電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

山形新聞に山響の連載記事が

2009年11月18日 06時05分14秒 | クラシック音楽
この11月21・22日の山形交響楽団第200回定期演奏会を前に、地元紙・山形新聞で、11月15日から「迎える定演第200回~山響4人の思い」と題する記事を掲載しております。最初の回は、創立名誉指揮者の村川千秋さん。「成功は運命的、奇跡的」「注いだ情熱、支えた聴衆」という見出しのもと、「ふるさとにオーケストラを」という情熱で始まった、東北初のプロ・オーケストラの誕生からの軌跡が紹介されます。

昭和47(1972)年の設立以来、各地の学校を回るスクールコンサートを積み重ねた草創期、当方はまだ学生で、故郷にプロ・オーケストラが誕生したことに喜んだものでした。そして創立から7年後に隣の宮城県にもプロ・オーケストラができ、楽団員の3分の1が抜けるという危機もあったとか。この頃、当方は関東に就職しており、仕事と生活とに弧軍奮闘しておりました。

記事は語ります。

定演だけでなく、スクールコンサートを続けてきたことが大きかったという。「地味だけれど子供の情操をはぐくみ、地域文化推進の基にもなる。地方のオーケストラは、そんな使命を持っている」。実際、子供時代に山響を聞いた人たちが、今や親になった。「そろそろ実りの時期に入っている。聞く人と演奏家が一緒になって、山形の音楽を育ててほしい」

いいなあ、この言葉!

報道部の鈴木雅史記者の署名記事です。地元オーケストラや弦楽四重奏団等の定期演奏会について、毎回きちんとした演奏会評等を掲載する地方紙がどれだけあるかを考えると、山形新聞の記事掲載の姿勢は立派だと思います。企画を形にするデスクや記者の方々の見識と努力も、見事だと思います。

11月16日は、名誉指揮者の黒岩英臣さん、17日は酒田市出身の常任指揮者、工藤俊幸さんの記事が掲載されました。このペースでいくと、たぶん18日に音楽監督の飯森範親さんが登場するのかな。当方、妻と二人で、22日のマチネに行く予定。今からワクワクです。
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