電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

二枚組のCDの二枚目~ヴィヴァルディ「和声と創意への試み」の後半を聴くとき

2013年11月09日 06時01分07秒 | -協奏曲
LPの時代には二枚組にせざるを得なかった曲が、CDの収録時間のおかげで一枚に収まるようになり、大きな恩恵でした。ところが、CD初期の二枚組のCDケースはなんとも分厚いしろもので、収納にかさばるものでした。最近は、CDケースもずいぶん進歩して、通常の厚さのケースに二枚のCDを収めたコンパクトな二枚組が普及し、たいへんありがたいと感じます。

ところで、二枚組の曲集のうち、一枚目を聴いただけで満腹してしまい、二枚目は「また今度」となることがままあります。逆に、意識的に二枚目を聴いてみて、後半に大きな魅力を感じるようになることもありました。たとえば、ヴィヴァルディの協奏曲集「和声と創意への試み」Op.8などです。

一枚目は、言わずと知れた「四季」~春夏秋冬の四曲のほかに、「海の嵐」「喜び」といった副題のついた協奏曲が並びます。ところが、二枚目はいたってシンプルな「協奏曲第○番○○調」という名前が並ぶばかりです。すでに記事(*1)にしているように、オーボエによる演奏もたいへん魅力的ですが、本来のヴァイオリンによる協奏曲もまた、たいへんステキな曲ばかりです。最近、しばらくぶりに第7番~第12番までの6曲を通勤の音楽として聴き直してみて、あらためてその魅力を感じております。実にいいものですね~!

(*1):ヴィヴァルディは女学校音楽部の顧問の先生~「電網郊外散歩道」2005年9月


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2 コメント

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待っておりました。後半こそ白眉 (林 侘助。)
2013-11-10 21:09:09
 いかがですか、大学での生活は。

VIVALDIの作品8は、後半こそキモだと思います。かねての持論です。
http://kechikechiclassi.client.jp/vivldiop8pinnock.htm

http://kechikechiclassi.client.jp/bdapest.htm

とくにブダペスト・ストリングスの「四季」の次は絶品の現代アンサンブルでした。著名な作品ばかり追い掛けるのも、もったいないことです。
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林 侘助。 さん、 (narkejp)
2013-11-11 06:20:10
コメントありがとうございます。ヴィヴァルディの作品8は、2枚目のCDにも、たいそう魅力を感じます。「著名な作品ばかり追い掛けるのも、もったいないこと」、まったく同感です。私が気づいていないだけで、まだまだステキな作品・演奏がたくさんあります。録音のありがたさですね。
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