2022年2月19日、ベラルーシは強風警報が出ています。
夜中ルガンスク人民共和国にあるガスパイプライン「ドゥルージバ」で大きな爆発が起こりました。
事故とされており、どこかの軍の砲撃かどうかなどは不明です。
被害状況も調査中ですが、爆発後に発生した火災のようすを撮影した動画がテレグラムチャンネルで公開され、それをロシアのテレビニュースが放映しています。
撮影日時もはっきりしないのですが、動画のようすからして19日未明のようです。
(フェイクニュースでないことを祈ります。)
ウクライナ東部のドネツク人民共和国の住民、6600人がすでにロシア側に避難しました。ロシア側では宿泊施設などすでに政府によって確保されているそうです。
今回はベラルーシに避難してくるウクライナ人は少なさそうです。ロシアを経由してベラルーシの親戚に身を寄せるという人も若干数出てくるかもしれません。
ベラルーシは2014年以降、ベラルーシに避難してきたウクライナ人を受け入れており、国公立施設や企業への就職を世話するよう通達もきています。
また、希望するウクライナ人にはベラルーシ国籍も与えています。
ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国指導者は、国民に対して総動員法を発令しました。
(国民と今書きましたが、実際にはドネツク人民共和国もルガンスク人民共和国も国家としては国際承認は受けています。あくまで自称国家です。そもそも大統領とかいないし、新ロシア派の武装勢力が実効支配している状態です。)
今、ドネツク人民共和国もルガンスク人民共和国を独立国家として承認せよ、とロシア下院が大統領に言い立てているのですが、もしロシア大統領が承認したら、べラルーシ大統領も承認するのかとメディアに質問され、「ロシアとともに承認するのは例外ではない。」と答えました。
あやふやな答えに聞こえますが、まだロシア大統領が決定していないし、承認したらしたで、ウクライナ政府が大反発するのが明白なので、ベラルーシとウクライナの関係も非常に悪化します。そこまでしたくなのでしょう。国際社会からも批判されるし。(ベラルーシ大統領は国際社会から非難されるのは何とも思っていなさそうですが。)
一方でロシアに何でも追随している状態のベラルーシ(国内の安定と平和のためにはそうするしかない状況)なので、ぎりぎりの線でロシアを採るかウクライナを採るかとなったときには、当然ロシアを採ってしまいます。
ウクライナ、ロシア、ベラルーシは兄弟国なのに、今はこんな関係です。もっとも、日本人からしたら、「兄弟国なら仲良くしなよ。」と思われるかもしれません。でも、日本人がベラルーシ人から「中国、日本、韓国、北朝鮮、みんな仲良くしなよ。」と言われたら、「え・・・。」と思いませんか?
ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国の住民がロシアに避難していますが、ロシアでも最も近いロストフ州です。
ロストフ州に到着したら、一人1万ロシアルーブルが支給され、つまり、これでしばらく生活しなさいということです。
ところが避難住民が通過する橋の下に爆発物が仕掛けられていることが分かりました。被害がなくてよかったです。
そしてロストフ州は非常事態宣言を発令しました。
イギリス政府が自国民に対して、ベラルーシとモルドヴァの一部地域に渡航中止勧告を出しました。