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猛暑の日曜日、比較的涼しい早朝から、まだ施肥が終わっていなかったもうひとつのサクランボ果樹園で収穫後の肥料散布と草刈りに従事し、汗びっしょりで戻りました。朝食後は、寺の役員会の欠席者に諸連絡、その後はぐんぐん上昇する気温を考慮し、ブログ巡回と読書三昧となりました。高校野球県大会のラジオ放送が聞こえる中、妻と二人で文翔館議場ホールに向かいます。お目当ては、ピアソラ&ヴィヴァルディの「四季」の演奏会。
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アストル・ピアソラはアルゼンチンの作曲家・バンドネオン奏者で、タンゴの伝統を基盤に持つ人(*1)のようです。ピアソラの「ブエノスアイレスの四季」は、イタリア合奏団のCDで楽しんでおりますが、ヴィラ・ロボスと同様に、私にとってはあまり馴染みの深い作曲家とは言えません。今回の演奏会は、どんな切り口で二人の作曲家の作品を表現するのか、楽しみです。
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いつもの議場ホールに入ると、議長席を正面に見る縦長の配置ではなく、議長席を左に見る横長の座席配置です。楽器配置は、左からヴァイオリンI-(ヤンネ舘野)、ヴァイオリンII&尺八(亀井庸州)、チェンバロとピアノ(P.エスカンデ)、バンドネオン(北村聡)、チェロ(E.ジラール)、コントラバス(長谷川順子)、ヴィオラ(中田美穂)となっています。クラシック音楽風に言えば、弦楽五重奏にピアノやチェンバロ、それにバンドネオンが加わった編成です。
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プログラムは、
となっています。
うーむ、おもしろい! ヴィヴァルディではチェンバロが通奏低音を担当し、ピアソラのほうはピアノと弦楽五重奏にバンドネオンが加わるという編成。一部、尺八のソロが入るというのは様式的に違和感がありますが、ご愛嬌の範囲でしょうか(^o^)/
Vivaldi の音楽は、孤児院の少女たちのために女学校の音楽部顧問のような赤毛の司祭が作曲していたものですので、まあ、どちらかといえば健全なスタイル(^o^)/
これに対してピアソラの音楽は、大都会の場末の物憂さ、気だるさといった雰囲気が時折顔を出すのが特徴的です。ヴィヴァルディでは若干眠気を感じる人も、ピアソラの方ではなぜかぱっちりと目を覚ますという不思議さがあります。このあたりは、たぶん20世紀の同時代性というものかもしれません。
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雑多な感想になりますが、ヤンネさんはじめ皆さんの、とても楽しんだ演奏の中でも、ヴィオラの中田美穂さんの溌剌とした表情に共感しました。例えばヴィオラが同じ音をずっと奏していても、同じ音なのに実に表情豊かで情感があります。こういう発見は、実演ならではのものでしょう。ヴィヴァルディでときどきバックに加わるバンドネオンがいい味です。編曲に当たったエスカンデさんの、ピアソラのピアノが実に良いなあ。休憩後、後半の奏者入場で、長谷川さんが弓を忘れたのにはちょっと親近感を感じた(^o^)/
アンコールは、ピアソラの「忘却」(*2)とシベリウス「悲しいワルツ」。来年、2019年の5月19日、こんどはフィンランドの音楽を取り上げるそうな。これも楽しみです。プログラムの解説は、頭文字から判断して、時折コメントをいただくダイカツさんでしょうか?
(*1):アストル・ピアソラ〜Wikipediaの解説
(*2):YouTube より「忘却 Oblivion」
Oblivion-Astor piazzolla-RNE
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アストル・ピアソラはアルゼンチンの作曲家・バンドネオン奏者で、タンゴの伝統を基盤に持つ人(*1)のようです。ピアソラの「ブエノスアイレスの四季」は、イタリア合奏団のCDで楽しんでおりますが、ヴィラ・ロボスと同様に、私にとってはあまり馴染みの深い作曲家とは言えません。今回の演奏会は、どんな切り口で二人の作曲家の作品を表現するのか、楽しみです。
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いつもの議場ホールに入ると、議長席を正面に見る縦長の配置ではなく、議長席を左に見る横長の座席配置です。楽器配置は、左からヴァイオリンI-(ヤンネ舘野)、ヴァイオリンII&尺八(亀井庸州)、チェンバロとピアノ(P.エスカンデ)、バンドネオン(北村聡)、チェロ(E.ジラール)、コントラバス(長谷川順子)、ヴィオラ(中田美穂)となっています。クラシック音楽風に言えば、弦楽五重奏にピアノやチェンバロ、それにバンドネオンが加わった編成です。
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プログラムは、
- ヴィヴァルディ 「四季」より「春」
- ピアソラ ブエノスアイレスの四季より「春」
- ヴィヴァルディ 「四季」より「夏」
- ピアソラ ブエノスアイレスの四季より「夏」
〜休憩〜
- ヴィヴァルディ 「四季」より「秋」
- ピアソラ ブエノスアイレスの四季より「秋」
- ヴィヴァルディ 「四季」より「冬」
- ピアソラ ブエノスアイレスの四季より「冬」
となっています。
うーむ、おもしろい! ヴィヴァルディではチェンバロが通奏低音を担当し、ピアソラのほうはピアノと弦楽五重奏にバンドネオンが加わるという編成。一部、尺八のソロが入るというのは様式的に違和感がありますが、ご愛嬌の範囲でしょうか(^o^)/
Vivaldi の音楽は、孤児院の少女たちのために女学校の音楽部顧問のような赤毛の司祭が作曲していたものですので、まあ、どちらかといえば健全なスタイル(^o^)/
これに対してピアソラの音楽は、大都会の場末の物憂さ、気だるさといった雰囲気が時折顔を出すのが特徴的です。ヴィヴァルディでは若干眠気を感じる人も、ピアソラの方ではなぜかぱっちりと目を覚ますという不思議さがあります。このあたりは、たぶん20世紀の同時代性というものかもしれません。
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雑多な感想になりますが、ヤンネさんはじめ皆さんの、とても楽しんだ演奏の中でも、ヴィオラの中田美穂さんの溌剌とした表情に共感しました。例えばヴィオラが同じ音をずっと奏していても、同じ音なのに実に表情豊かで情感があります。こういう発見は、実演ならではのものでしょう。ヴィヴァルディでときどきバックに加わるバンドネオンがいい味です。編曲に当たったエスカンデさんの、ピアソラのピアノが実に良いなあ。休憩後、後半の奏者入場で、長谷川さんが弓を忘れたのにはちょっと親近感を感じた(^o^)/
アンコールは、ピアソラの「忘却」(*2)とシベリウス「悲しいワルツ」。来年、2019年の5月19日、こんどはフィンランドの音楽を取り上げるそうな。これも楽しみです。プログラムの解説は、頭文字から判断して、時折コメントをいただくダイカツさんでしょうか?
(*1):アストル・ピアソラ〜Wikipediaの解説
(*2):YouTube より「忘却 Oblivion」
Oblivion-Astor piazzolla-RNE
この度は猛暑の中「2つの四季」にご来場をいただきましてありがとうございました。
当日の山形市は演奏会が重なっておりまして、テルサでは永田美穂さん、シベールアリーナでは堀米ゆず子さん、富岡本店ではトロンボーン四重奏がおこなわれていて、愛好家の方は身体が足りなかったと存じます。
文翔館の2つの四季は、以前からヤンネ舘野さんが構想していたもので、今回実現の運びとなりました。
リハーサルでは日本語のほかに、スペイン語やフランス語、英語が飛び交い、次第に7人の音楽が形作られる様が素晴らしいものでした。
P. エスカンデさんがヴィヴァルディとピアソラの曲ごとに、チェンバロとピアノを行き来しますが、その度に時代と場所も行き来します。
(約250年と南北半球)
プログラム最後はピアソラの冬で締めくくられますが、曲のラストはサプライズでチェンバロでバロック風に閉じられました。
ヴィオラの中田美穂さん (永田美穂さんとお名前が酷似) の表情が豊かであることと、パブロさんのピアノが魅力的なのは、まったく同感です!
私もピアソラの生演奏は初体験なのですが、音楽の内容は熱いのに、表現はクールな面があり、中々多面的な作風ですね。
長々と失礼しました♪