めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

火山噴火は他人ごとでは有りません

2018-01-24 16:18:14 | 自然災害

突然、予想もしない事が起こる、しかも国民全体が
驚く様な事が、頻繁に起こる時代になって来ました。
春夏秋冬、毎年、決まった様に特徴のある季節が訪れ
季節季節の風情を楽しみ、日本人として、穏やかな
日々を過ごして行く、そんな光景は、もう見られない
のでしょうか。

高度成長期の頂点ともいえるバブルを境に、日本社会は
確実に、それまでの日本人の日々を変えてしまいました。
単に、経済的に苦しい時代となったと言うだけでなく、
日本の自然も、世界的な異常気象と共に、かつての美しい
感動を与えてくれた頃が懐かしく思える程変貌しました。


私たち日本人が、高度成長と言う名目の下、日本中の
美しい自然を破壊したのは、数十年前でしたが、
まるで、そのお返しをするかのように、私達の生活は
毎年、大自然の脅威に晒されています。
一定のリズムで訪れて季節は、著しく変貌し、
極端な季節の変動は、私たち日本人のリズムを狂わせます。

世界的な異常気象による影響は、私達が食を得る自然界を
豊かなものから凶暴で無慈悲なものへと変えてしまいました。
日本中のどこかで繰り返される異常気象は、私達日本人に
豊かな命の糧を与えると言うより、多くの人々を傷つけ、
街を破壊しています。
また、東日本大震災をかわきりに、日本中に巨大地震が
やってくるのは当たり前の様に成り、首都圏も、近い将来
予想される危機が訪れるとして、国民全体の心が
ざわめき始めています。


人間の行う行為は、何とか戒める事は出来ても、
大自然の想定外の動きは止める事は出来ません。
昨日朝、私達は、またもや、自然の脅威を感じました。
轟音と共に、白い雪から沸き上がった真っ黒の煙は
巨大な隕石を伴い、地上の人々に降り注ぎました。
誰も想像しない状況での、地獄絵図です。
瞬間、脳裏を走ったのは、数年前の御岳山の噴火です。
誰もが携帯電をを持つ時代、真っ青な空に昇る黒煙
降り注ぐ火山弾、逃げ惑う人々、その光景は修羅場です。
今回も、静かな白い雪の斜面に降り注いだ真っ黒の火山灰、
そして人々を襲った大きな火山弾、その恐怖は画面から
ひしひしと伝わってきます。


災害列島と言うより、私達は、火山の中で暮らしていると
言っても過言ではないのです。
日本は、太古の昔に、東アジア大陸の端の海底から
火山の噴火によって作られた島国なのです。
しかも、遠い過去に作られたと言うのではなく、現在もなお
新たなる形を求めて変化しつつあるのです。
私達が住む平地であっても、火山の噴出物で作られた所が多く
関東平野にしても、関東ローム層を代表とする火山噴出物で
作られている事は知られています。

当然、日本列島は現在も活動を続けている訳で、私達人間が
勝手にいつまでも同じだと思い込んでいるに過ぎないのです。
地震であろうが火山の噴火であろうが、自然は、私達人間の
都合や予想は考えて居ません。
たまたま噴火したところに、私たち人間がいたに過ぎないのです。

私たち人間にとっては大災害と言えるのですが、自然の営みの
ほんの一部なのです。
大震災にしても、そこに人間がいたことで大災害と成ってしまったのです。
それこそ、私達は、そんな日本に住んでいると言う事を理解して
諦めるしかないのです。

しかし、異常気象も、環境破壊も、環境汚染も、全て人間の成した
悪行なのです。
自分達の利益だけを考え、挙句の果ては、自分達の命の糧まで
失う結果と成っているのです。
これこそ、本当に、反省をし、悔い改めなければならないのです。


ところが、世界の国々、特に人々を支配する方々は、相変わらず
地球の富を消耗し、自然を破壊する事に余念が有りません。
目先の利益に囚われ、未来をの人々と生き物達の事を考えず
いまだに破壊と略奪を繰り返しています。
大災害によって被る被害は、人々の注目を集めますが、
日々繰り返される人災は、ニュースにされる事無く、何年も経って
過去の負の遺産として紹介されるだけなのです。
しかし、多くの人々の苦しみは、後に忘れ去られ、メディアに
取り上げられることなく、文明の進歩の犠牲者として
記憶の外に葬り去られるのが実情です。

メディアは、常に新しい、人々が注目する出来事を追い続けます。
注目する事に依り、それを利用するスポンサーからの利益が
発生するからであり、如何に、商業ベースに乘ったニュースで
あるかが第一条件と言えます。
その為、どんなに悪質なことであっても、庶民の多くが感じていても
ニュースソースとして視聴者が余り関心を抱かない事は取り上げず
まして、慢性的に国民を苦しめている政治や企業家の一方的な
一人勝ちに関しては、ニュースにすらなりません。
何故なら、メディアを司っているのが、彼らなのですから。


どんな大災害が起ころうと、私たち庶民の処遇は、彼らの胸三寸であり
災害からどの様に復興するかは、災害当事者と言うより、政治家や
支援企業の考えで決まると言えるのです。
様々な災害から国民を守り支援体制を作り上げるかと言う事は、
被災者たちには決められず、リーダー達の勝手な思い込みと
上層部の話し合いで決められていくのが日本の災害復興であり、
災害による苦しみだけでなく、その後の苦しみまで味わうのが
日本の被災者の不幸でも有るのです。

日本社会に於ける国民の存在価値は、如何に国民の財を集め
リーダー達の更なる繁栄をもたらすかに在り、例え災害が有っても
彼らの利益となる復興計画でなければ、支援を受けられない
というのが日本の現状でも有るのです。

東日本大震災により沢山の人々が大きな被害を受けました。
しかし、その後、復興計画という事業により、様々な心の
被害を受け続けていると言うのを、計画を立てた人達は知りません。
弱者の弱みとして、思う事も言えず、じっと我慢して応じて来た
と言うのが多くの被災者の本音なのです。

莫大なるお金が動く災害復興事業は、被災者たちにとっては
元の生活を取り戻せれば済む事ですが、事業者達や
関わったリーダー達にとっては、そこから膨大なる利益が
生まれる事が重要なのです。
この陰のやり取りが、メディアに於いては全く伝えられず、
日本社会が本当に自由な社会では無く、様々な規制の下で
成り立っている事が解ります。

つまり、何でも手に入ると言われるネット社会であっても
そこから利益を得る事を考える人達に都合の良い情報のみが
流れていると言えるのです。
この先、日本列島は、地獄の窯の上に居る様なものであり、
地震だけでなく、様々な天変地異に襲われる事からは逃れられず
次々に驚愕する事件事故が起こると思われます。

戦争と言った人的な脅威よりも、遥かに大きな地球規模の災害が
人類を待ち構えているかも知れず、日本列島は、その渦中にある
とも言えるのです。
いまや、日本人は、様々な自然災害と戦争という人類が起こす最大の
不幸の中に見舞われる可能性が有るのです。

禍福は糾える縄の如しと言われますが、幸不幸は交互に来ると言うより
次々に不幸が訪れ、ようやく幸福な時が来るとも言えるのです。
戦争の最中に大地震が来て、更には、大地が割れて日本中が大噴火に
襲われると言う、パニック映画の様な事が現実となるかもしれません。
それ程にも、今や、日本社会は、逼迫した異常事態となっているのです。

何処かのお偉方が、経済的に豊かに成れば国民は救われる、と言った
甘い考えでいますが、関東大震災規模の地震が来れば、北朝鮮から
一発のミサイルが飛来したら、富士山が噴火をしたら、
そんな甘い考えは、あっと言う間に吹っ飛んでしまうのです。
こんな荒唐無稽なことは無いと言えないのです。
何が起こるか、想像もつかないのが現代なのです。

こんな時代、日本人が未来へ生きながらえるには、一体どうしたら
どの様な対策を講じたら良いのでしょう。
津波対策の様に、海岸に巨大なコンクリートの壁を巡らせれば
人々は安全で幸せなのでしょうか。
日本も、軍事国家と成り、沢山の原爆搭載のミサイルで国中を
固めれば安心なのでしょうか。
はたまた、自然災害が起こらない様に、より強固な護岸工事をし
川や海と街を隔てる巨大な堤防を作れば良いのでしょうか。

この様な考えは、多くが、国民の幸せというより、自分達を
守る術を考える方々の利益を目論んだ方法に過ぎません。
例え、この様な要塞の様な日本を作ったとして、もはや日本は
日本でなく、国民は、誰一人幸せとは感じないのです。
人は何をもって幸せと感じるのかを解っていない方々が
社会を動かそうとすると、その結果は、人々を不幸にし、
挙句の果ては、自分達の首も絞めてしまうのです。
そう、異常気象を作った原因と同じです。

何故、私達人間は、自然を受け入れ、共に生きる事を考えず
己の利益だけを考えるのでしょう。
自然からの命の糧を得て、自然を生かす事で自分たち人間を
生かす事を考えずして、人類の未来は無いのです。
地球上のあらゆるトラブルや争いは、自分だけの欲望から
事が起こっています。

他人に対しても自然に対しても、我欲が問題を起こし、
その結果、自分達の環境すら壊してしまったのです。
しかし、人類は欲望が有ったからこそ進化したとも言えます。
地球上のあらゆる生き物の頂点として君臨できたのも、
果てしない欲望の結果と言えます。

ならば、それ程にも強い欲望が有るのなら、自分達が
未来に生き残りたいとする思いを強く持って、一体何をすれば
一番良いのかを考えれば良いのです。
今の多く国が行っている経済活動が、将来の人類生存を危うく
しているという事実を踏まえて、全く違う社会構造に変える
決意を持つことが大切です。

食料が足りなければ、一番増やせる方法を実行し、
人類の未来を危うくする経済活動はすぐさまなくす方向に
推し進める事がベストです。
そんな極端な事は出来る筈は無いと言う方は、現在の
生活と利益を守りたいだけであり、未来を見ていません。
もし、戦争となれば、全てを失う事を考えれば、これしきの事
何でもないと言えるのです。

多くの方が現状の生活を守り、その生活の中で豊かに成りたいと
願いがちです。
しかし、その生活が、未来にとって不幸をもたらすとしたら、
勇気を持って辞めるべきなのです。
この事は、国家レベルの事業や政治に於いても同じ事です。
大気汚染を無くそうとする努力も、其々の国が、現在の国内政策や
事業を変えないで行おうとするから、全く進まないのです。

国も国民も、地球規模の危機を理解していないのが現状なのです。
もしも、突然の噴火の様に、地球の年間平均気温が、2度ほど上がったら
もう、人類の得られる食料は得られなくなってしまうと言われます。
地球温暖化は、人類が耐えうる温度を超えてしまい、私たちの食の糧は
海からも陸からも得られなくなると言われます。
誰もが、そんな日は訪れないと思っています。
しかし、3000年も眠っていた火山よりも、ずっと早く、もうそこまで
人類の危機が迫っていると言う事実を私達は知らなければならないのです。

 

 

 

 

 

 



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