2022年2月6日。ソ連の復活？

　2022年2月6日。ロシアメディアのインタビューで、ベラルーシ大統領は、ロシア大統領から、ロシア軍の大佐の階級を授けると約束されたのに、まだ実現していないと話しました。
　ある国の大統領が外国の軍の大佐になるというのは、変ですよね。
　しかし、ベラルーシ大統領は、ロシア大統領がソ連を復活させたいと考えているので、それが実現すれば、「新ソ連」の軍の中での大佐の階級になるから、おかしくないと思っているようです。新生ソ連が本当に復活したら、その軍隊の将軍になるようロシア大統領にみんなが階級を授けたらよい、とも述べました。
　新生ソ連が誕生するでしょうか。そうなるきっかけとして、ロシアが今年ウクライナに侵攻するのでは？という見方もできますね。
　今年1月27日の投稿記事にも書きましたが、プーチン大統領が大統領選挙法を改正して、自分が83歳になる2036年まで大統領を続投可能にしたのは2036年までにソ連を復活させたい、たぶん間に合うと計算したからではないでしょうか。

　・・・と考えていたら、ベラルーシ大統領も、以下のような発言をしています。つまり、連合国家が誕生する。これが新生ソ連。構成国はまずロシアとベラルーシ。さらにそこへカザフスタンとウクライナが加わる（とベラルーシ大統領は予測している。）が、我々が間違わなければ、の話。（ここで言う間違いとは、ロシアとベラルーシの連合軍がウクライナ侵攻したものの、失敗し、ウクライナがNATO加盟国になったら、ということだと思われます。）そして、ウクライナがこの新生ソ連に加入するまでに10年か15年かかると思う。（ベラルーシ大統領の予想。）
　・・・ここで、10年か15年という数字が出てくるのが引っかかりますね。ロシア大統領としょっちゅう会談をしていますが、その時にこういった将来の計画について、具体的に二人で話をしているのではないでしょうか。


　同じインタビューの中で、ベラルーシ大統領は、国民からの支持を感じられる間は大統領を続ける、感じられなくなったら、引退し、年金生活に入る、権力を手放す心の準備はできている。私も人間だ。今は大統領を続投していることを多くの国民が正解だったと判断している、特に先月のカザフスタンでの騒動の後、そう考える国民が増えた、と話しました。

　ベラルーシ大統領は、ウクライナ大統領について、「脳みそがない」と評し、外国勢力に影響されている、と見なしているそうです。ここで言う外国勢力とはNATO加盟国を中心とした欧米諸国ですね。


　ベラルーシとポーランドの国境に建設中の壁・・・。すでにフェンスができていますが、そこを抜けてポーランド側へ行こうとしたヨーロッパバイソンのために、ポーランドの軍隊がフェンスに穴を開けて通してあげました。メスのバイソンはポーランド側にいた群れと合流できたそうです。
　何だか温かい人間とバイソンの物語に聞こえますが、動物は国境を越えさせてもらえるのに、一方で難民たちはポーランド側に入国させてもらえないまま、収容センターですでに3ヶ月暮らしている状態です。
　
　

ベラルーシコロナウイルス感染者77万7391人。死者数6147人。新規感染者数最多記録更新

　2022年2月6日の書き込みです。
　ベラルーシのコロナウイルス感染者数は777391人になりました。とうとう77万人台です・・・。76万人台から77万人台になるのに3日しかかりませんでした。
　1日の新規感染者数は8315人です。5日連続最多記録更新です・・・。

　死者数は6147人です。

　765467人が回復しました。

　1194万件を越える検査数となりました。　

2022年2月5日。今日は降雪なし

　2022年2月5日。今日は雪も振らず、晴れ間もないお天気です。

　ウクライナの無人偵察機は270枚以上の国境付近の航空写真を撮影していたことが分かりました。
　これを受けてかロシアの軍用機がベラルーシの国境地帯をパトロールすることになりました。

　2月4日に行われたロシアのジャーナリストとのインタビューで、ベラルーシ大統領に出された質問「大統領職とベラルーシの歴史でどのように感じているか。」に対して、大統領は、
「自分は自分を独立国家を作った一人だと思っている。」
と答えました。一方で、
「私は自分自身を創立者とは見なしていない。」
と述べ、理由として、
「私は、さまざまな時期に仕事仲間とともに働き、ベラルーシの歴史の中で初めてこの主権を持つ独立国家を創設した。これは私一人だけでなく私の世代が行ったことだ。」
と話しました。
　国内外から独裁者だから「悪い」大統領であるという批判があることをベラルーシ大統領はちゃんと認識していて、それに対する返事が上記の回答だと思います。
　正論ですね。批判するのは簡単ですけど、ベラルーシが独立国家として存在し続けるには、為政者のほうには庶民には分からない気持ちがあると思います。またこのような国家事業をやっぱり一人で全部できないので、周囲の協力があってこそ。そして感謝しているのだと思います。

　

ベラルーシのコロナウイルス感染者76万9076人。死者数6132人。新規感染者数最多記録更新

　2022年2月5日の書き込みです。
　ベラルーシのコロナウイルス感染者数は769076人になりました。1日の新規感染者数は8231人になりました。また新規感染者数最多記録を更新しました。
　新規検査数は38828件なので、また前日以降減りました。つまり陽性率がまた上がったということです。

　死者数は6132人です。

　757436人が回復しました。
　
　1190万人を越える検査数となりました。

　

　

2022年2月4日。北京五輪開幕

　2022年2月4日、北京冬季オリンピックが開幕しましたね。
　ベラルーシからも参加しますが、反政府的であったとして、有力選手が参加できなかったり、それでいて国歌発揚のためにメダルをたくさん獲得せよと参加選手は政府から言われているし心配ですね。今回は中国での開催なので、東京五輪のときのように、ベラルーシ人の亡命希望者は出てこないでしょう。

　開幕式にロシア大統領は出席し、中国政府と今後の協力関係について合意したようです。
　ベラルーシ大統領は出席せず、ロシアのジャーナリストから長時間に及ぶインタビューを受けていました。

　ベラルーシ当局は2012年に野党幹部のラトゥシコ氏が賄賂を受け取ったとして、告訴しました。今ポーランドに出国済みの同氏ですが、ポーランド警察がベラルーシ政府に協力して逮捕するとか身柄をベラルーシ側に差し出すといった可能性は非常に低いと思います。
　ただライアンエアー緊急着陸事件のように、同氏が一歩でもベラルーシ国内に入ったら、すぐ逮捕されるでしょう。

　

ベラルーシのコロナウイルス感染者76万845人。死者数6116人。新規感染者数最多記録更新

　2022年2月4日の書き込みです。
　ベラルーシのコロナウイルス感染者数は760845人になりました。もう76万人台です・・・。75万人台から76万人台になるのに1日しかかかりませんでした。
　1日の新規感染者数は7350人で、また新規感染者数最多記録を大幅に更新しました。
　新規検査数は47324件で、前日より減っています。つまり陽性率がまた上がったということです。
　
　死者数は6116人です。

　749595人が回復しました。

　1187万件を越える検査数となりました。


　ほぼ2年前にベラルーシ国内で初の感染者が見つかってから、今までの間で、何度も波がありましたが、ベラルーシは最悪の状態です。
　やはり交通機関内でのマスク着用義務を撤廃したのが、今の結果に繋がっているという人もいれば、ワクチン接種をしていない人も多いのが問題だと言う人もいます。

　今、ベラルーシの大学は冬休みなのですが、コロナのことを気にせず、トルコやエジプトなど海水浴をしに旅行に行っている学生もいるそうです。来週の月曜日から後期授業が始まるので、この週末、海外旅行から次々帰ってくるでしょう。まあ、どこの国にも感染者はいるという状態ですが、人の動きを止めない政策のままで、もうベラルーシ人に集団免疫をつけさせようとしているとしか思えません。
　もしかするとそれがうまくいって、もうすぐワクチン接種した人とすでに感染して抗体ができた人で、国民の大部分を占めるようになるかもしれません。そうすれば、感染者の数も減るでしょう。
　

ベラルーシのコロナウイルス感染者75万3495人。死者数6099人。新規感染者数過去最多記録更新

　2022年2月3日の書き込みです。
　ベラルーシのコロナウイルス感染者数は753495人になりました。とうとう75万人台です・・・。1万人増えるのに要した日数も最短の4日間です。
　そして1日の新規感染者数は4990人と、また過去最多記録を更新しました。ベラルーシのマスコミも騒いでいます。
　1日の新規検査数も50465件と増えました。しかし陽性率が上がっています。

　死者数は6099人です。

　742762人が回復しました。

　1182万件を越える検査数となりました。


　グロドノ医大の学生200人が病院に実習として医師の手伝いをするため送られました。
　医療現場は人手不足に陥っています。

　ベラルーシ保健省は、マスク着用義務化などは検討していない方針を明らかにしました。

　今日、地下鉄に乗りましたが、私がぱっと見たところでは、マスクをしている乗客は全体の4割ぐらいです。
　商業施設のレジは空いていないレジが多いです。

　
　

　
　

2022年2月3日。兵力増強

　2022年2月3日。アメリカがウクライナを後方支援するためにポーランドとルーマニアに兵を3000人増派すると決定した矢先、ロシアはベラルーシに3万人の兵を合同軍事演習に参加させることにしました。
　ベラルーシ国内でのロシアとの合同軍事演習はすでに始まりました。場所はポーランド国境とウクライナ国境に近い軍事演習場です。

　

ベラルーシのコロナウイルス感染者74万8505人。死者数6084人。新規感染者数最多記録更新

　2022年2月2日の書き込みです。
　ベラルーシのコロナウイルス感染者数は748505人になりました。1日の新規感染者数は3634人です。いきなり3000人台になりました。最多記録更新です・・・。
　ただし、新規検査数も41658人と前日の4倍近いです。

　死者数は6084人です。

　738181人が回復しました。

　いよいよ第5波のピークでしょうか・・・。


　

2022年2月2日。粉雪降る

　2022年2月2日。今日は粉雪がちらちら降っています。

　ロシア国防省は、ベラルーシ軍とロシア軍が訓練場で戦闘調整を開始し、その間に違法な武装集団との戦闘を実施すると報告しました。
　この違法な武装集団とはどこの誰のことを指しているのでしょうか。

　エストニアはベラルーシ製の石油製品の輸送を中止することを計画していると報道されました。
　ベラルーシは石油はほとんど採掘されていませんが、ロシアから輸入した石油から石油の精製や加工製品を製造し、輸出しています。

　経済制裁が続くベラルーシ。
　そこへインドが100万トンのカリ肥料をベラルーシから輸入する計画があると発表しました。
　ベラルーシにとっては大きな助けになります。一方、ドルやユーロでの支払いが経済制裁により停止されているため、インドのルピーで支払いを受けるそうで、そのためにインドに大口の銀行口座を開設するとか。インドのようにベラルーシ経済を支えようとする政府もあるわけです。

ベラルーシのコロナウイルス感染者74万4871人。死者数6067人

　2022年2月1日の書き込みです。
　ベラルーシのコロナウイルス感染者数は744871人になりました。1日の新規感染者数は1918人です。やや減りましたが1日の新規検査数も10989件と減りました。

　死者数は6067人です。

　734885人が回復しました。

　1173万件を越える検査数となりました。

　
　ベラルーシは病人が急増し医療現場で人手不足になっているようです。
　「あ、私熱あるわ。」「気分が悪い。」と思った人は病欠届なしで3日間仕事を休めることになりました。この病欠届を発行するのも人手がかかるからです。
　さらに医大生で6年生ともなると病院で実習を受けているのですが、まだ大学生で医者ではない（医師資格がない）のに、特例としてこの病欠届を発行できるようになりました。

　さらにPCR検査をしなくても、診察した医者が「この人はコロナウイルスに感染していると思います。」と言うだけで、罹患証明がもらえるようになりました。
　ベラルーシでPCR検査キットが不足しているのではないかと思います。

2022年2月1日。綿雪降る

　2022年2月1日、今日のミンスクはふわふわの綿雪が舞っていました。

　アメリカ政府はウクライナだけではなくベラルーシへの自国人の渡航を禁止しました。
　また在ベラルーシ米大使館職員の家族の出国命令を出しました。
　ベラルーシでコロナウイルス感染者が急増しているのも理由の一つです。

　今月にはベラルーシの対ウクライナ国境地帯にロシア軍が3万人増兵される予定です。名目は合同軍事演習です。

　ベラルーシが輸出しているカリ肥料について、リトアニアが今日から輸送（リトアニアを経由しての輸出）を中止しました。
　ベラルーシ側は、厳しく対処するとリトアニア側に発言。これから難しい応酬が長く続きそうです。

　
　

壺井栄ロシア語訳作品集の紹介文：「水源地」第3号

　昨年夏に日本文化情報センター日本語教室の生徒が翻訳した壺井栄ロシア語訳作品集「二十四の瞳」を出版しましたが、そのことについて日本でご紹介いただく機会に恵まれました。
　
　ロシア文学翻訳家の村野克明様が、「二十四の瞳」の愛読者で評論文を執筆されるに当たり、「二十四の瞳」がロシア語に訳されていたことを知り、私にご連絡くださいました。
　印刷・製本してくださった赤間悟様が国会図書館に納本した一冊を読みにわざわざ足を運んでくれたそうです。
　翻訳した側にとっては大変ありがたいことです。

　そして札幌大学ロシア語学科卒業生を中心とした有志が集まって発行している文芸雑誌「水源地」にて、卒業生の一人である村野様から「二十四の瞳」評論が掲載されることになり、併せてロシア語訳作品集についてのご紹介文も書いていただきました。

　また私も壺井栄ロシア語訳作品集の翻訳作業裏話について寄稿いたしました。
　壺井栄文学とは関係がないのですが、赤間悟様からはご自分の読書論についての寄稿が掲載される運びとなりました。

　「水源地」はWeb版で発行されましたので、インターネット上で読むことができます。
　リンク先をご案内いたします。
「水源地」バックナンバー目次

　村野克明様の寄稿「『二十四の瞳』覚書」への直接リンク先

　拙稿「ベラルーシにおける日本文化情報センターの取り組み」への直接リンク先。テーマは今回の壺井栄ロシア語訳作品集の翻訳作業裏話です。

　赤間悟様の寄稿「私の幸福」への直接リンク先

　編集後記でも詳しくご紹介くださいました。リンク先はこちらです。


　私個人としてはやはり村野様の壺井栄文学論は大変勉強になりました。村野様には「二十四の瞳」第7章の章末部分の翻訳までご紹介くださり、この章の翻訳を担当した生徒は大感激です。
　赤間悟様の読書論は、日本語を勉強している生徒たちにもぜひ読むようにリンク先を伝えました。

　本当にありがたいことですね。また、日本とベラルーシが離れていても繋がっていることを実感しています。
　村野様をはじめ「水源地」の皆様、ベラルーシからの遠い声を拾い上げてくださり、感謝しております。
　このブログで「水源地」のことを初めて知った方もぜひリンク先にアクセスして御覧ください。
　
・・・・・

　追記（2022年2月2日）

　村野克明様より、「水源地」は「札大ロシア語学科OB/OG会の雑誌ではありません。」というご指摘を受けましたので、ここで訂正いたします。
　私としては「札幌大学ロシア語学科卒業生を中心とした有志が集まって発行している文芸雑誌」という表現で、「校友会の雑誌ではない」ことを表現したつもりだったのですが、説明不足、そして読んだ方から誤解されるのではというご心配を「水源地」関係者におかけしてしまったようです。