僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

艱難辛苦のダイエット

2010年02月09日 | ランニング

どうも人間というものは、辛いことや苦しいことを我慢する…ということを忘れたとたん、堕落していくようである。

…と、急にウザい教訓を垂れる僕であるが、もちろんこれは自分自身に言い聞かせている言葉であり、ヒト様へのメッセージではない。現に、ヒト様は皆、辛いことや苦しいことを、ボンカレーの大五郎のようにじ~っと我慢し(古ぅ!)、乗り越えて生きておられるのだから、こんな言葉を聞いても、「何を今さら」と言われるのがオチであろう。

その昔、三田明が「美しい十代」で歌ったように、

♪ つらい~日もある 泣きたいことも 
  ある~さ それでも励ましあって うつくしい十代 あぁ十代 ♪

な~んて歌詞が、突然アタマに浮かび、この頃はず~っとそれを口ずさんでいるのである(こっちのほうが、もっと古ぅ~い!)。

で、それがどうしたのか…?

まあ、つまりその~、僕は最近の生活の中で、この「辛いこと苦しいことを我慢する」ということがなくなってきたのである。これは、我慢ができなくなってきた、ということではなく、我慢しなければならないような「辛いこと苦しいこと」自体がなくなってきたという意味なのだ。つまり、在職中に抱えていたさまざまなストレス(辛いこと、苦しいこと)が、仕事を退職してからは、なくなってきた…というわけです。はい。

なら、それでいいじゃないの…? 何がいけないの…? ということになるんでしょうけどね。このへんの説明が、難しい。

とにかく辛い苦しいことがなければ、幸せだなぁ~ということも感じない。

艱難辛苦(と言うのはちょっと大げさだけど)と幸福感とは、1枚のコインの表と裏なのだ。表がなかったら、裏も存在しない。

辛い苦しいことを自分に課さなければ、どんどん生活の質が落ちて行く…。
現に、僕はこのところの毎日に、どうもピリッとしたものを感じないのだ。

そこで、仕事から退いて10ヶ月が経った今月から、僕は、新たに艱難辛苦の道を歩む決意をしたのである  。

そして、月に向かい「われに七難八苦を与えたまえ」とつぶやいた。
(あんたは山中鹿之助か…?)

ま、そんなわけで、今月から本格的(?)なランニングを再開した。

なに、それ…? ランニングが艱難辛苦か…? と笑わないでほしい。
たかがランニングかも知れないが、これが本当にしんどいのである。

寒風の吹きすさぶ中、大和川の堤防のコースに出て走ると、向かい風の時は吹き飛ばされそうになる。顔が、氷のように冷たくなる。長い長いランニング・ブランクのせいで、身体が走るたびにお腹のあたりが、ぼてっぼてっ、と揺れる。足が重い。2日に一度は通うフィットネスクラブでの筋力トレーニングや水泳は、使う筋肉が違うので、今のところ快適なランニングの助けにはならない。すべてゼロからのスタートである。

走りながら思ったのであるが、今の自分にとって、軽快に走るために最も必要なものは減量である…ということに改めて気がついたのだ。わが家にある4キロの鉄亜鈴をよいしょと持ち上げたら、その重さは半端ではない。今もし自分の体重からこの4キロ分軽くなれば、どれだけ楽に走れるだろうか。特にお腹のポッコリ出たのが、ランニングに邪魔になる。
よ~し、ダイエットして、今から4キロ体重を落とそう。
お腹をへこまそう。

そう決意した。

そして…
たとえば一昨日の日曜日は、へとへとになりながら、15キロ走った。
と言っても、超スローペースで、しかも途中で歩いたり、立ち止まって体操をしたりしていたので、「走った」というのはおこがましいが、とにかく15キロを、自分の足で動いた。食事の量はこれまでの7割程度に落とし、夜の飲み物はビールの代わりに「カロリオフ」の缶チューハイ1本にした。

昨日は朝から6キロを走り、帰ってきてすぐにフィットネスクラブへ行き、午前中はそれで終了。身体の状態は、特に下半身がヨロヨロであったが、夜の食事を終えてからは、妻とウオーキングに出た。

ふにゃふにゃになるまで運動して、食事を減らして、ビールを我慢して…
これ以上の艱難辛苦はない  。

これで僕にもまた、辛い苦しいことができた。
ここを乗り越え、人生の幸せをつかまなければならない。

いつまで続くかアヤシイものだけど

ところで、いま書きながら気がつきましたけれど、
「辛い」という字と「幸せ」という字が、よ~く似ていますね。

そういえば…むかし

♪ 若いという字は苦しい字に似てるわね~ ♪

という歌がありましたっけ。 これまた古ぅ!(なんのこっちゃ)。

 

 

 

 

コメント (7)
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