電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

デュマ『モンテ・クリスト伯』第1部を読んでいます(1)

2006年09月13日 20時25分55秒 | -外国文学
ただいまアレクサンドル・デュマの大作、『モンテ・クリスト伯』の第1部の前半を読んでいます。

航海の途中で商船ファラオン号の船長が亡くなり、20歳を過ぎたばかりの若い一等航海士エドモン・ダンテスが船長の代わりを務め、年老いた父の待つ母港マルセイユに帰ってきます。会計係のダングラールはエドモンを憎んでいます。エドモン・ダンテスの婚約者メルセデスは、カタロニア村の貧しい孤児でしたが、従兄のフェルナンの求婚を拒み、エドモンの帰港を待っていました。最愛の女性に拒まれたフェルナンはダンテスを憎みます。
ダンテスの隣家の仕立て屋カドルッスは飲んだくれて、ダングラールがフェルナンに密告を唆したことを止めようとしませんでした。ダンテスとメルセデスの幸福な結婚式の最中、憲兵があらわれダンテスは逮捕されます。容疑は、エルバ島に流されたナポレオンの手紙を仲介したことでした。政治犯です。



物語の発端部。何度も読んですっかり頭に入っていたと思っていましたが、あらためて読んでみると、フランスの中でスペイン系住民の集まるカタロニア村の人々の置かれた立場や、その中でメルセデスの貧しさ、生活上の苦しさなどに、初めて気づきました。まだまだ読みが浅かったなと反省。少しずつじっくり読む予定、まだまだ先が楽しみです。
コメント (2)