電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

大雪の背景

2020年12月21日 06時00分04秒 | 季節と行事
関越自動車道に閉じ込められた車がようやく動き出したと思ったら、日本海側に再び猛烈な雪降りで、当地も近年にない大雪です。積雪の指標にしているカーポートの屋根の上も、12月のクリスマス前にこの積雪というのは記憶にありません。なんだかこの冬の先行きが危ぶまれ、実にいや〜な感じです。「例年がこうだからこの程度の対策」という発想ではなく、「例年にない事態が起こっても大丈夫なように対策する」ことが大事になってきているのは、豪雨災害と同じでしょう。

某国の某大統領あたりは、「こないな大雪で、なんで温暖化でんねん。グレタ、ちゃんと学校へ行ってるんか?」とか言い出しそうですが、この大雪にはちゃんと背景がありました。対馬暖流の勢いがかなり強い影響で、日本海の、特に日本海南部の海水温がだいぶ高い(*1)ようなのです。過去25年の平均値よりも2〜3℃ほど高くなっているようです。



ということは、日本海上空の大気に含まれる水蒸気量がおおむねグラフのような上昇傾向を示すことになります。夏場に大雨を降らせたように、例年よりも多くの水蒸気を含むところへ北極から強い寒気団が南下すると、日本海に大雪を降らせるということになります。つまり、大雪のもとは暖流が赤道付近から運んでくる熱であり、冬将軍がシベリアから雪を運んでいるわけではない、ということですね。

やれやれ。除雪作業も1日2回、朝晩がいいところで、日中も雪かきではいい加減くたびれます。そろそろ20年の除雪機が元気に活躍してくれるからいいようなものの、少しは休む期間がほしいところです。

(*1):海面水温・海流(日本海):診断(2020年12月中旬)〜気象庁


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