電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

残り物に福はあるか〜サクランボの収穫後

2023年06月18日 06時00分26秒 | 週末農業・定年農業
サクランボの収穫作業は一段落で、数日置いた残り果実をもぎ取りしています。露地物の佐藤錦はそろそろ「うるみ果」(ぷにぷに柔らかい)に移行しつつあり、産地の重点は雨よけハウス内の「紅秀峰」など晩生種が主力になってきています。



ところでこの「紅秀峰」、色が赤くて実の肉質が固くしまっていて、糖度が高く美味しいさくらんぼですので、佐藤錦と同様に人気の品種です。残念ながら晩生種ですので、出荷開始日が梅雨の時期に入ってしまい、露地物が主力の我が家では出荷できた年が少ないのです。今年は時期が早かったのですが、それでも共撰の出荷開始日が18日となっており、ただでさえ雨で実割れしてしまいますので、出荷は難しいのが実情です。



それでも、みすみす捨てるのもくやしいと、出荷には関係なく、早もぎで収穫しました。今年は霜や雪の害で花芽がやられてしまい、例年の2割ほどのできばえです。たしかに、ついている紅秀峰の実がまばらです。本来ならば、摘花・摘果が必須でざくざくとなっているのが普通なのですが、こんなにまばらなのはたしかに異常です。反面、1粒の大きさは格別に大きくなっているようで、光合成の生成物が集中して早もぎでも味は良好です。



農協には出荷できない早もぎ紅秀峰を、娘と孫たちのところへ送りました。ついでに、そろそろ「うるみ」加減の佐藤錦と半分ずつ送りましたので、食べ比べができたようです。娘は、味は佐藤錦、食感は紅秀峰に軍配を上げていました。なるほど、この時期なら妥当なところでしょう。



1本の樹から集めたら、それでもこのくらい集まりました。今年の紅秀峰の収穫はこんなものかな。欲をかいて今から雨よけテントにしたりすると、コストがかかりすぎてペイしません。自家用にこの程度あれば充分と考えるべきなのかも。その点、梅雨の中休みに収穫期がぴたっと当てはまる佐藤錦はまことに優良品種です。

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