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電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

積雪の重さ

2006年01月10日 20時42分51秒 | Weblog
各地の雪のようすが相次いで報道されている。南国で数十年ぶりに雪が降り、子どもたちが喜んでいるニュースなどはほほえましいが、ここまで雪の被害が相次ぐようだと、自主規制が働くのか、そういう無邪気な報道はストップしたようだ。
一口に積雪の重さというが、雪はもともと水である。したがって、屋根に雪が積もった状態は、屋根にプールがのっているのと同じである。鉄筋コンクリートの建物も、最近は丈夫なものの代名詞にはならなくなってしまったようだが、木造住宅の屋根に水深数メートルのプールが乗ったら、つぶれるのは当然である。それも、一軒だけではない。その地方の住宅全部だ。ただし、多くの住宅は、雪下ろしをする人手があるので、人力で雪下ろしをして軽くしている。それでつぶれずにすんでいるにすぎない。従って、雪下ろしのできない老人世帯では、住宅がつぶれるのは時間の問題である。震災は一瞬におこるため、被害を認識しやすい。しかし、雪害はじわじわときいて来る。住宅がつぶれないよう無理をして雪下ろしをした老人の健康障害、単身赴任の留守宅の主婦にかかる過重負担などなど、雪国でない地方に住んでいる方には理解できない面がある。しんしんと降り積もる雪。それは、屋根の上のプールに水がたまるに等しい。障子が開かなくなり、柱や壁に亀裂が走る。豪雪は災害(*)なのです。雪国では、災害と戦っているのです。

(*):雪害救済運動に取り組んだ松岡俊三
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