電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

R.シューマン(リスト編曲)「君に捧ぐ」

2007年02月24日 20時51分23秒 | -独奏曲
珍しく、ピアノの小品です。ローベルト・シューマンの歌曲集「ミルテの花」は、恋人を熱烈に賛美する「君に捧ぐ」という曲で始まります。恋人とは、もちろん後にシューマン夫人になるクララ・ヴィークのこと。詩はリュッケルトのもので、
Widmung~君に捧ぐ(献呈)
とまあ、こういう内容だそうです。

で、これをリストがピアノ曲に編曲しています。ちょっと気恥ずかしくなるような歌詞を割愛して、ピアノの音だけで、見事に原曲の雰囲気を再現しています。演奏は、若きキーシン。ブリリアントの廉価4枚組のうちの1枚、リストとシューマンの曲を集めた1枚の最後に、さりげなく収録されています。演奏会のアンコール・ピースなのかな。これが、実にチャーミングです。

写真は、二人目のおめでたらしい娘が一時的に入院した産院のベンチ。たいしたことはなかったようで、先日退院いたしました。「君に捧ぐ」という歌にぽぅっとなっている間はいいけれど、お産は命がけですからね(^o^)/
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なぜ飲み口が2種類あるのか

2007年02月24日 06時55分55秒 | 散歩外出ドライブ
山形駅西口付近にあった水飲み場です。蛇口をひねると、上向きに水が出るタイプと、下に水が出て、手で受けて飲むタイプと、両方ついています。どうしてこんなむだなことを?と思うかもしれませんが、実は無駄ではありません。
子どもの頃、全盲の祖母の手を引いて、列車で祖母の実家に行ったことがあります。駅の新しい水のみ場が、実は上向き噴水タイプでした。でも、目の見えない祖母は、水がどこに出てくるのかわからないのです。鼻に水が入って、むせるだけ。今でも悲しい記憶です。
そのときに、思いました。目の見える人にとってはおしゃれで素敵な装置でも、目の見えない人にとっては、残酷な装置にしかならない場合もあるのだ、と。

この水のみ場は、いいですね。足元にも蛇口があり、よく考えられています。公共の水のみ場としてデザインした人の優しさが伝わるようです!
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