2022年2月15日。アメリカ国務省はウクライナだけではなく、ベラルーシとモルドヴァにいるアメリカ人に対しても、速やかに出国するよう呼びかけました。
つまり退避勧告です。理由としては国境地帯に兵力の増強があること、アメリカ人は国内で移動の自由がなくなる可能性があること、ベラルーシでコロナウイルス感染拡大が広がっていることだそうです。
ウクライナ大統領は明日16日をウクライナ団結の日として、国民に対し、ウクライナ国旗の色である黄色と水色のリボンなどを身につけ、午前10時ちょうどにウクライナ国歌を国民みんなで歌おうと呼びかけました。
(アメリカ側によるとこの日、ロシアがウクライナに侵攻すると話していましたが、ウクライナ大統領自身は、「具体的な根拠を示してほしい。」とアメリカ側に詰め寄っています。それに対する回答があったのかどうか詳しい報道はありません。ウクライナ大統領はすでにいろいろ情報を掴んでいると思いますが。)
この時期にウクライナ大統領はNATO加盟の希望を捨てないと名言しました。
キエフの日本大使館はリヴィウに臨時に移動するようですね。正解ですよ。
ウクライナ在住の日本人も国外退去が難しいなら、とりあえずリヴィウなどに疎開することはできないのでしょうか・・・。陸路で移動できるし。
イギリス政府はもし戦争が起こり、大量のウクライナ難民が発生した場合、イギリスに受け入れる用意があることを発表しました。
今日の昼12時頃のニュースです。ロシア国防省が、ロシア南部と西部のに派兵されていたロシア軍は元の管轄区に戻り始めたと報道しました。
つまり対ウクライナ国境地帯からロシア軍が引き上げ始めたということです。
ウクライナへの侵攻は回避されつつあるのでしょうか。それならいいのですが・・・。
この発表の後、すぐにロシア・ルーブルの為替レートが強くなりました。ここ最近はロシア・ルーブルがドルやユーロに対して下落傾向だったのです。
ここ1週間ほどミンスクは気温がプラスに転じて雪が溶けかかっています。
ウクライナはベラルーシより南にあり、地形にもよりますが、気温がベラルーシより高いことが多いです。
ウクライナのドネツクやロシア国境に近いルガンスクの今日の天気は晴れで、気温もプラス5度です。ミンスクはプラス2度。
ロシア軍が迫っている国境地帯も気温がプラスで、雪がどんどん溶けていると思います。
そうすると地面がぬかるんで、戦車は走行が難しくなるので、今ロシアはウクライナへ侵攻したいと思ってないのでは?と私には思えます。
ただ、ロシアには空軍もあるし、また気温が下がったら?と心配されます。
今、月間天気予報を見ましたが、今年は暖冬で、2月も3月も気温が0度以下になることはほとんどなさそうです。降るのは雨かみぞればかりです。
このまま春になるかもしれません。ウクライナは天気を味方につけたのかも・・・と期待しています。とにかく戦争は回避してほしいです。
イギリスのザ・サン紙が「2月16日午前1時にロシアがウクライナに侵攻する計画」と報じました。
つまり日付が変わって16日になって1時間後、ということです。
根拠は? アメリカの諜報機関による情報だそうです。
夜中の1時とは、イギリス時間のこと? ウクライナ時間のこと?
他にも20万人のロシア軍が参加するとあります。
フェイクニュースであればいいのですが。
ロシア下院はウクライナ東部を実効支配し、ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国について、国家承認するようプーチン大統領に要請する決議案を採択しました。もし承認したら、これもある意味においてはロシアのウクライナへの侵略ですよ。
ウクライナ政府側がどんな反応を示すか・・・断固反対だと避難し、無理やりに阻止しようとしてうっかり死亡事故の一つも起きたら、それをきっかけ(正当防衛の根拠)にしてロシアが武力侵攻してしまいます。
このロシア下院の決議そのものも大統領の筋書きなのかもしれません。
それにもし承認すれば、ミンスク合意がないに等しくなり、つい先日仲介役になってモスクワまでわざわざ行ったフランス大統領の説得「ミンスク合意を履行しましょうよ。」をあっという間に否定することになります。
フランス大統領は何しにモスクワに行ったんだ、ということになるし、ミンスク合意の際には仲介役を買って出たベラルーシ大統領も無駄な努力してたのか・・・と感じてしまうと思います。
こんなふうにロシア大統領一人に多くの国が振り回されている状況です。