
このゴールデンウィーク中に、妻と映画に行きました。お目当ては、「テルマエ・ロマエ」というもので、実は同名の漫画を原作にしたものだそうです。古代ローマの大浴場(テルマエ)から日本の銭湯やら温泉やら家庭の室内風呂へ、大真面目に演じられるタイムスリップのきっかけは、お風呂で溺れかけること。わははははっ!実際、「驚天動地の入浴スペクタクル」でした(^o^)/
誇張された真面目さがユーモラスに映るというのは、昔も今も変わりがないのですね。主人公ルシウスの出だしのところの生真面目さは、やっぱり世間から浮いています。ローマの大浴場で溺れかけて、日本の銭湯にタイムスリップし、日本とローマのお風呂文化の違いに愕然とするあたりも、どうにも笑ってしまいます。模倣するだけで創造する才能がないと悩むルシウスは、どちらかといえば日本人的なのでは。
前半は、どちらかというとギャグで笑わそうという意図が感じられて、あまり素直に笑えないのですが、後半、ハドリアヌス帝との関わりが出てくるあたりから、ドラマはぐっとおもしろくなります。賢帝の孤独、老いの進行、ローマの膨張の停止と成熟など、時代的背景もうんちくを傾けたもののようで、好奇心を刺激します。加えて、ルシウスと心惹かれあう山越真実とのエピソードが、原作にはないものだそうですが、けっこういい味を出しています。実は、当方は芸能スポーツ領域はいたって暗く、ルシウス役の阿部寛という俳優さんは実にはまり役でしたし、上戸彩(うえと・あや)という女優さんをはじめて知りました。また、ハドリアヌス帝の後継を争うケイオニウスとアントニヌスの逆転のきっかけが傷病兵の温泉療法というあたりも、予想通りの展開ですが、やっぱり笑えます。
○
しかし、この映画が満足度が高かった理由は、やっぱり音楽でしょう。ラッセル・ワトソンの「誰も寝てはならぬ」をはじめ、ヴェルディの歌劇「アイーダ」「リゴレット」「ドン・カルロ」、プッチーニの歌劇「トスカ」「蝶々夫人」「トゥーランドット」など、これぞイタリア!という名曲・名演のオンパレードです。プラシド・ドミンゴとジェイムズ・レヴァイン指揮メトロポリタン・オペラによる「アイーダ」なら、DVD で楽しんでいますが、これからはこの音楽を聴く度に、ちらりと「テルマエ・ロマエ」を連想するのでしょうか(^o^)/
(*):「テルマエ・ロマエ」公式サイト
誇張された真面目さがユーモラスに映るというのは、昔も今も変わりがないのですね。主人公ルシウスの出だしのところの生真面目さは、やっぱり世間から浮いています。ローマの大浴場で溺れかけて、日本の銭湯にタイムスリップし、日本とローマのお風呂文化の違いに愕然とするあたりも、どうにも笑ってしまいます。模倣するだけで創造する才能がないと悩むルシウスは、どちらかといえば日本人的なのでは。
前半は、どちらかというとギャグで笑わそうという意図が感じられて、あまり素直に笑えないのですが、後半、ハドリアヌス帝との関わりが出てくるあたりから、ドラマはぐっとおもしろくなります。賢帝の孤独、老いの進行、ローマの膨張の停止と成熟など、時代的背景もうんちくを傾けたもののようで、好奇心を刺激します。加えて、ルシウスと心惹かれあう山越真実とのエピソードが、原作にはないものだそうですが、けっこういい味を出しています。実は、当方は芸能スポーツ領域はいたって暗く、ルシウス役の阿部寛という俳優さんは実にはまり役でしたし、上戸彩(うえと・あや)という女優さんをはじめて知りました。また、ハドリアヌス帝の後継を争うケイオニウスとアントニヌスの逆転のきっかけが傷病兵の温泉療法というあたりも、予想通りの展開ですが、やっぱり笑えます。
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しかし、この映画が満足度が高かった理由は、やっぱり音楽でしょう。ラッセル・ワトソンの「誰も寝てはならぬ」をはじめ、ヴェルディの歌劇「アイーダ」「リゴレット」「ドン・カルロ」、プッチーニの歌劇「トスカ」「蝶々夫人」「トゥーランドット」など、これぞイタリア!という名曲・名演のオンパレードです。プラシド・ドミンゴとジェイムズ・レヴァイン指揮メトロポリタン・オペラによる「アイーダ」なら、DVD で楽しんでいますが、これからはこの音楽を聴く度に、ちらりと「テルマエ・ロマエ」を連想するのでしょうか(^o^)/
(*):「テルマエ・ロマエ」公式サイト
音楽の荘厳な迫力は、見ている者を自然にローマ時代へと誘う効果がありましたね。
変なJ-POPとか使われなくてヨカッタです。
原作を読んで見ている派なので、マンガのエピソード引用の仕方なども楽しめました。
ルシウスがオンドルで目覚めて、「腰が痛くない」と言った気がするのですが、腰なんて痛がってたカナ?と腑に落ちない点も。
ヒロインの山越真実は作者ヤマザキマリへのオマージュでしょうが、独学で完璧にラテン語をマスターし会話も可能とは、言語学の天才!
マンガ家やめて、そっちを仕事にした方がよいと苦笑したです。
原作はまだ読んでいませんが、きっとおもしろいのでしょうね。ヤマコシマミ=ヤマザキマリですか。なるほど、そうかもしれませんね。たしかに語学の天才ですね。
お?
そんなに面白い映画なのですか!
楽しまれたようでよかったです!
音楽は絶品でしたねえ。
さすがに「のだめ」の監督だけあって、使いどころと選曲が光ってました!
ダメですねえ。それだけの音楽が流れていたとはチェックできず・・・。音楽聞きにもう一回行こうかしら!
ギャグは隅々まで原作の漫画通りです。
ちょっとしつこかったですかね。原作の短い話を次々と並べてましたんで、そう感じられたのかもですね。後半、若干硬めな話に移行しましたが、きちんと作られてて、好感度アップでした。
夫婦で行くと千円なのでありがたいのですが、残念なことに好みの映画が違いすぎて一緒に行けない(苦笑)
今回はなんとか興味が一致しました・・
前半はアニメ(原作通りだと思う)でやっていた通りで楽しかったです。
後半は少しまじめすぎたでしょうか?
上戸さんの設定に凝りすぎた感じがしました。
単純にショールームのお嬢さんでも話はおもしろかったように思います。
音楽!すみません全然わかりませんでした(笑)
でもあの挿入の仕方はうまいと思いました。
なかなかおもしろかったですね。あんなに生真面目な主人公も珍しいかも。監督は「のだめ」と同じ人なのですか。それで、音楽の使い方の見事さに納得です。