評価 (3点/5点満点)
この本で提案しているのは、ひとりで行動することをポジティブに捉えること。〝単独者〟としての生き方のススメです。
・孤独とは、人が自らを成長させるために、絶対に必要な時間。
・自らの意思で孤独を貫き、単独者として生きる。
・贅沢な孤独時間を、自らを成長させる機会とする。
孤独感を振り払う一例として、教養を身につけることを挙げています。
本書で紹介されている偉大な業績を打ち立てた先人たちの文章からは、孤独感はもはや敵ではなく、強く豊かな人生の見方になってくれることを理解できるでしょう。
【my pick-up】
◎自分の中に「自己肯定回路」をつくる
「自信がない」とか「何をやってもダメだ」などと自己卑下している人を見ると、こう問いかけたくなります。「君は自分で『自己肯定回路』をつくろうと努力したのか」と。自己肯定感の低い人は、「ちょっとネガティブな性格なので」とか「能力がないので」といったことを言い訳にして、自己肯定感を上げることから逃げているのです。必要以上に自分を卑下したり、自分は自信がなく、メンタルが弱いことに対して周囲の理解を求めたりするのは、大人としてマナー違反であると認識する。
◎人間関係なんて一時的なもの
よくよく考えると、人間関係なんて一時的なものなのです。だから「友だち、友だち」と思い過ぎず、クラスが同じというだけのクラスメイト、学校が同じというだけの同級生、クラブが同じというだけの部活仲間、会社が同じというだけの同僚、入社年度が同じというだけの同期・・・といった概念で捉えればいい。それだけで、いたずらに孤独感を深めることはなくなるはずです。