岩波新書で、山田隆司著『名誉毀損~表現の自由をめぐる攻防』を読みました。著者は読売新聞の記者で、在職中に大阪大学大学院法学研究科博士後期課程を修了した法学博士だそうです。多くの実例をもとに、名誉毀損と表現の自由との関わりを考察しています。
本書の構成は、次のようになっています。
内容はなかなかハードです。新聞記者らしく、わかりやすく説明する努力は十分に感じられますが、なにせ当方は理系の石頭ですので、法律の文章にはなじみが薄い。とかく怠けたがる脳みそに鞭打って(^o^;)、ようやっと読了しました。いや~、脳みそのスポーツ的快感ですなぁ(^o^)/
簡単に言えば、公人による名誉毀損訴訟は、判例における「相当性」の基準があいまいで、表現の自由を、もっと言えば報道の自由を萎縮させるおそれがある。そこで、米国等に見られるように、名誉毀損だと訴える公人の側に、「報道側に現実的悪意が存在した」ことを立証する責任を負わせることで報道の自由を保障しようという、「現実的悪意の法理」を導入してはどうか、という提案です。
なるほど、現職の新聞記者が書いた本らしい内容だなぁと感じました。ただし、第2章に取り上げられた、「ネット上の中傷をどうするか」という内容は、経緯を紹介するだけで、とくに解決法を示しているわけではありません。その意味では、一般の人がネット上で遭遇する名誉毀損がらみの事件を解決するために参考になるかというと、必ずしもそういうわけではないようです。
本書の構成は、次のようになっています。
第1章 名誉毀損とは何だろうか
第2章 表現の自由をめぐる攻防
第3章 判例の枠組み~「相当性」の基準とは何か
第4章 名誉毀損の救済手段とは
第5章 名誉毀損裁判のこれから
内容はなかなかハードです。新聞記者らしく、わかりやすく説明する努力は十分に感じられますが、なにせ当方は理系の石頭ですので、法律の文章にはなじみが薄い。とかく怠けたがる脳みそに鞭打って(^o^;)、ようやっと読了しました。いや~、脳みそのスポーツ的快感ですなぁ(^o^)/
簡単に言えば、公人による名誉毀損訴訟は、判例における「相当性」の基準があいまいで、表現の自由を、もっと言えば報道の自由を萎縮させるおそれがある。そこで、米国等に見られるように、名誉毀損だと訴える公人の側に、「報道側に現実的悪意が存在した」ことを立証する責任を負わせることで報道の自由を保障しようという、「現実的悪意の法理」を導入してはどうか、という提案です。
なるほど、現職の新聞記者が書いた本らしい内容だなぁと感じました。ただし、第2章に取り上げられた、「ネット上の中傷をどうするか」という内容は、経緯を紹介するだけで、とくに解決法を示しているわけではありません。その意味では、一般の人がネット上で遭遇する名誉毀損がらみの事件を解決するために参考になるかというと、必ずしもそういうわけではないようです。
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