電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

私の好きな作曲家と作品(6)〜シューベルト

2022年07月02日 06時00分41秒 | クラシック音楽
私の好きな作曲家として、1人につき5曲以上のお気に入りの音楽が挙げられる人を選び、そのお気に入り作品をリストアップしてみる企画の7回目です。今回は、フランツ・シューベルト。シューベルトの音楽を初めて耳にしたのがいつなのか、どうもはっきりしません。学校の音楽の時間に聴いたはずの「魔王」もあまり印象には残らず、いつのまにか覚えてしまっているいくつかの歌曲が、後になってシューベルトの作品だったのか!と発見するような状況でした。

で、お気に入りの音楽を挙げてみると、

  • 交響曲第9番 ハ長調 「ザ・グレイト」
  • 弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」
  • ピアノ五重奏曲「鱒」
  • 歌曲集「冬の旅」
  • ヴァイオリンのためのソナチネ第1番
    【次点】
  • 八重奏曲
  • アルペジオーネ・ソナタ
  • 弦楽五重奏曲
  • ピアノ三重奏曲

あたりでしょうか。どうも室内楽に偏っているなあ。

交響曲では、若さあふれる第1番や第3番、第5番なども良いのですが、やはりハ長調の大交響曲にとどめを刺します。弦楽四重奏曲では、第13番「ロザムンデ」などもチャーミングではありますが、ここはやはり「死と乙女」でしょう。多くのピアノ曲も、ソナタなどを挙げたいところですが、むしろピアノ五重奏曲「鱒」かピアノ三重奏曲を考えて前者を選びました。連作歌曲集では「美しき水車小屋の娘」も良いけれど、やはり「冬の旅」のインパクトは大きいです。最後はチェロの音の魅力で「アルペジオーネ・ソナタ」か、それとも管楽器の響きが魅力的な「八重奏曲」かと迷いましたが、「ヴァイオリンのためのソナチネ第1番」のチャーミングさを取りました。このあたりは、気分によって交代する可能性もあります。


Schubert: Symphony No. 8(9) `The Great`, Szell & ClevelandO (1957) シューベルト 交響曲第8(9)番 セル/CLO CBSの旧録音


アルバン・ベルク弦楽四重奏団の演奏で、第14番「死と乙女」を。
Franz Schubert - String Quartet No.14 in D minor, D.810 (Alban Berg Quartett)


Immortal Music: Schubert Piano Quintet D667/The Trout/Jacqueline du Pré, Barenboim, Perlman, Pinchas パールマン、ズーカーマン、バレンボイムらが若い!ジャクリーヌ・デュプレの元気だった姿が懐かしい楽屋での素顔を含む。ピアノ五重奏曲「鱒」の演奏は14:05 あたりから。


シューベルトの音楽は、総じて旋律がきれいで、初期ロマン派らしい素直な響きに魅了され、またリズムもいきいきとしていて快いものです。ときに思いがけないほど暗い深淵を覗かせることもありますが、全体として自意識過剰の後期ロマン派にはない、素直で真っ直ぐな音楽がとても魅力的に感じます。


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