ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第184回」

2015-10-15 |   ビタペクト配布活動
 10月15日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第184回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はセルロースを5個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを2部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2365個、セルロースの合計は51個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2110部となりました。
 今回で通算199回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2365人の子どもにビタペクトを、約42人の子どもにセルロースを、2110家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42

(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 現在ビタペクト3の在庫がなくなり、セルロース(1個で2人分)で補うことになりました。

 チロ基金は以前にもビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a


 今回は2家族がゴメリ州クリフスク(チェルノブイリ原発から約140キロ)からSOS子ども村に保養滞在していました。

(家族A)
 
 お母さんが3人の実子と4人の子どもを引率していました。この家族には4人の子どもに2個のセルロースを渡しました。 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。△印の子どもにセルロースを2人に1個渡しました。

母親(事故発生時13歳) 15ベクレル
長女(16歳) 21ベクレル △
次女(13歳) 34ベクレル △
三女(12歳) 45ベクレル △
女子(15歳) 15ベクレル
女子(13歳)  9ベクレル
男子(11歳) 30ベクレル △
女子(11歳)  9ベクレル 

 11歳の男の子と女の子は親戚です。
 子どもたちの健康状態についてお母さんに話を聞きました。
 13歳の次女は数年前から背中や足の関節痛に悩まされています。痛みがひどく入院したこともあります。しかし今は塗り薬を塗るだけで、医者からは特別な治療は受けていないそうです。
 他の子どもたちは比較的健康ということでした。


(家族B)

 お母さんが3人の実子と4人の子どもを引率していました。このうち6人の子どもに3個のセルロースを渡しました。それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。△印の子どもにセルロースを2人に1個渡しました。

母親(事故発生時8歳)30ベクレル
長女(10歳)30ベクレル △ 
長男(12歳)39ベクレル △ 
男子(13歳)37ベクレル △
女子 (9歳)37ベクレル △
女子 (7歳)23ベクレル △
女子 (7歳)27ベクレル △

 7才の女の子2人は双子です。
 この家族にはさらに1歳未満の赤ちゃんがいるのですが、小さすぎて測定はできませんでした。
 しかもそお赤ちゃんが泣き始めたので、お母さんが外に連れ出してしまい、お母さんとゆくり話をすることができませんでした。
 ただ長女が車椅子に乗っていて、長男がそれをずっと押していたので、長女の障害については話が聞けました。
 生まれてから2年経っても歩こうとしないので、病院へ連れて行ったところ手術をすることになりました。その手術に失敗して今も歩けないそうです。その結果、車椅子に乗っている状態です。
 もう少し詳しくお母さんから話が聞きたかったのですが、今回は難しかったです。
 というのも、先日から「着物・人形・絵本の日本文化展」を弊センターが開催しており、今回は私がSOS子ども村へ行くのではなく、子どもたちにセンターに来てもらったのです。みんな大喜びで市松人形と記念撮影していたりしていましたが、赤ちゃんは泣くしで、ちゃんとした写真が撮れませんでした。

 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、着物から作った巾着袋をプレゼントしました。
 
最後になりましたが、セルロースのの購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書、巾着袋など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方に深くお礼申し上げます。
ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。


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