電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

映画を観て『隠し砦の三悪人』を読む

2009年11月10日 06時05分16秒 | 読書
先週、珍しくテレビで映画を観ました。それも、民放!ふだんほとんどテレビは見ませんので、合間のコマーシャルがやけに新鮮でした(^o^)/
観たのは「金曜ロードショー」で、黒澤明監督映画のリメイクだという「隠し砦の三悪人」です。残念ながら本家作品は未見ですが、映画はわりにおもしろかった。そういえば、同名の文庫本をまだ読んでいなかったな、と手に取った次第。

時は戦国、秋月と山名という二つの藩が争って山名が勝ち、秋月の姫君を中心に再起を図る家臣たちが、山名の追討攻撃を前に絶体絶命、というところで、金山掘りの武蔵と樵の新八の二人を案内に、忠義と剛勇で知られた六郎太が姫君と金塊とを守りながら、隣国の早川まで落ちのびる、というストーリーです。
俳優さんの名前はほとんどわかりませんし、二重人格的な要素を持つらしい姫君の精神的落差にいささか辟易しながらも、いかにも黒澤作品らしい雰囲気を濃厚に残したリメイクを楽しみ、また松岡清貴さんの原作というかノヴェライズ本も、二重に楽しみました。こういう娯楽作品の楽しみ方もいいものです。

そもそも、なんでこんな文庫本を購入していたのか、記憶がありません。たぶん、帯の「黒澤明監督による娯楽映画の原点を、堂々小説化した冒険エンターテインメント!」なる文言に惹かれてのことと思いますが、金曜ロードショーとタイアップして文庫本を読めるなんて、偶然にしても出来杉君でした(^o^)/

写真は、黒沢作品リメイクの連想で、「荒野の七人」とこの文庫本。「七人の侍」は面白かったなあ。
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