電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

モーツァルトの「ディヴェルティメント K.254」を聞く

2006年01月07日 21時40分24秒 | -室内楽
1776年、20歳となったモーツァルトは、ザルツブルグの大司教のもとで「ハフナー・セレナード」を初演、多くのディヴェルティメントを作曲している。前年には五曲のヴァイオリン協奏曲を完成しており、楽しく優雅な音楽を量産している。特に、変ロ長調の「ディヴェルティメント K.254」は、ヴァイオリン、チェロ、ピアノの三重奏曲で、シンプルだが実に魅力的な音楽だ。
第1楽章、アレグロ・アッサイ。(6'19")
第2楽章、アダージョ。(7'36")
第3楽章、ロンド。(7'24")、(total=21'26")
ヴァイオリンとピアノが優雅に歌い、チェロが低音部を補強する。多少の不満はかかえながらも、まだ決定的な決裂には至っていない頃の、幸福な若者の音楽。
演奏は、トリオ・フォンタネイ。1990年、ベルリンのテルデック・スタジオでデジタル録音された二枚組のCDで、表題曲のほかにモーツァルトのピアノ三重奏曲(第1番~第5番)を集め収録している(2292-46439-2)。

写真は、洋ナシの一種、シルバーベルという品種。香りや甘さはラフランスに負けるが、果実が大きくみずみずしい。ラフランスがなくなった冬に食べると、けっこう美味しく感じられる。
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全く同一の文で多数のブログにコメントすることがあるか

2006年01月07日 16時01分55秒 | コンピュータ
掲示板が流行すると掲示板に妙な書き込みが多発した。ブログが流行すると、これまた歓迎せざるトラックバックが来るようになった。最近は、妙なコメントが流行っているようだ。今回は、投稿して30分もたたないうちに、内容に全く関係のない思わせぶりなコメントがついた。MRIすなわち磁気共鳴画像法の記事に付いたコメントの文面はこうだ。
「新参者です♪お手柔らかにお願いネ!分からなくって今日の出来事なんだけど」
これって、どう考えてもあやしいピント外れのコメントだよね。そこで、この部分をマウスでコピーして、すぐGoogleで検索してみた。
あるある。全く同じ文面で、実に多くのブログサイトにコメントを付けている。しかも、三つや四つのサイトではない。実に292件!案の定、コメント主のサイトは、あまり上品でないいわゆる「大人向け」と称するものだった。たぶん、新着記事の一覧を見て、全く同一の文面をコピーアンドペーストでコメントしている「雇われ専門家」(*)がいるのではないか。

最近ブログを始めたみなさん、あまりに早すぎたり、なんかへんだな~と思ったら、そのコメントの文面の一部をGoogle検索してみましょう。ヒットする件数が1件とか2件だったら、それはたぶん誰かがまじめにコメントしてくれたものです。ヒットする件数が数十~数百件にのぼるときは、それは不誠実な~機械的に付けられたコメントです。決して反応せずに、ただちに削除しましょう。

(*)無差別かつ機械的にコメントをつけているところを見ると、コンピュータのプログラムですね、これ。
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脳ドックでMRI受診~またの名をミュジーク・コンクレート

2006年01月07日 14時53分01秒 | コンピュータ
昨日は、某病院の脳ドックでMRIを受診。MRIとは Magnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像法)の略だという(*)。金属片を身に着けていないかや、簡単な問診を行い、頭部を固定してベッドに横になると、強い磁場を発生する装置の中に頭部がすっぽり入るまで移動。30分ほど、ガンガンガンガンガンと連続する騒音が続く。ちょうど、一種の電子音楽、ミュジーク・コンクレートのようなものだ(^_^;)>poripori
結果はしばらく時間がかかるらしいが、脳味噌の内部が手術などをしなくともとうふのようにわかる。これはすごいことだ。

Magnetic Resonance といえば、昔 NMR(Nuclear Magnetic Resonance) といって、水素原子の核磁気共鳴スペクトルをもとに、化学分析に利用する技術が進歩した時代があった。このデータに位置情報を付与し、コンピュータで連続的に処理することにより、画像診断法として確立したものであろうか。これなども、コンピュータやデジタル技術の恩恵の一つと言って良いだろう。

(*): 磁気共鳴画像法の原理

帰りに、病院の近くにある書店で、新潮文庫版のディケンズ『大いなる遺産』の上下巻を購入。『デイヴィッド・コパーフィールド』は見当たらないようだ。
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