めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

想像以上に危険な事態

2017-05-22 14:36:25 | 戦争

世界中でこの緊迫した状況を改善して行こうと試みる中、
その努力をあざ笑うがごとく、次々にミサイル実験が行われ
人類の平和を思う気持ちを踏みにじる事態が続いています。
かつて、大国同士が、核のバランスをもって衝突を避けたり
他国に依る圧力によって、軍事力を弱めたりとした試みが
この非常事態に於いて、何だ功を奏さない事に、世界中の
人々が驚きと恐れを抱く事態とまでなっています。

更に問題は、一致団結して行わなければならない各国の
国内情勢に不安材料が次々に起っています。
各党首の足元がぐらつき、政権を揺るがしかねない状況が
生れています。
アメリカ大統領は、就任一年にして、指示率が激減し、
我が国のリーダーも、自らの潔白を主張しようにも、余りにも
マイナスと成る事実が日々判明して、両国党首自体が、
国民を導く力を失っている事が大きな問題と言えます。

しかしながら、ほんの目先の所で、我が国に向けて大量の砲火が
向けられている事実を、日本人の殆どが認識していません。
東京から九州にジェット機で飛ぶ数倍の速さで、ミサイルが
日本国土を直撃する事実は、余りにも荒唐無稽と感じるのは
戦後、長きに渡って、殆どの国民が、隣国の危機感を感じない
生活を送って来たからとも言えます。

では、一体、私たち日本人は、その緊急事態に、如何に備えたら
良いのでしょう。
多くの人は、一体何をしたら良いのかすら解っていないのです。
例え、政府が、避難方法をメディアに流したとしても、それを見て
どれだけの人が、現実のものとして理解出来るでしょう。

ちょうど、20年ほど前、近い将来、日本を襲うであろうと思われる
巨大地震について、メディアの多くが、当時の地震学者の意見を取り上げ
日本は、明日、巨大地震に襲われても不思議では無いとしたものの
多くの国民は、とても現実の物とは思わず、単なる視聴率獲得の
番組を見るかのようでした。
所が、その後の日本は、今では、日本中の人々が恐れる程の大地震が
頻発した事は、誰もが身に染みて感じていると思われます。

今や、地震以上に緊迫した切羽詰まった状態と言えます。
世界中へ向けて、核弾頭を装備したミサイル基地が、まるで要塞の様に
北朝鮮の国内各地に建設されようとしています。
それは、ただ、自国を守ると言うより、世界中を地獄に陥れる程の
勢いです。
聴く耳を持たない独裁者が目指すものは、一体何なのでしょう。
自分の行っている事が、本当に、国民の為になると思っている
のでしょうか。

とは言え、この事は、単に、北の行為のみを指し示す事では
ありません。
立場こそ違え、矛先を交えんとしている人たちは、みな同じで
今や、アメリカ大統領であっても、我が国の首相であっても
国民にとっては、決して、相応しい行為をしているとは言え無いのです。

支持率の急速な低下を示しているアメリカ大統領が、国民の支持の元
この危険な事態を作り出しているのではなく、スタンドプレーと
言われても不思議でない程、独断的な考えで暴走しています。
日本の場合は、そんな危険な行為を行っていないから大丈夫かと言えば
残念ながら、もっと体質的に悪いと言っても良いのです。

つまり、日本の未来を、暴走するトランプに委ねることしか出来ず、
その無能さを、何もしない事で、責任転嫁を計っています。
お決まりのコースは、誰も責任を取らない、想定外と言う
毎度の論法で逃げるだけなのです。
何もしない代わりに、何も責任を追及されたくないと言う、
身勝手で我儘な彼らの行為は、国民を落胆させ、日本の未来に
夢を持つことを諦めさせてしまいます。

もし、近々、戦争に発展して、我が国に被害を及ぶ事と成った時
東日本大震災の時の様に、想定外として、責任を逃れるのでしょうか。
今や、日本の政治家は、人よりも優れるとする、地位や名誉と言った
外見だけの価値で、政治を行っているのでしょうか。
自己満足を得るために、日本人の代表として、国民を未来へと
リードしている様なパフォーマンスをしているのでしょうか。

国境を接する中国やロシアは、大国でありながら、戦争になった時の
自国の未来を考える策に余念が有りません。
しかし、我が国は、国境を接していないとはいえ、日本海を隔て
ほんの数百キロで北朝鮮であり、その海岸には、我が国へ向けての
ミサイルの標準が執られているのです。

日本海には、その時に備え、自衛隊やアメリカ軍の防衛戦線が作られ
日本本土への攻撃を阻止するとしていますが、当然、その戦略は
お見通しであり、我が国への被害は全く無いと言うのは不可能なのです。
と成れば、一度、戦争が始まれば、我が国への損害は、人的物的に
想像を絶するものと成る可能性が高いのです。

しかしながら、甚大なる被害を受けながらも、戦争は、最終的には
武力をもって如何に長く戦えるかが勝敗の分かれ目と言えます。
戦争が起こらない事に越したことは有りませんが、もし、始まったら
その終末は、東アジアの歴史が大きく変わる事と成ります。

まず、戦争首謀者としての北朝鮮の責任は大きく、悪く言えば、
北朝鮮の国土が壊滅状態と成り、政権が存在する事すらできず、
朝鮮半島の勢力図が大きく変わる可能性が有ります。
当然、キム体制は崩壊し、新たなる半島の支配者がきまるでしょう。

しかし、更なる問題は、北朝鮮とアメリカの板挟みとなった日本は、
下手をすると、壊滅的打撃を受ける事も考えられます。
直接アメリカへの攻撃は難しくとも、日本にあるアメリカ軍基地への
ミサイル攻撃は、当然の事であり、アメリカに加担している日本の都市は
その惨禍を免れる訳がありません。

アメリカとしては、東アジアに弓場に繋がる前線基地は、願ってもない
防衛線であって、事実、その事を想定して、戦後長く、日本中から基地を
無くそうとはしなかったのですから。
中国を始めとした東アジアの脅威を、日本列島で防御すると言う構想は、
日本が第二次世界大戦で負けた時点で想定された事であり、アメリカにとっては
今の状況は想定内と言っても良いのです。

とは言え、日本の立場は、極めて複雑であり、戦争に依る被害のみならず、
その後の東アジアにおける立場も非常に微妙と成り、日本の未来設計が
今以上に難しくなると思われます。
しかしながら、それ以上に、日本国土が、核爆弾の洗礼を受けた時、
その後遺症はとんでもない程大きく、放射能の影響もあり、日本国民が
安全な国土で暮らす事すら難しくなるかも知れないのです。

ただでさえ、福島第二原発事故の影響でさえ大きく、日本に対して、
食品のみならず、様々な輸出品にすら制限を加えている国も多いのです。
戦争によって、国土が放射能で汚染された時、日本国民は、一体どの様に
生きて行けば良いのでしょう。
広島長崎に引き続き、国土の多くの地が放射能汚染された国と言う風評が
世界に広がり、人類として生きて行く事すら難しくなるかもしれないのです。

戦争で犠牲になるだけでなく、例え生き残ったとしても、日本国民は、
苦難の道を進まなければならないのかもしれないのです。
私達の国を盾に使ったアメリカは、兵士の犠牲は多少あったものの、
日本が犠牲になる事で、戦後、より繁栄するかも知れません。
戦争で、壊滅的な被害を被ると予想されるのは朝鮮半島だけでなく、
我が国も道連れと成る可能性が大きいのです。

これ程にも、切羽詰まった緊迫した状態であるにもかかわらず、
我が国の対応は、何もできないで、状況を見守るだけと言うのは
本当に歯がゆく、悔しいと言わざるを得ないのです。
しかしながら、国民の多くは、全くその事態に気が付いていないのか
関知していないのが現状と言えるのです。
願わくは、何とかして、戦争だけは避ける事を心から願いたいものです。
これから何世代も、何十世代も、日本人の平和が守られ、日本の自然が
守られて行く事を祈りたいものです。

 

 



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