僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

オリンピックと樅の木

2010年02月22日 | 映画の話やTVの話など

つい先ほど。早朝…というより、真夜中に近い時間から、カーリング女子、日本対ロシア戦を見た。

一時は6対0と大量リードされた日本だったが、驚異的な粘りをみせ、ロシアのミスも誘って6対6の同点に追いついた後、一進一退の攻防で9対9となり、延長戦にもつれこんだ。不整脈の持病を持つ僕にとって、こんな心臓に悪い試合はないわけで…。

その延長の一戦。
後攻めで有利なはずな日本だったが、ミスショットもあって、ロシアの方が流れの中で優位に立った。そして、最後から2番目に、ロシアに決定的なチャンスが訪れた。解説者も「う~ん、ここを決められると、最後を待たずしてロシアの勝ちが濃厚ですね」と苦渋のひと言。

しかし、…ロシアの一投は、わずかに狙いを外した。
「ニッポン、命拾いをしました~!」とアナが叫びながら、
「しかし、まだ予断を許しません」と付け加えた。

そして日本の最後の一投。ドキドキ。
むずかしい局面だったが、日本の石が見事に相手の石をはじき出した。
「おぉっ! やったぁ」
一人で、テレビに向かって拍手をした。

これで日本は3勝2敗。
だが、目標の6勝まで、あと3勝1敗で乗り切らなければならない。
まだまだ嶮しい道のりが待っている。
今から5、6時間後の正午から、今度は日本対ドイツ戦がある。
しかし僕は今日は1日中外出なので、テレビ観戦ができない。ざんねん。
でも、こういう心臓に悪い試合を見るのは、1日に1回だけでいいのかも。

   ……………………………………………………………………………

話はコロッと変わるが、一昨日の土曜日の夜、TVで「樅の木は残った」が放映された。田村正和主演の時代劇ドラマである。

    http://www.tv-asahi.co.jp/mominoki/

言うまでもなく、山本周五郎の、仙台の伊達藩を取り巻く有名な長編小説をドラマ化したものだが、3、4年前、仙台在住のじゃいさんに、小説の主人公・原田甲斐の居城であった船岡城跡の公園にある樅の木に案内していただいたことがある。むろん、小説の主な舞台もこの場所だ。
その数ヶ月前に、僕はこの小説を、病床の中で読んでいた。
そんなことがあって、「樅の木は残った」には思い入れが強い。

今からちょうど40年前、この作品はNHK大河ドラマとして放映された。

主人公が平幹二朗で、相手役に、吉永小百合が出ていた。
なにしろ40年も前のことだから、ドラマは見ていたはずだけど、あまりよく覚えていなかった。船岡城跡に
案内していただいたあと、ぜひこの大河ドラマをもう一度見たい…と思い、「ひょっとして」と、レンタルビデオ店で探したら、なんと「NHK・樅の木は残った・総集編」というのが出ていた。
大喜びしてレンタルしたことは言うまでもない。
ダイジェストではあったが、期待どおり、重厚で素晴らしいドラマだった。

それに比べて、今回の「樅の木は残った」はどうだったか。

昨晩、録画していたそのドラマを見た。
実は一昨日の放映当日、チラッと一部分を見たのだけれど、あまりいい印象はなかった。このドラマに造詣の深いじゃいさんも、メールで「がっかり」と送ってこられた。

しかしまあ、せっかく録画をしたのだからと思い、昨日「期待はずれ」を承知の上でそのドラマを見たわけだけれど、案の定「がっかり」であった。

まず、主人公の田村正和の声がずいぶん衰えてきたのに驚いた。あまりにしゃがれた声なので、何を言っているのかわからない場面も多かった。
他の配役陣も、役どころにふさわしくないのが目立った。

それと、大河ドラマで1年かけて放映されたような題材をわずか2時間やそこらの時間で集約するのは、やはり無理がある。最大のヤマ場であるラストシーンは大変な修羅場なのに、登場人物の長々とした説明っぽいセリフが雰囲気をブチ壊し、最後まで不満の残る結果で終わってしまった。

まあ、ラストシーンは、主人公の言動に対して説明をする人物がいなければ、初めて見る人にはここに至ったストーリーがわかりにくいのだろうけれど、それにしても、あの終わり方は安易に走り過ぎた感じがする。

というようなことで、このドラマそのものより、あの絶妙な「古畑仁三郎」の田村正和サマも、声がかすれ、「老い」を感じさせたのが寂しい。

それともうひとつ、強く感じたことは、かつて吉永小百合が演じた役を、井上真央が演じたけれど、それがもう、まるで現代風の若い女の子そのままで、風情も何もない演技だったこと…であった。

もっとも、井上真央ってどんな女優か、これを見るまでよく知らなかった。

真央…といえば、浅田真央を思い浮かべてしまうのである。

あぁ、やっぱり、話はバンクーバー五輪に戻ってしまうのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
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