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評価 (3点/5点満点)
「残りの人生も今の積み重ねでいい?満足している?」
この本は、40歳前後で多くの人が感じる「このままでいいのかな?」というモヤモヤ感、つまり「40歳の壁」の正体を分解しながら、自分らしく生きるために「人生の後半戦をどうデザインしていくか?」を考えるためのものです。
<40歳の壁とは?>
「まだ、これからの道を選び直すことができるかも」という期待と、「選んで失敗すると積み上げてきたものが消えてしまうのでは」という不安が入り交じる分岐点。そこに立ちはだかるのが「40歳の壁」です。(P22)
<40歳から「自分業」を始めてみる>
自分業の定義は、「お金・つながり・健康の3つの要素を満たす仕事」「やりがいが持てる仕事」「自分が裁量権(コントロール権)を持てる仕事」。(P67)
本業を自分業にするべく試行錯誤するか、副業・複業と組み合わせてトータルで自分業にする。(P68)
いきなり40代になってキャリアをチェンジするわけではなく、アラフォー前後でメインの仕事と並行して自分業を育てていき、シフトする。
育児やキャリアの壁に悩み、自分業で乗り越えた著者のノウハウが詰まっています。
【my pick-up】
◎幸せな人生の土台となる「つながり」
「良い人間関係」は、一緒にいてストレスを感じない人、気が合う人とのゆるく長く続く関係のことです。また、関わる人が多すぎると、人間関係のストレスやコミュニケーションコストがかかります。30人くらいの人との「何かあれば集まる」「困ったら相談できる」「雑談が弾む」くらいのゆるく細いつながりが、幸福度を高めてくれます。ここ数年で知り合った人が2人以下という人は、人間関係が固定化されやすいタイプ。年を取ると、減ることはあっても、増えにくい可能性大です。そんな人は、いろいろな人に会う機会を意識的につくることが大切です。
◎幸せな人生の土台となる「健康」
一度FIREやアーリーリタイアしたものの、結局復職してしまう人に多いのが、「生活が自由気まますぎて、身体を壊した」というパターンです。仕事をしていないので生活リズムが崩れる、動かない、好きなだけ食べる、人と話さない、考えることがない。仕事を持っていれば、それだけで「規律正しく生活する」という強制力を私たちにもたらしてくれます。もちろん仕事以外の趣味や習い事でも同じことがいえます。決まった時間に出かける、人と会う、思考力を使うことをルーチンとして日々に組み込んでおくことは、40歳以降の人生を幸せに生きるために大切です。
◎あなたにとって心地よいビジネスをどう組み立てるか?
私のやっているオンラインサービス「毎朝の瞑想ヨガ」は、「知る」ゾーンの商品です。人数が多い、参加者の身体を見ない、オンラインでレッスンが一方的に流れます。スタジオヨガは「できる」ゾーン。個別レッスン希望者には「磨く」ゾーンの人もいます。なぜ、単価が高いとわかっているのに「できる」「磨く」ゾーンをもっとやらないのか?それは、私自身がそれを「やりたいのか?」を模索している最中だからです。