電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

芋煮会について~山形と愛媛~

2006年09月23日 09時57分17秒 | 散歩外出ドライブ
山形名物芋煮会、ただいまシーズン真っ盛りです。先ごろ山形市の馬見が崎川で「日本一の芋煮会(*1)」が行われました。巨大な鍋からパワーショベルで芋煮をすくいとる風景をテレビ等でごらんになった方も多かろうと思います。

パワーショベルで食べ物を扱うなんて、と目を三角にされた方もおられることでしょうが、実はあのパワーショベルは、食用油をオイルがわりに用いた特注品。使用後は食用油を抜いて本来の機械油に入れ替え、業者に払い下げられるのだとか。

近隣のスーパーやコンビニでは、具材はもちろん、鍋・包丁・薪などの「芋煮会セット」が予約でき、電話一本で芋煮会ができるしくみです。おそらく、この連休は晴天につられてどっと人手が繰り出し、河原の場所取り合戦が熾烈なことでしょう。近年の環境保全意識の高まりを受けて、かまどの後始末もちゃんと灰を処分するマナーがほぼ守られているようです。

昨日の宴席でも、お吸い物のかわりに芋煮が出ました。地元産の牛肉・醤油仕立てで、実にうまかった。

実はこの芋煮会、愛媛県でも盛んに行われているのだそうですね。鶏肉・醤油仕立て。こんなページ(*2)を見つけました。河原でやるのも共通で、考えることは同じだな、と思わず嬉しくなりました(^_^)/

(*1):この人たちが実行部隊~山形市「日本一の芋煮会」日本一の芋煮会フェスティバル里芋日記~芋煮マンのブログ

(*2):重信川と「いも炊き」~愛媛県の芋煮会鍋囲みおいしい句会~asahi.com 愛媛版より
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ブラームス「後期ピアノ作品集」を聞く

2006年09月23日 06時09分43秒 | -独奏曲
さわやかな秋晴れの朝、昨夜の酒席の影響もなく、早起きしてブラームスの「後期ピアノ作品集」を聞いています。まだほとんどの家族は寝ていますので、デスクトップ・パソコン用の小型スピーカで静かに音楽を流しています。

DENONのCOCO-70444というこのCDは、ヴァレリー・アファナシェフのピアノ、1992年3月にオランダのライデンにある、スタッツヘホールザールでデジタル録音されたものだそうです。

収録されているのは、作品117の「3つの間奏曲」と作品118の「6つのピアノ小品」、それに作品119の「4つのピアノ小品」で、2分強から8分弱の全13曲。この中では、唯一作品118の「6つのピアノ小品」だけが、1971年にザルツブルグのクレスハイム宮でスヴャトスラフ・リヒテルの演奏を収録したLP(ビクター MKX-2004)でおなじみのもので、あとはまったく初めてです。

アファナシェフというピアノストのことは全く不明ですが、たいへんゆっくりしたテンポで、静かな演奏という印象を受けます。晩年のブラームスということで、あえてこういうテンポをとったのでしょうか、それとも、もともとゆっくりのテンポを好む演奏家なのでしょうか。

いずれにしろ、通勤の音楽には不向きでしょう。秋の一日、ブラームスの音楽をしみじみと聞くにはたいへん適しているようです。

参考までに、作品118について、リヒテルの演奏との比較データを示します。
■アファナシェフ盤
I=2'15" III=4'15" VI=7'33"
■リヒテル盤
I=2'02" III=3'15" VI=4'35"
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