電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

映画「舟を編む」を観る

2013年04月29日 06時03分09秒 | 映画TVドラマ
先に三浦しをん著『舟を編む』をおもしろく読んでおりました(*1)ので、映画化されたと聞いて、ぜひ観たいものだと思っておりました。幸いに、当方の時間的余裕と上映スケジュールとが一致して、妻と一緒に某映画館に出かけてきました。

あらすじは、大きなところではほぼ原作どおりです。細かなところでは、松本先生が入院している病院に馬締クンが試し刷りを持っていき、松本先生に喜んでもらえる場面、原作では大事なエピソードになっていましたが、映画では間に合わなかったことになっています。また、雑誌編集部から移動してきた岸辺みどりさんも、原作のほうでは用紙の選定に重要な役割を果たすことになっていますが、映画ではいかにもスノッブな描き方で終わってしまっています。

そのかわりに、変人の馬締光也クンを理解してくれる早雲荘のタケばあちゃんや、孫娘の香具矢さんとの関係はしっとりと描かれ、わかりやすい。それにしても馬締クンは、よくもまあ、あれで玄武書房の入社試験を通ったものだと驚きます。彼がよほど優秀だったのか、採用担当者がよほど人を見る目があったのか。その秘密は、もしかしたら入社時の年代がバブル絶頂期だった、というあたりにあったのかもしれません(^o^)/



(*1):三浦しをん『舟を編む』を読む~「電網郊外散歩道」2012年11月
(*2):映画「舟を編む」公式サイト


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2 コメント

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良い映画でした♪ (こに)
2013-05-02 13:38:26
原作との比較になると、人それぞれ印象に残る部分が違うのですね。
そういえば原作にあった「西岡が残したメモ」
あれが映画に無かったのは残念でした。
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こに さん、 (narkejp)
2013-05-02 19:20:35
コメント、トラックバックをありがとうございます。大型連休はいかがお過ごしでしょうか。当地は例年になく肌寒く、サクランボは満開直前で、桃の花がちょうど見頃です。
映画版「舟を編む」は、心温まる作品で、なかなか良かったですね~。原作にあった「西岡メモ」は割愛されていましたが、クスリと笑えるエピソードだっただけに、まことに残念でありました(^o^)/
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