ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシのコロナウイルス感染者39万3807人。死者数2841人。

2021-05-30 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 2021年5月30日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は393807人になりました。1日の新規感染者数は1178人でやや増えましたが、1日の新規検査数は19432件で増えているので、感染が広がったとも何とも言えません。

 死者数は2841人です。

 384933人が回復しました。

 632万件を超える検査数となりました。


チロ基金提供「私たちのテスト」N3レベル合格者発表

2021-05-30 | 日本文化情報センター

 チロ基金提供、日本文化情報センター作成の「私たちのテスト」N3レベルが5月23日に実施され、合格者が発表されました。

 このチロ基金提供「私たちのテスト」について詳しくは2月の投稿「今夏の日本語能力試験、ベラルーシでは中止。代わりに『私たちのテスト』独自作成」

に書いていますが、1年に1回しか日本語能力試験が実施されないミンスクで、2年連続実施が中止されたのを受け、代わりになるテストを日本文化情報センターが作成、実施、合格証を授与する日本語試験のことです。

 昨年も日本語能力試験中止のため、「プレ・私たちのテスト」をN3、N4、N5レベルを実施しましたが、今年はもっと本格的に、本物そっくりに問題作成しました。

 まずN3レベルが実施され、6名の受験者がいましたが、合格したのはそのうち2名です。(おめでとうございます。)

 高得点の結果に満足でしたが、もし今年ミンスクで日本語能力試験が実施されていたら、この二人は合格していたはずなのに・・・と残念です。

 

 私たちのテストN3レベルの実施がスムーズにでき、合格者も出ましたので、今月末に「私たちのテストN2」レベルも実施することにしました。

 また予定通り、9月初めに「私たちのテストN4」「私たちのテストN5」も行います。また改めてこのブログでご報告いたします。

 日本文化情報センター日本語教室の生徒たちが、日本語能力試験ミンスク中止にめげず、やる気を持ったまま、日本語の勉強を続けてほしいです。

 

 「私たちのテスト」実施については、高額ではありませんが、やはり経費がかかります。日本語能力試験と違って受験希望者は受験料無料です。(チロ基金の名を冠した合格証を授与しますが、日本語能力試験の認定証のように、これで日本での就職が有利になるとか、進学がしやすくなるという効力がある認定証ではないので、受験料無料です。)

 チロ基金の支援なしでは問題作成も、実施もできません。

 ベラルーシでの日本語学習を応援してくださっている支援者の皆さま、この場をお借りして深く御礼申し上げます。

 

 

 

 


2021年5月30日。トラック輸送も停滞

2021-05-30 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 2021年5月30日。

 23日にミンスク空港で身柄拘束されたプロタセヴィチ氏はKGB管轄の刑務所に移送されました。同時に拘束されたサペガ氏も同じ刑務所に収容されているそうです。

 

 ロシアのソチで会談中のベラルーシとロシアの大統領。海水浴を楽しんでいます。大統領の三男も同行していったことが判明。まだ高校の夏休みは始まっていませんが、授業は欠席したようですね。

 ロシアからベラルーシに5億ドルの融資をすることで両大統領は合意しました。昨年12月に両国が合意した総額10億ドルの融資の第2弾だそうです。また借金が増えます。

 

 アメリカ国務省の29日の発表によると、欧米などの21カ国は、各国政府が連携する「報道の自由連合」の声明を発表しました。

 ライアンエアー緊急着陸事件についてプロタセビッチ氏拘束を「報道の自由に対する全面攻撃」「前例がなく衝撃的」と厳しく批判。即時、無条件釈放をベラルーシ政府に求めました。

・・・という報道を見て、「報道の自由連合」というものが存在するのかと思いました。調べると報道の自由を重視する各国政府が、ジャーナリストの安全確保などを目的に、2019年7月に発足させた機関だそうです。(日本に政府はこの中に含まれているのでしょうか。)

 

 ベラルーシのニュースサイト「ホロドナ・ライフ」の編集長が「過激主義であるから」と拘束されました。今のベラルーシではほぼ毎日のように「過激である」とされたサイトやテレグラムチャンネラーが拘束されたり、家宅捜査を受けたりしています。

 

 今日、ベラルーシからEU圏に向かう国境地帯で貨物トラックが国境を越えることがなかなかできす、長蛇の列ができています。

 ラトビア、リトアニア、ポーランド国境地帯で、合計2700台のトラックが止まったまま、ベラルーシから出国できていません。商品の輸出入にこれから支障がでてきそうです。

 

 エストニアのタリンのラスナマエ地区で「ミンスク」というタイトルの映画の撮影が始まりました。エストニアとロシアの合作映画で、監督はロシア人、制作費はエストニアが(全額ではないですが)多く出しているそうです。テーマはベラルーシの反政府活動で、ドキュメンタリーではないので、創作のストーリーです。

 あらすじは、ミンスクに住む(たぶんベラルーシ人の)新婚夫婦が、おそらく2020年8月の大統領選挙の後すぐの頃、タバコが切れたので外へ買いに行ってからの30分間で、人生が全く変わってしまった・・・というものだそうです。

 まだこの映画は完成していないので、はっきりとわかりませんが、おそらくこの夫婦が反政府デモ集会に巻き込まれてしまうストーリーなのでしょう。

 実際に、偶然デモ行進をしていた道路の近くのオープンカフェでコーヒーを飲んでいたり、ピザを食べたりしていたら、身柄拘束された人がたくさんいました。完成したら見てみたいですが、ベラルーシに住んでいる私はたぶん見られないでしょう。