電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

修理して使う文房具

2015年09月05日 06時03分58秒 | 手帳文具書斎
先日、6ヶ月無料点検とスリ傷の修理をお願いした、マツダ・デミオ・ディーゼルが、ようやくできあがってきました。日数もかかりましたが、仕上げはたいへんきれいです。少々お金はかかりましたが、これでまたサビ等の心配もなく、気分良く乗ることができるというものです。



また、先ごろ点検調整してもらった万年筆を、快調に使っています。1978年製造のパイロット・カスタム・グランディ(中字)の書き味は、長年(37年)愛用し、メーカーに調整してもらった直後の製品らしく、インクフローもたっぷりで、たいへんスムーズなものです。



ところで、修理して使える文房具というのは、実はたいへん少ないような気がします。自動車や農業機械などは、修理して使うのが当然という常識がありますが、鉛筆や毛筆を修理するという話は聞いたことがありませんし、ボールペンも、応急的な対応はあってもメーカーに送って修理して使うようなものではないような。要するに単価の安い製品は修理するよりも買い替えるという前提に立って作られている、ということでしょう。

考えてみれば、今やパソコンでも修理するより買い替えるほうが安いという時代です。落っことしたプラチナ万年筆の修理を1,500円で、パイロット万年筆の点検調整を1,000円でやってくれたことは、実は驚異的なサービスなのかもしれません。某モンブラン社は、修理は本国へ送り返し、修理の見積もりも有料だという話も聞きます。貴金属アクセサリーと同じ位置づけならば仕方がないのかもしれませんが、国産メーカーのありがたさを痛感します。

修理して使う文房具というのは珍しい。そのサービス体制を、人的にも施設・設備面でも返送経路の面からも、維持しているというのは、国産メーカーの良心なのかもしれないと思います。

(*1):パイロット:筆記具修理お問い合わせ~500円以上の製品を対象
(*2):プラチナ万年筆:私の場合~販売店を通して修理を依頼お客様相談係窓口
(*3):三菱鉛筆:800円以上の製品については部品の販売をカタログに表示(多機能ペンのシャープ機構など)


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