親密な挨拶をしてくれ、その後、初対面のお2人のうち、まず奥様のほうに向かって「ムチョ・グスト(はじめまして→英語の Nice to meet you )」と言ったら、とても嬉しそうに握手を求めてくれた。それを横で聞いていた旦那さんのほうも、とたんに笑顔になって「ムチョ・グスト」と言って僕の手を握った。ほんのカタコトでも、自国の言葉で挨拶してもらえれば、本当に嬉しいものだ。僕たちも海外で経験しているのでよくわかる。

 

レストランへ行き、それぞれ席についた後、ご夫婦は手帳をちぎった紙に名前を書いて僕たちに差し出した。旦那さんは ROBERTO、奥さんは ANA さんだった。そしてモミィにも紙を渡し、名前を書いてくれという仕草をした。しかしモミィはローマ字がまだ書けないので、平仮名で書き、妻が「MOMI~」と書き添えた。

 

お礼を言うとき僕は「グラシアス」と言い、アナさんたちは「アリガトウ」と言うのが、何となくおかしい。続いて僕はソルちゃんに「コモ・エスタ?(英語の How are you ?)」と言い、ソルちゃんは「ビエン(Fine)」とほほ笑んだ。僕はロベルトさんとアナさんに向かって「メ・アレグロ・デ・ベールレ」(お目にかかれてうれしいです)と言うと、2人はパチパチと手を叩いて何事かを叫んだ。通訳のヒロユキに聞くと「自分たちは日本へ来ても日本語を話せないのに、あなたはスペイン語を上手に話す。すばらしい」という意味のことを言われたそうだ。いや、まあ、それほどでも…えへへ。

   


  
  左から、ヒロユキ、ロベルトさん、アナさん、ソルちゃん。




モミィにも多少のスペイン語を教えていた。数字はウノ、ドス、トレス…と、1から10まで教えていたのだが、たまたまアナさんがモミィに何歳かと訪ねたら、モミィはなんと「シエテ(7)」とスペイン語で答えたものだから、これまた大いに座が盛り上がった。「ついでに1から10まで言うてみ」とモミィに耳打ちすると、「ウノ、ドス、トレス、クワトロ、シンコ…」と最後の10まで言い切ったので、ロベルトさんとアナさんだけでなく、ソルちゃんも、ヒロユキも、義姉夫婦も、み~んな大拍手だった。これですっかり僕たちは打ち解けた。

 

食事の後、カラオケへ行った。 ロベルトさんとアナさんは歌わないが、ソルちゃんがカラオケ大好き人間なのだ。しかしヒロユキやヒロユキの母である義姉、そして僕の妻はカラオケはいっさいやらない。歌うのは主にソルちゃんと僕である。そして時々、義姉の旦那さんが演歌を歌った。

 

ソルちゃんは曲目の中にスペイン語の歌が少ないのが不満そうだったが、英語が達者なので、もっぱら英語の歌を歌った。僕も、日本の演歌など歌ってもアルゼンチンご夫婦には面白くないだろうと思い、せめて英語で、と、大好きなザ・ビートルズの「レット・イット・ビー」を歌ったりしたが、ソルちゃんが、アルゼンチンでも盆踊りが盛んなので、「ボンオドリのウタ、ナニかウタッてよ」というので、中村美津子の「河内おとこ節」なども歌った。

 

 

  
     ソルちゃんが歌っている間、踊るモミィ。
   

 

 

 

   
    大好きな歌 「チューリップ」 を歌う。

 



その間を縫って、モミィが2曲か3曲、こどもの歌を歌い、拍手を浴びていた。ソルちゃんの歌に合わせてタンバリンを叩いたり、踊ったりもしていた。僕も調子に乗って「セニョリーナ」とか「マニァーナ」とかのスペイン語が出てくる橋幸夫の「恋のメキシカンロック」や、スペイン風のノリで歌える西郷輝彦の「星のフラメンコ」(古いなぁ~)など、久しぶりに気合の入ったカラオケとなった。モミィが僕の横に立って、ロックやフラメンコにあわせて、ヒップホップダンス教室で習っている踊りを披露するので、 ロベルトさんとアナさんも終始笑いながらステージを見つめていた。むろん、拍手をもらったら「グラシアス」とお礼を言う。

 

そんな中でも、何より大受けしたのは、「ベサメムーチョ」のスペイン語版である。僕はこの歌はザ・ビートルズの英語での歌しか聞いたことがなかったが、オリジナルは、昔、トリオ・ロス・パンチョスというグループがスペイン語で歌っていたように思う。カラオケでそのスペイン語版を探し当てて、かけた。

 

前奏が始まり、ソルちゃんをステージに呼んでデュエットした。歌詞のスペイン語にはカタカナがついているので、僕はそちらを見て歌う。「ベサメ~ ベサメムーチョ~」…すると、アナさんが急に立ち上がり、満面の笑顔で手拍子をして、踊り始めたのである。 ロベルトさんも嬉しそうに聞いている。歌い終わったらみんな大喝采であった。実は、この曲も、インターネットでひそかに練習していたのである。その成果があってよかった。

 

そんなふうに、お昼からの半日はあっというまに過ぎた。

 

 

 
 お別れの時が近づいてきた。ロベルト夫妻とソルちゃんと。

 

カラオケも終り、僕たちは環状線の京橋駅に来た。そこでお別れである。


ロベルト夫妻にもお別れの言葉を告げなければならない。スペイン語で「さようなら」は「アディオス」であるが、これは永遠に会えないという意味も含んでいるそうである。だから僕は、「アディオス」とは言わず、「アスタ ルエゴ」と言った。英語で言う「 See you (じゃ、またね~)」 という感じだ。そして、「ロ・エ・パサード・ムイ・ビエン(とても楽しかったです)」と言い、「メ・グスタリア・ベールレ・オトラ・ベス(またお会いしたいですね)」とも付け加えた。


僕たち3人が改札に入り、ホームに通じるエスカレーターに乗るまで、ロベルト夫妻やヒロユキ、ソルちゃんらは、ずっと手を振り続けてくれていた。「楽しかったネェ」とモミィも満足げだった。


帰宅すると、義姉からメールが来ていた。「とても盛り上げてもらい、ありがとうございました。鬼が笑うかもしれませんが、来年もよろしくお願いします」


来年は、今回来られなかったソルちゃんのママも来るだろう。その友だちのロベルト夫妻もきっと来られるだろうと思う。その日に向けて、今度は1週間の短期集中レッスンではなく、1年間の長期計画で、あの人たちともっと会話が交わせるようになれるようにスペイン語を勉強しなければなぁ…


と思っています。会話ができたら、本当に楽しいですもんね。


ではまた…


アスタ・ルエゴ~ 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

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