僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

喧喧囂囂 侃侃諤諤 …??

2009年12月16日 | 雑記

(注) ↑ このタイトルは、中国語ではありません  。  念のため。

パソコンの入力で珍変換や変換ミスはよくあることだけれど、
話し言葉の中での言い間違いも、日常の中では掃いて捨てるほどある。
しかし、それがテレビでの間違いだと、あとで訂正したりしなければならない。

一昨日の夕方、関西テレビ(フジ系)のニュース番組を見ていたら…

番組の最後で、キャスターが、
「先ほどのニュースの中で、一箇所、訂正があります」 と神妙な顔をした。
なんだなんだ~と身を乗り出すと(僕はこういうことが大好きな野次馬である)、

「先ほど、関西の3空港の一元管理のニュースをお伝えした中で、
『喧喧囂囂(ケンケンゴウゴウ)の議論がされた』  と申し上げましたが、
 正しくは 『侃侃諤諤(カンカンガクガク)の議論…』 の誤りでした。
 お詫びして、訂正いたします」

と、まあ、こんな内容だった。

テレビニュースは、じっと見ている人より、何か用事をしながら見ている人が多い。
ほとんどの人が、この 「訂正」 を聞いても、ピンと来なかっただろうと思う。

喧喧囂囂 (ケンケンゴウゴウ) と侃侃諤諤 (カンカンガクガク) はどう違うのか?

手元の電子辞書 「広辞苑」 で調べてみる。

喧喧囂囂 (ケンケンゴウゴウ) → 沢山の人が口々にやかましく騒ぎ立てるさま。
侃侃諤諤 (カンカンガクガク) → 言を曲げず、遠慮なく論議をすること。

こう見てみると…
聞いているだけだと言葉の区別がよくわからないけれど、意味はまったく違う。
ケンケン~のほうは、ただワアワアと騒いでいるだけ。
カンカン~のほうは、堂々と真正面から議論をする。
…ってことですよね。

そのニュースというのは、関西・伊丹・神戸の3空港のあり方について、
国・自治体・経済界などの諸団体が激しく議論した様子を伝えたものだった。
その時に、「橋下大阪府知事らが喧喧囂囂(ケンケンゴウゴウ)の議論をしました」
と、テレビでは伝えたようである。
(僕はその部分を聞き逃していた)

そして、それが、番組の最後に 「正しくは、侃侃諤諤カンカンガクガク) でした」
という訂正になったというわけだ。

な~るほど。
訂正を聞いたとき、なんでそんな細かいことをいちいち訂正するのかと思ったけど、
意味の違いの重要性を考えてのことだったのだなぁ、とまぁ納得した。
(でも、訂正を聞いて意味を理解した視聴者がどれくらいいたのだろうか…?」

それにしても、喧喧囂囂 (ケンケンゴウゴウ) と侃侃諤諤 (カンカンガクガク)。
なんとも、語呂がよく似ている。

僕の知っている市議会議員も、本会議場でこの言葉を好んで使う癖があった。
その議員は、常に、「喧喧囂囂(ケンケンゴウゴウ)の議論がされておりますが…」
と言っていた。 たぶん、侃侃諤諤(カンカンガクガク)のつもりだったのだろう。

「ケンケン ガクガク」 という、2つをごちゃまぜにした言葉もよく聞く。
逆に 「カンガン ゴウゴウ」 という言い回しをする人もいる。

要するに、本当の意味がよく理解されていないのがこの2つの言葉である。
僕も、どっちがどっちだかよくわからないので、この言葉は使ったことがない。

その点では、勉強をさせてもらったわけだけど…
テレビ局も普通に 「熱気に満ちた議論」 とかナンとか言っておけばよかったのに、
生半可な知識で原稿を作るから、こんな言い間違いをしてしまうのだよ~ん。

それで思い出したけれど、いつだったか、女子アナが、
「笑う門 (かど) には福来 (きた) る」 と言うべきところを、

「笑う門 (もん) には福来 (きた) る ですよねぇ」 と言っていた   。

これは、番組中に訂正も何もされなかったデス。 あはは。 


そりゃそうでしょうね。
最近は、女子アナも容姿優先で、言葉もロクに知らない人たちが増えた。

こんなのを、いちいち訂正していたら、それこそキリがなくなりますよね~。

 

 

 

 

コメント (2)
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