電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

山響第310回定期演奏会でベートーヴェン、ロゼッティ、ドヴォルザークを聴く(2)

2023年06月20日 06時49分35秒 | -オーケストラ
畑仕事にくたびれて寝てしまった昨日の続きです。

プログラムの後半は、ドヴォルザークの「スラブ舞曲第1集」です。楽器編成と配置は、8-7-5-5-3 の弦楽5部に正面奥に Picc, Fl(2), Ob(2)、その奥に Cl(2), Fg(2)、その奥に Tp(2), Tb(3)、管楽器群の右側に Hrn(4)、左側に Timp. と Perc. というものです。パーカッションはバスドラム、トライアングル、シンバル等が見えます。Fl の客演は以前にも出演した鈴木芽玖さんで、他に2nd-Vn、Hrn、Perc. にも客演が入っているようです。

第1曲、ダイナミックで豪快な始まりで印象的な曲ですが、あらためて気づいたのは、バスドラムがこの迫力を生んでいる要因になっていること。CDでは気づきにくいところでした。
第2曲、ややずらしたブゥオーっという始まりは意図的なものでしょう。そのことで、素朴で田舎風なところが表されるからかも。
第3曲、田舎風なのんびりした空気が一転して明るく快活に、そしてまた田舎風に戻ります。どこか懐かしげな風情です。
第4曲、同じくのんびりした田舎の風情で、山登りで言えば下り道。可愛いものや美しいものも目に入り、風景も広々と全体が見えるような爽快さがあります。
第5曲、速いテンポで。勢いのある、活力のある音楽です。
第6曲、VcとCbのウンパッパから始まり、映像的に言えば踊り手の足首がクローズアップで見えるような舞曲です。
第7曲、Obのひょうきんな音色で、ロバの旅路みたいな始まりです。ロバもだいぶ頭数が多そうですが(^o^)/ この曲も Perc. が出ずっぱりです。
第8曲、爆発的なエネルギーを持った音楽、Timp. の活躍もあり、オーケストラも聴衆も一体となって大盛り上がりです。曲の終わりにブラヴォー!が出ました。そういえば、コロナ禍以来しばらくぶりにブラヴォーを聞いた気がします。良かった〜!



終演後、購入したバボラークさんのCDにサインしてもらおうと列に並んでいると、しばらくぶりに某庄内の笛吹きさんご夫妻にもお会いしてお元気そう。バボラークさんに「素晴らしかった」と伝えると、にっこり笑って「アリガトゴザイマス!」 この親しみやすさも人気の秘密なのかも。




購入したCDは、デュカス、カントルーブ、フランセ、サン=サーンス等の「フレンチ・リサイタル」と、室内楽版のモーツァルト「ホルン五重奏曲、ホルン協奏曲第1・第4番」です。梅雨の合間に、これから聴くのが楽しみです。

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