ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシのコロナウイルス感染者89万89人。死者数6392人

2022-02-22 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年2月22日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は890089人になりました。もう89万人台です・・・。
 1日の新規感染者数は2507人です。とっても減りました。しかし、1日の新規検査数はたったの5597件です・・・。
 あまり陽性率は減っていません。

 死者数は6392人です。

 875660人が回復しました。

 1231万件を超える検査数となりました。
 

 

2022年2月22日。ウクライナはロシアと国交断絶検討へ

2022-02-22 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年2月22日。天気予報が外れて、ミンスクは雪と風です。

 昨日、ロシア政府がウクライナ東部のドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国を独立国家として承認したことを受けて、西側諸国は一斉に反発、非難。

 両共和国の住人のうち親露派は大喜び。

 ロシアは平和維持軍を両共和国に派兵することを決定。

 ウクライナ政府は、両共和国を独立国家として承認したことを取り消すようロシア政府に要請。

 ロシア外相は、ウクライナ政権がウクライナ全域に対する主権を持っているとは思えません、と発言。
(つまり、今のウクライナ大統領なんて支持率低いし、クリミアだって、ロシアが実質支配しているでしょ、と言いたい。)

 戦争が今にも始まりそうな予感からロシア・ルーブルは一気に下落。ベラルーシ・ルーブルに対しても価値が下がりました。
 米ドル、ユーロに対して、為替レートですがベラルーシ・ルーブルが急落しました。

 ドイツは建設完成したばかりのガスパイプライン「ノルドストリーム2」の稼働手続きを停止しました。ドイツにロシアのガスが運ばれなくなるので、ガス代が値上がりし、家計を圧迫しますが、それに国民が文句を言っても、聞いている耳もない切迫した状況です。

 ベラルーシ政府は、両共和国を独立国家として承認したロシア政府の決定を尊重し、理解すると発表。

 ミンスク合意がすっかり有名無実化しましたが、仲介役だったベラルーシはそのときの努力を無駄なものにされてしまった格好になりました。しかし、それに対してロシア政府に文句も言えない状況です。
 
ロシア大統領は「ミンスク合意はもはや存在しない。でもこうなったのはウクライナのせい。」と発言しました。

 ウクライナ大統領が、ウクライナを(部分的であっても)「誰にも渡さない!」と主張しましたが、「ベラルーシを誰にも渡さない!」と演説の締めに言っていたべラルーシ大統領を思い出してしまいました。
 両人の発言に含まれていることの重みを感じます。

 ロシアは今回ウクライナのうちまずドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国を十個王支配下に置いて、つまりロシアの一部にしてしまい、それからウクライナの残りの部分もロシア領にしてしまおうという計画なのだ、と予測する人もいます。
 要するにどんどんロシアを広げるという形のソ連復活を目指している。だから10−15年かかるという計算です。
 もしロシアがこのような方法でロシアの面積を広げようとしているなら、ベラルーシもそうなってしまうでしょう。それともベラルーシ大統領が踏ん張り続ければ、ベラルーシは独立国家として生き残れるでしょうか。
 このような話をロシアとベラルーシの大統領は会談で話し合っているかもしれません。合同軍事演習などして、すっかりベラルーシはロシア側についている形ですが、裏でロシアから、いろいろな条件を突きつけられていて、ベラルーシ大統領は必死で舵取りしている可能性があります。そこへ、ベラルーシ大統領の批判をするベラルーシ人が出てくると、あーあ、何も分かってないのに・・・と思うのでしょう。大統領を批判し、邪魔する人イコール我が国の国益にならない人というレッテルを貼り付けるのも分からなくもないです。

 
 ベラルーシ国立銀行のサイトが開かなくなりました。詳細は不明ですが、サイバー攻撃でしょうか?

 ウクライナはロシアとの国交を断絶することを検討し始めました。


 今日一日でウクライナをめぐるニュースが目まぐるしいです。
 明日ロシアは、祖国防衛者の日で祭日です。ロシア赤軍が創設された日が元になっています。ベラルーシも祭日ですが、公休日ではありません。

 ベラルーシの大学では、男子学生に対して軍事教練の授業を行っていますが、これは通常のことです。今年はさすがに緊張感が高いです。
 うちの子が通うのは医大なので、男子学生は軍事教練の授業に出席していますが、普段の白衣は着ずにスーツ、ネクタイ着用だそうです。すでに銃の扱い方は去年学んで、今は戦地での攻防作戦についての講義を聞いているらしいです。
 結局、医大生なので戦地に送られることになっても銃を手に取ることはなく、野戦病院で治療の手伝いをする可能性が高く、医者が実際に銃を手にするのは戦争の最終局面だけでしょう。
 他の大学の場合は、軍服(迷彩服)着用の上、軍事教練の授業に出席しているそうです。