先日、行きつけのショップで、1960年頃のベームとベルリンフィルによるモーツァルトの交響曲の録音を見つけ、懐かしく購入して来ました。第39番の冒頭の和音が、なんともずっしりと、重量級の響きです。アーノンクールのような鋭い切り込み方ではなく、あくまでも重々しいアプローチ。
そういえば、昔はロココ的な軽やかなモーツァルトというイメージに対抗して、デモーニッシュな、劇的なモーツァルトを打ち出すのが一種の流行でした。ところが、今やテンポは速くリズムは鋭く、軽やかだがアグレッシヴなモーツァルト演奏が流行のように感じます。当方、ノン・ヴィヴラートの鋭角的なモーツァルトも好んで聴いておりますが、その一方で、こうした重厚なモーツァルトも悪くない。一種の懐かしさがあります。
グラモフォンのパノラマ・シリーズの「モーツァルト」。2枚組で、後期の交響曲3曲をCD一枚に収録できているのは、おそらく譜面上の繰り返しを省略しているためでしょう。もう1枚は、「レクイエム」です。当方は、1950年代の廉価盤LP(900円!)に収録された、モノラルですが劇的な緊張感に満ちたベームの演奏を好んで聴いておりました。壮年期のベームのモーツァルトは、いいですねぇ!一方、こちらはカラヤン指揮ベルリンフィル。かつての代表的な演奏、録音ですが、じっくり手元で聴くのは初めて。楽しみです。
そういえば、昔はロココ的な軽やかなモーツァルトというイメージに対抗して、デモーニッシュな、劇的なモーツァルトを打ち出すのが一種の流行でした。ところが、今やテンポは速くリズムは鋭く、軽やかだがアグレッシヴなモーツァルト演奏が流行のように感じます。当方、ノン・ヴィヴラートの鋭角的なモーツァルトも好んで聴いておりますが、その一方で、こうした重厚なモーツァルトも悪くない。一種の懐かしさがあります。
グラモフォンのパノラマ・シリーズの「モーツァルト」。2枚組で、後期の交響曲3曲をCD一枚に収録できているのは、おそらく譜面上の繰り返しを省略しているためでしょう。もう1枚は、「レクイエム」です。当方は、1950年代の廉価盤LP(900円!)に収録された、モノラルですが劇的な緊張感に満ちたベームの演奏を好んで聴いておりました。壮年期のベームのモーツァルトは、いいですねぇ!一方、こちらはカラヤン指揮ベルリンフィル。かつての代表的な演奏、録音ですが、じっくり手元で聴くのは初めて。楽しみです。
ピリオドアプローチのモーツァルトが当たり前になってしまい結構聴くことが多いですが、私はワルター、セル、ベーム、カラヤンなどのモダン楽器で比較的大きな編成のビブラートのかかった艶やかな弦合奏によるモーツァルトに魅かれることが多いです。ベームは今聴きなおしてみると、特にベルリンフィルとの録音にはは厳しささえ感じるほどですね。それゆえか、特にジュピターなどは神々しいほどです。1960年代のベルリンフィルとの第39番にはあまり縁がないのですが、一度聴いてみたいです。
カラヤンの「レクィエム」は1960年代のものですか。1970年代のも同じベルリン・フィルと録音したものをLPでよく聴きました。今思い返せば、美に徹したある意味で凄い演奏だと思います。60年代のカラヤンは昇り龍の勢いがあった頃で、充実した演奏も多いですね。