厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
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2022年158冊目『世界一楽しい決算書の読み方[実践編]』は、今作もビジネスをつかむ決算書の読み方として秀逸

2022-07-01 14:57:00 | おすすめビジネス書

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評価 (4点/5点満点)

2020年に刊行し25万部を突破した『世界一楽しい決算書の読み方』の続編です。

今回は、「実際に自分で決算書を読んで、企業を分析してみたい」と思った時、「どのようなアプローチをしていくべきなのか?」という手法をお伝えします。

 

決算書の分析の基本は「時系列」「競合比較」の2つで、特に時系列分析については「転換点」「異常値」を見るというポイントを提示してくれています。

 

また、本書では「会計の基礎知識」と「ビジネスの知識」に加えて、どのような情報をどのように集めればいいのかという「情報収集の知識」を身につけて、自分で実際に企業を調べることができる=決算書が読める状態になることをゴールとしています。

 

前作よりも少し内容の難易度は上がっていますが、決算書をツールとして使い倒すと、こんなにもビジネスが面白く見えるのか!という感覚をより味わっていただけるのではないかと思います。

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2022年157冊目『世界は悪ガキを求めている』は、個としての強さを持つ新しい一流リーダーの条件を提示する

2022-07-01 14:44:52 | おすすめビジネス書

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評価 (4点/5点満点)

世界最大のヘッドハンティング会社、コーン・フェリーで日本法人社長を長年務めた妹尾輝男さんが、最新のリーダー像、世界が認める「新しい一流の条件」について書いています。

 

・前例や現行規則にとらわれず、常に先を読んで、状況にもっとも適した選択肢を少しでも早く採択し実行する。

・人格者より、早くいい決断を下すリーダー。決断は、礼節より重要。

 

そんな「悪ガキ」を世界はいま求めているとのこと。個としての強さを持つ人間が活躍する時代なんですね。

 

【my pick-up】

◎「スピード感のなさ」が日本全体を貧しくしている

日本人をここまで貧しくさせた原因の9割は、スピードのなさだ。勤勉である、基礎学力が高い、頑張れば報われる社会であるなどの好条件も、スピードが足りないというたった1つの欠点で、すべてが台無しなのだ。

スピードに乗るためには、リーダーは常に全体像を俯瞰していなければならない。さらに大切なのが、組織に火を焚きつけるようにして動かすことだ。火を焚きつけるには小さな成功を利用するのがいい。みんなの前で、小さな成功を褒め称える。

◎「まじめに働く」この価値観が私たちの足を引っ張りかねない

「時間厳守」「決められたやり方で考え」「業務を遂行する」

これらは、日本人の特徴であると同時に、AIやロボットが得意とするところだ。いくら日本人が優秀だからといっても、AIやロボットには絶対に敵わない。それらの仕事は徐々にAIやロボットに取って代わられる。

だからこそ私たちは、AIやロボットが到底できないこと、不得意なことに取り組む必要があるのだ。具体的には、既存の価値観を壊し、まったく新しい何かを創造すること。新しい風を巻き起こし、不可能と思われるようなことを実行すること。誰もが想像できないようなイノベーションを起こし、それを結実させること。

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